アブラソコムツ スズキ目 クロタチカマス科

冷凍のドレス
アブラソコムツのドレス

冷凍魚は乾かないように氷で包まれている(グリ-ス)グリースの上にも脂がにじむ
表皮

頭部切断面も脂たっぷり
■あぶらの塊
白いクレヨンのように見える。きめ細かい脂が見えますか?

■地方名
 アブラボウ(バラムツと区別しない)

■分布

 全世界の温帯、熱帯域
 南日本の太平洋側。

■生息地

 深海

■特徴

 側線は直線的でなく、波打っている。浮き袋がなく、浮力を得るために脂(ワックス)を蓄えている。(尾柄の隆起)尾びれ付け根に水平尾翼?がある。深海から浅海まで垂直移動ができる。ウロコにトゲは無い。

■利用
 そもそも陸揚げ禁止の魚で、利用価値は無い。一般にも流通していないので、自分で釣り上げた人以外、最近アブラボウを食べた記憶がある人はアブラボウズ(ギンダラ科)の可能性が高い。
味は、バラムツよりも良いとか。
     
■バラムツ クロタチカマス科
    
 ■アブラボウズ ギンダラ科

■禁断の味

 その味に魅せられた人は多く、実は私もそのうちの一人。白身で銀ムツ(メロ)に似る

■強い脂

 ワックス系の油を多く含み人間には消化できない。食べたまま油が出てくるので食べ過ぎると下痢をする。以前、幼稚園の給食に出され、園児がかわいそうな思いをしたらしく以来食用不可。

■釣り
 深海ジギングなどで釣る。体長2m程になり、深海から水面まで強烈に引く。しかし、
『釣ってどうするのか?』
 食べれず、逃がしても生きるかどうか解らない魚を、本命にして釣るのは、理解できない。


※写真の魚は、船凍の雑物に紛れていた物で、廃棄寸前に救出。(笑)皮からは脂がにじみやる気満々!切断面は白いクレヨンのよう。味は、バラムツよりも良いとか。


料理
これを切り身にして、味噌に漬け込んでみる。
2〜3日   まだ早い。 下痢必至。
5〜6日   よい感じ? 脂が浮いて、味噌が白くなった。


くれぐれも食べないように。

とりあえず‥‥味噌で漬け込んだ物を焼いてみた。



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