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藤琴線の起点となった二ツ井貯木場の跡地です。
現在は分譲住宅地として整備され、往時の面影は失われています。 |
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二ツ井貯木場を出た軌道は、奥羽本線の北側を並走していました。
左の画像は、二ツ井駅の北側に残る廃線跡です。 |
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奥羽本線としばらく併走した線路は、現在の国道7号線バイパスと奥羽本線との交差部付近から北上していました。
梅林寺付近からは小川に沿って進んでおり、現在も農作業用の道路として利用されています。 |
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軌道敷は県道317号線と山を挟んで西側を進んでいて、非舗装の狭い道路ながら跡を辿ることができます。
しかし、関口地区付近からは道路から外れ、林の中へと進みます。
それでも、水路には橋が残っており、その前後にも軌道敷がはっきりと確認できます。 |
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山間の狭い土地に広がる水田地帯には築堤が残っています。
水田と奥の林との境目に、きれいに残っている様子がわかります。 |
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その築堤に上がり、山側に歩いていくと、山肌にトンネルが口を開けています。
このトンネルは比較的短く、県道317号線まで続いています。 |
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県道317号線の山側には、まるで鉱山への入口のような坑口が確認できます。
上の写真のトンネルの出口であり、向こう側の入口が見えます。 |
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トンネルを出た線路は、藤琴川を渡って水田の中を直進していました。
この橋は「高岩橋」と呼ばれ、75mの吊り橋と649mの木桁でしたが、狭くて低い橋だったため輸送上のネックとなっていました。 |
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高岩橋から先は、水田地帯の中をコンクリートの高架線で貫いていました。
廃線後、しばらくは橋脚が残っていたようですが、現在はすべて撤去されています。 |
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水田地帯の端は築堤となっていて、その一部が現在も残されています。
この先は町道となって、藤里町中心部を目指します。 |
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藤琴川の東側を山に沿って北上した軌道跡は、鳥谷場付近で県道317号線と重なります。
そして市街地の北東付近が藤琴線の終点となり、ここで粕毛線と藤里営林署の藤琴線が接続されていました。 |