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愛しき母のぬくもり


私にとって母は、とても遠い存在でした。
抱きしめられた記憶がないのです。

自分は愛されていないのだと思っていました。
目を閉じると、いつも同じ光景が見えていました。

その光景の中で母は、そっぽを向いて横たわっていました。
幼い私が、母に甘えたくて、「お母さ〜ん」と言って、近づきました。

すると、「もう!うるさい!」と言って手を払いのけられました。
母はこちらを向いてくれませんでした。

私は怖くて寂しくて、強烈なトラウマとしてインプットされました。
それ以来、私は、また拒絶されるのを恐れ、母に近づくことができませんでした。

恋しくてたまらないのに、いつも我慢していました。

ワンネスディクシャを受けるようになってから、
母の立場も理解でき、私のことを愛してくれていることがわかって

心から感謝し、許すことができました。
しかし目を閉じると、やはりそっぽを向いている母の姿が見えていたんです。

先日、インド上級コースから帰ってきたばかりのRさんと
お互いにディクシャしあいました。

ディクシャし終わって、しばらく横になってから
起き上がったとき、Rさんが突然ガバッと抱きしめてくれました。

「ええっ!?どうしたの?急に!」と思ったのですが、
「まあ、いいか。」と思ってしばらくそのままでいました。

すると、Rさんが、「えみちゃん、今までつらかったね。。よく頑張ったね。。」
と耳元でささやきながら、ますますギューッと抱きしめてくれるんです。

その言葉を聞いたとき、なんだかポロポロと泣けてきて、
しまいには大泣きしてしまいました。

ギューッと抱きしめられる感触が、とても温かくて、
気持ちよくて、心のしこりが溶けていくのがわかりました。

それは長年、焦がれていたけれど、いつの間にか諦めていた、
愛しき母のぬくもりだったのです。

そのとき、目を閉じた私に見えた光景は、、、

そっぽを向いていた母が初めて振り返ってくれたんです。
そして微笑んで、優しく抱きしめてくれました。

私にはもう、とても信じられないことでした。
母の抱擁がこんなにも温かくて気持ちよくて幸せなものだと初めて知りました。

それ以来、ハートがホカホカと温かくて、目をつぶると
母が微笑んで、ふわっと優しく抱きしめてくれる感覚が蘇ります。

ちなみにRさんは、あのとき突然、私を抱きしめなきゃいけないと
感じて、体が動いたそうです。

う〜ん、、やっぱりディクシャってすごい。。

実際の母と私の関係は、ディクシャに出会う前はあまり良くありませんでしたが
現在は、親友のようなとてもいい関係です。

今、母を抱きしめたくてムズムズしているのですが、
ちょっと照れくさいので、手を握ることから始めてみようと思い、

チャンスをうかがっているところです♪




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