ゆい <名>結[意]屋根の葺き替えなど、地域の人々が共同で行う寄り合い仕事。
※清川・康晴さん
ゆいもどし <名>結戻し[意]屋根の葺き替えなどを地域の人々にしてもらったお返し。お金や品物ではなく、手伝ってもらった人の家で屋根の葺き替えに参加することを言った。「手間もどし」とも。
※清川・康晴さん
ゆう <副>[意]よく。[例]ゆう、そげんむげねえこつぅ、いいきるなあ(よく、そんな可哀そうなことを言えるなあ)。
ゆう <名>[意]ミカン科の常緑小高木、柚子。
ゆうろ <名>[意]ふくらはぎ。[例]つぎんうんどうは、ゆうろのばしで(次の運動は、ふくらはぎ伸ばしですよ)。
ゆかい <名>[意]ネギなど野菜の根元に鍬で土を寄せること。「ゆをかう」とも「ゆをあぐる」とも言う。
※清川・千枝さん
ゆきあし <名>[意]竹馬。
※『岡藩のひらくち』
ゆしい <形>[意]緩い。服や靴などの寸法が大きすぎて体に合わない。物の継ぎ目などが緩い。「ゆりい」に同じ。[例]兄貴かりもろうたズボンな、ゆしいがのぉ(兄から貰ったズボンは、緩いんだけどなあ)。
〔未〕ゆすかろう [意]緩かろう。[例]こいたぁ、ゆすかろうか(これは緩いだろうか)。
〔仮〕ゆすから [意]緩ければ。[例]こげえ、ゆすから、せちい(こんなに緩ければ嫌だ)。
ゆすくてえ <形>[意]「ゆしい」に同じだが、緩さの度合いがやや強くなる。
〔未〕ゆすくたかろう [意]緩いだろう。
〔仮〕ゆすくたから [意]緩ければ。
ゆたあっと <副>[意]ゆったりと、のんびりと。[例]こげん時間じゃに、なん、そげえゆたあっとしちょんのな(こんな時間なのに、どうして、そんなにのんびりしているんですか)。
ゆりい <形>[意]緩い。「ゆしい」に同じ。
〔用〕ゆるなる、ゆるうなる [意]緩くなる。
〔仮〕ゆるから [意]緩ければ。
ゆるっと <副>[意]ゆっくり、くつろいで、ゆるりと。[例]ひさしぶりぃきたんじゃき、ゆるっとしちいきなあ(久しぶりに来たんだから、ゆっくりして行ってください)。
ゆるむる <動・中三>[意]緩める。ベルトなどを緩くする。命令形は「ゆるみい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。[例]ゆるむるなあ、じわっとど(緩めるのは、ゆっくりとだぞ)。
〔未〕ゆるめん [意]緩めない。
〔未〕ゆるみゅう [意]緩めよう。
〔仮〕ゆるむら [意]緩めれば。
ゆるる <動・中三>[意]揺れる。命令形は「ゆりい」となるので、大分独特の変形下二段活用「中三段活用」である。
〔未〕ゆれん [意]揺れない。
〔未〕ゆりゅう [意]揺れよう。
〔仮〕ゆるら [意]揺れれば。