延焼火災の事例研究03 <(延焼火災) <火災原因調査 <ホーム:「火災調査探偵団」
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1,延焼火災 03 |
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延焼火災で、木造建物から耐火建物への延焼がある。 木造建物の火勢が強いと耐火造と言っても延焼することはままある。 その場合どの“個所=部分”から、耐火建物への内部に延焼するのか? 意外と、「木造建物から、しかるべき距離が取られていれば、延焼しない。」と考える建築者もおられる がそうはいかない。だいたいが、“しかるべき距離”と言うのが、曲者となる。 延焼する個所は、だいたいが、「窓」又は「換気口」が多い。 そこで、基準法の耐火建物では、窓の規制をかなり厳しくしているが、それでも火勢圧は窓を狙う。 今回は、木造建物から、耐火建物に延焼した火災事例として、その延焼・個所を見てみる。 |
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2, 延焼火災事例 03⇒ 窓枠を延焼媒介として内部に拡大した火災 | |||||||||
火災は、平成19年、都内A区の木造3階の作業場の火災により隣棟の耐火建物 に拡大延焼した。火災は3月の昼過ぎ頃に発生した。 作業場は木造建物の2棟からなっており、 @が建て91u、延べ273u、 Aが建て87u、延べ163uあり、消防隊到着時、すでに2棟が炎上していた。 ポンプ車16隊、はしご隊・特救隊・指揮隊・棟支援隊15隊 計31隊が活動 焼損棟数11棟、焼損床面積545u、焼損表面積(主に耐火建物)320uを焼損。 けが人なし。
室内への延焼媒介となる場合と、アルミ枠の窓枠そのものが変形して、窓枠に隙間が生じ て内部に火が入ることが分かる。 木造建物と耐火建物が混在する日本の建物事情では、常に隣棟建物への延焼危険がある と言える。 |