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実体顕微鏡

                           H3−05      07.12/02

  実体顕微鏡


  3眼の実体顕微鏡。

 火災現場での見分とは別に、
 “鑑識”と称しする「立証のた
 め調査」をするこしがあります。
 特に、PL法施行、裁判制度の
 改正の中で、火災現場だけで
 の「見分」では、十分な立証と
 ならない、ことが考えられます。
 
 ここで、その対応の一つとして、
 この「実体顕微鏡」があります。
 中・高校の理科で使うのは、
 「透過型顕微鏡」です。
 実体顕微鏡は、物体を表面から
 観察するものです。
 だから、倍率はあまりありま
 せん。
  3眼の真上からの筒に、カメラをセットします。
  斜めの2眼が接眼レンズです。うまく、セットしないと、適切な写真とならないことがあります。
  この写真の場合は、さらに、投光装置を利用して、被写体を明るくしています。
  総合倍率は20倍と40倍です。あまり倍率が高くても、何が見えていて、何を立証しょうとして
  いるのかが分からなくなります。目的を明確にして、利用することが大切です。
  値段もそんなに値が張る物ではありません。東京消防では全消防署に配置されています。
  対物レンズり口径が大きく全体として明るく・広く捉えられるものが便利。
  が、
  買っても、使わないとダメ。ですよ。
 電子レンジの
 火災

 

 実体顕微鏡を
 用いた一般的
 な鑑識方法
 立証のための
 調査 
  この火災は、扉の下部の
  ラッチ付近が燃えている。
  状況は、お手拭きを温める
  ために、レンジでチンして
  しばらくしたら、扉から煙が
  出たもの。
 接写の写真
 下部ラッチのマイクロスイッ
 チが“焼損”している。
 そのスイッチの写真だか。
 これだけだと、立証として、
 弱い。
 ↑実体顕微鏡写真
 スイッチ台座の接点に
 アレが見分される。
 このアレにより、接点抵
 抗が増して、接触物過熱
 で出火した。
 コード部からの短絡火災

 出火したコードの短絡箇所に
 丸輪で表示して、明確な写真
 としている。
 がその短絡はどんなものだっ
 たのか?
 ←実体顕微鏡写真
  
 より線のコード短絡は
 事例的には多い。
 しかし、究明の課程では
 短絡箇所の顕微鏡写真
 を添付することが必要と
 される時代となっています。  と言っても、この写真で
 一次痕・二次痕が判定され
 るものではないですが。

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