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主たる執筆は、AirPlane氏です。
AirPlane氏は、ブラジル、特にブラジリア市において、現地消防局
の火災調査官を指導育成した、現場に詳しい火災調査官です。
ブラジルについて。 F3-01
ブラジルの消防に詳しい、AirPlane氏から、ブラジルに関する原稿を いただくこととなった。 ブラジルは、来年、「日伯移民100周年」にあたり、日本との関係は深い。と言っても地球の丁度反対側、日本が夏なら、向こうは冬。昼なら夜と、遠すぎる距離にある。 移民として行かれた方はたいへんだったと思う。ブラジルの日系の方も今や日本に大勢暮らしておられる。と言う事もあって、AirPlane氏が、少し古いがと断りながら、当地の模様を書いていただけることとなった。 ☆ ブラジルの火災については、サンパウロにあるIPTに須川先生が行っておられた様子を火災誌に掲載されていますが、AirPlane氏は火災調査部門での専門的な内容となります。 ブラジルは、もちろんポルトガル語です。南アメリカの各国はほとんどスペイン語ですが、ブラジルは旧ポルトガル領のためです。 火災調査のテキストは「BRIGADAS DE COMBATE A INCE~NDIO」です。 ヨーロッパで使用しているもののとだいたい同じです。 ブラジルの消防の幹部の中には、ヨーロッパの大学を出た人が多いです。 特に、ポルトガルの大学でた人が。他にはドイツの大学などです。 で、リオデジャネイロの消防幹部は、英語とドイツ語がうまいです。 日本語の「火」は、英語で「Fire」は、ポルトガル語では「Fogo」 となりますが、日本語の「消防」は、ポルトガル語では「Bombeiros」で、英語では「FireFighter」となり、英語では、「消防」そのものを一言で表現する言葉がありません。どちらかと言うと、何でも 「Fire」に接続させて済ませてしまいます。 「文化!かな。」と思います。 |
F3-02 ブラジルの火災調査制度 その1 07.08.04
No1 火災調査技術協力 1 はじめに 少し 昔の話しですが、ブラジル連邦共和国に対して、火災調査技術協力が行なわれました。 その時の話から。 この発端は、 1990年8月に「ブラジル国消防技術ミニプロジェクト方式技術協力」をブラジル政府と 日本国・国際協力事業団との間で締結し、東京消防と名古屋消防が火災調査の専門職員を現地に派遣し、 逆に研修生を受け入れるなど3ケ年にわたり実施されました。 このプロジェクトは、ブラジル国の首都であるブラジリア連邦区の消防局の幹部に対して次の内容で行ないました。 (1) 火災現場の見方や進め方、鑑識要領、火災実験手法 (2) 赤外分光光度計やガスクロマトグラフなどの使い方 このプロジェクトにより火災調査と研究分析に関わる消防職員が派遣され、技術指導にあたりました。 当時、技術移転を受けたブラジリアの多くの消防幹部たちは、ブラジリア連邦区消防局でそれぞれの セクションで現在も活躍し、日本流の火災調査を行い火災予防のために活躍しているものと思います。 |
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