【文学作品(書物)】

    
古事記 (こじき)

【成立時期】
   
 奈良時代 (712年)

【作者・編者など】
   
 太安万侶(おおのやすまろ)

【種別・ジャンル】
    
歴史書 (日本の2大歴史書)

【内 容】
     イザナキ(男)とイザナミ(女)による国生み(くにうみ)
     高天原(たかまのはら)の天孫降臨(てんそんこうりん)
     スサノオの八俣の大蛇(やまたのおろち)の退治
     オオクニヌシの国づくり
     ヤマトタケルの反逆者(はんぎゃくしゃ)の討伐(とうばつ)
     など、神話から大和朝廷が支配するまでの内容が書かれている。

【特 長など】
     ● 稗田阿礼(ひえだのあれ)の暗しょうをもとに、太安万侶(おおのやすまろ)
       
が記録をした。
     
 3巻で構成されている。
          上巻 … 神話など
          中巻 … 神武(じんむ)天皇から応神(おうじん)天皇まで
          下巻 … 仁徳(にんとく)天皇から推古(すいこ)天皇まで
     
● 歴史書としてよりも、文学書としての価値が高い。
     ● 大和言葉(やまとことば)で書かれている。

【備 考】
   〈 古事記の書き出し 〉
      
 しんやすまろ  もう         こんげんすで   こ           いま  あらは
       臣安万侶言す。それ、混元 既に凝りて、気象 未だ効れず。

    [意 味]
      家臣である安万侶(やすまろ)が申し上げます。混とんとした天地万物
     (てんちばんぶつ)の根元はすでにまとまったといたしましても、まだ何ら
     きざしや形もあらわれません。



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