【故事成語(こじせいご)】 怒髪冠を衝く |
【読み方】 どはつかんむりをつく |
【意 味】 激しい怒り(いかり)のために、頭の髪がさかだって冠をつき あげるということ それほど、激しい怒り(いかり)であるということ。 |
【由 来】 漢(かん)の国の王の劉邦(りゅうほう)と天下を争った楚(そ)の 国の王の項羽(こうう)は、会見の時に項羽(こうう)の軍師の范 増(はんぞう)の指示に従って、剣の舞(けんのまい)にかこつけ て劉邦(りゅうほう)を殺そうとした。それを知った劉邦(りゅうほう) の家臣の樊かい(はんかい)が髪をさか立てて、怒り(いかり)の 顔つきで目をらんらんとかがやかせ、項羽(こうう)をにらみつけ ていたので、劉邦(りゅうほう)は殺されずに助かったということ から、この語ができた。 (史記 しき) |
【備 考】 「怒髪(どはつ)」は、怒り(いかり)のために、さか立った髪の毛の こと |