【故事成語(こじせいご)】 出藍の誉れ |
【読み方】 しゅつらんのほまれ |
【意 味】 教えを受けた者が、教えた師(し…先生のこと)よりも優れていること |
【由 来】 荀子(じゅんし)が学問の重要性を説明するために使った言葉から できた。「学問は奥深く終わりがない。勉強をおこたらず、はげむこ とが大切だ。青は藍(あい)よりとりて藍(あい)よりも青く、氷は水よ りつくりて水よりも冷たし。」青色の染料(せんりょう)は藍(あい)と いう草から作られるが、その色は藍(あい)という草の色よりもさらに 青い。氷は水から作られるが、その水よりも冷たい。つまり、もとに なった物よりも、それからできた物の方が優れている。このように 学問も積み重ねよって、さらに発展するということ。 (荀子 じゅんし) |
【備 考】 荀子(じゅんし)(紀元前310〜紀元前230) 戦国時代(せんごくじだい)の思想家。 孟子(もうし)の性善説(せいぜんせつ…人はみな善(ぜん)へ向 かうという説明)に反対し、性悪説(せいあくせつ…人はそのまま でいると悪の方へ向かうという説明)を唱えた。だから、法律のよ うなルールで人をしばり、規範(きはん)を作らないといけないと いう、法治主義(ほうちしゅぎ)を唱えた。 |