242. 東映ビデオでの人気投票と、DVD発売
1.人気投票の実施
2008年6〜8月の3ヵ月間、東映ビデオ(株)がインターネットにて、ファンからのベストエピソードの
投票が実施された。
その目的は、それまで第3弾まで48話のDVDが発売されているが、残りが307話もある為、そのセレクトを
「人気投票をベースにして行なう」 という趣旨によるものである。
2.投票対象の作品
全355話のどれを投票しても良いのだが、これまでに48話がDVDで発売されており、今回の投票の趣旨は、
次のDVD−BOXの発売における作品セレクトなので、これまでの48話に投票する人は少ないだろう。
つまり、残り307話が実質的な対象作品となる。
だから全355話が、対象ではないのが残念である。
例えば、このHPのテーマである、吹雪刑事の
登場編 253〜254話「白バイに乗った暗殺者たち」 の2部作
261話 「初夏の夜 女の部屋に忍ぶこそ泥」
263話 「痴漢のアリバイ」
272話 「東京−神戸 電話殺人」
等など、吹雪刑事の主役作品でかつ傑作が、 既にDVD発売済みで対象外なのが、誠に残念である。
これらは、彼女の人気作品であるから、必ず上位に入っただろうと思う。
3.年度別集計
投票による結果、東映ビデオ(株)から45作品が公開された。その年度毎の集計が次の表である。
全355話を対象とした投票ではないが、
(1) 307話と 87% の作品をカバーしており、 傾向は充分捉えられていると思う。
(2) また、ファン心理とは結局のところ、意中の作品が対象外であっても、同じ年度や同じメンバー、
或いは同系統の作品に投票するだろうから、対象作品が少し減っても、傾向はあまり変わらないと思う。
なお、東映ビデオが公開したリストには 「上位40位」 と書かれているが、40位が6作品あるため合計45作品である。
75年度 | 76年度 | 77年度 | 78年度 | 79年度 | 80年度 | 81年度 | 合 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1〜10位 | 3 | 2 | 4 | 1 | 10 | |||
11〜20位 | 4 | 1 | 2 | 3 | 10 | |||
21〜30位 | 2 | 1 | 1 | 2 | 3 | 1 | 10 | |
31〜39位 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 9 |
40〜45位 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 6 | ||
合 計 | 11 | 4 | 7 | 6 | 4 | 10 | 3 | 45 |
(DVD販売 4-5) | 8 | 2 | 4 | 3 | 4 | 9 | 2 | 32 |
(DVD販売 1-3) | 7 | 10 | 6 | 7 | 4 | 10 | 5 | 49 |
未発売 作品数 | 37 | 40 | 42 | 38 | 40 | 35 | 42 | 274 |
(年度作品数) | 52 | 52 | 52 | 48 | 48 | 54 | 49 | 355 |
(注1) 80年度だけ色が違うのは、このHPのテーマ年度だからです。
(注2) DVD販売4-5とは、今回の投票で発売されたDVDです。
(注3) DVD販売1-3とは、以前に発売済みのDVDに、Gメン82のDVDに収録された355話をプラス。
投票結果を見ると、初年度の第1期は11作品が選出され、やはり強いという結果となった。
第1位・第3位も、第1期の作品となった。 (第1期とは1〜33話の、関屋警部補殉職まで)
また80年度も強く10作品が選出され、第4位・第5位にも入った。 吹雪刑事の主役が7作品、立花警部が2作品、南雲警視が1作品で、80年度は作品の完成度も高い上に、吹雪刑事の人気などで 「票」 を集めたと言えると思う。
75年と80年の2年間で、 全体の47%を占めるが、 77年度も7作品と多くの票を集めている。
ベストテン入りした作品と、30〜40位の作品とを同列でカウントするのは正しい評価とは言えないとは思うが、ある程度の傾向は、現わしていると考えている。
多くの作品数がある為に 「票」 は数多くの作品に分散した事だろう。 作品の出来栄えそのものは、どれも素晴らしく大きな差はない。 本当は46位以下の投票結果も、知りたいところである。
未公開の、46位以下の作品
投票で上位に入れなかった作品にも、優れた作品が多く、また特捜最前線の例をみても、公開された作品
以外からも、セレクトされるケースもあるので、DVD化の可能性もゼロではないらしい。
4.DVD化の対象作品
これからのDVD化の対象は、45位までに選出された作品がそのままではない。
46位以下の作品も、セレクトされる可能性もあるようだが、それは別としてここでは次の加減を行なった。
1)上位45位に入っているが、既に発売されている、次の4作品は除外する。
19位 1話「エアポート捜査線」、 30位 201話「Gメン対香港カラテ軍団}
37位 202話「Gメン対香港カラテ軍団PART2」、 40位 175話「香港カラテ対Gメン」
2)第2位の、355話 「サヨナラGメン75・また逢う日まで」は、権利の関係からポニーキャニオンからGメン82と
セットで発売され、東映ビデオから出る可能性はなくなったので、除外する。
3)選出されたうち、2部作以上で Part2等 が洩れている場合は、それを対象作品とする。
(東映ビデオによると、Part1だけが上位に入った場合でも、2部作ともにセレクトするとの事)
−−下表右下の3作品を追加
この結果、差し引き43作品となる。
DVD−BOXは、第4弾が2009年1月21日に発売されて、さらに2009年6月21日には第5弾が発売された。
順位 | No | タ イ ト ル | 主役 | DVD化 | 順位 | No | タ イ ト ル | 主役 | DVD化 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 20 | 背番号3長島対Gメン | 関屋 | Vol.4 | 25 | 297 | ラッシュアワーに動く指 | 吹雪 | Vol.4 |
2 | 355 | サヨナラGメン75・また逢う日まで | 黒木・立花 | ポニーキャニオン | 26 | 3 | 警官殺し! | 全員 | Vol.4 |
3 | 13 | バスストップ | 響 | Vol.5 | 27 | 5 | 純金の死体 | 関屋 | Vol.5 |
4 | 292 | 香港の女カラテ対Gメン PART1 | 吹雪 | Vol.5 | 28 | 179 | 警察署長室ジャック | 小田切 | Vol.4 |
5 | 267 | Gメン対世界最強の香港カラテ PART1 | 吹雪 | Vol.4 | 29 | 240 | '80新春おせち料理毒殺事件 | 全員 | Vol.4 |
6 | 32 | 死んだはずの女 | 関屋 | Vol.4 | 31 | 319 | 香港カラテ対北京原人 PART1 | 田口・賀川 | Vol.4 |
7 | 293 | 香港の女カラテ対Gメン PART2 | 吹雪・島谷 | Vol.5 | 32 | 320 | 香港カラテ対北京原人 PART2 | 立花 | Vol.4 |
8 | 294 | 香港の女カラテ対Gメン PART3 | 吹雪 | Vol.5 | 33 | 22 | 警視庁殺人課 | 関屋 | |
9 | 127 | マカオの殺し屋 | 草野 | Vol.4 | 34 | 73 | バカ!大人のバカ!! | 響 | |
10 | 128 | 南シナ海の殺し屋 | 草野 | Vol.4 | 35 | 107 | 俺のスーパーカーの葬式 | 中屋 | |
11 | 17 | 死刑実験室 | 草野 | Vol.4 | 36 | 145 | 北極回りSK980便 PART1 | 全員 | |
〃 | 268 | Gメン対世界最強の香港カラテ PART2 | 南雲・全員 | Vol.4 | 37 | 223 | バスジャック対四人の狙撃者 | 立花 | Vol.4 |
13 | 276 | 夜囁く女の骸骨 | 立花 | Vol.5 | 〃 | 285 | 満月の夜女の血を吸う男 | 立花 | |
14 | 56 | 魚の眼の恐怖 | 山田 | Vol.5 | 40 | 27 | 東京-札幌刑事の道 | 響 | |
15 | 300 | 盗まれた女たち PART1 | 吹雪 | Vol.5 | 〃 | 80 | 暗闇の密室殺人 | 津坂 | |
16 | 16 | Gメン皆殺しの予告 | 響 | Vol.5 | 〃 | 146 | マドリッド闘牛場の殺し屋 PART2 | 全員 | |
17 | 194 | 銀嶺を行く網走脱獄囚 | 草野 | Vol.5 | 〃 | 147 | パリ行きスペイン特急 PART3 | 全員 | |
18 | 49 | 土曜日21時のトリック | 響 | Vol.5 | 〃 | 257 | 大暴走!囚人護送車 | 吹雪 | |
19 | 193 | 網走刑務所吹雪の大脱走 | 草野 | Vol.5 | |||||
21 | 218 | 梟の森 みな殺しの夜 | 小田切 | Vol.4 | <以下3作品、2部作等により追加> | ||||
22 | 85 | '77元旦デカ部屋ぶっ飛ぶ! | 全員 | Vol.5 | 133 | 死体の首を折る男 PART2 | 全員 | Vol.5 | |
23 | 132 | Gメン恐怖の四日間 PART1 | 全員 | Vol.5 | 148 | ヨーロッパ特急大爆破 PART4 | 全員 | ||
24 | 222 | 大暴走!バスジャック | 立花 | Vol.4 | 301 | 盗まれた女たち PART2 | 吹雪 | Vol.5 |
(注) タイトルで色が違うのは 「80年度の作品」 で、このHPのテーマ年度だからです。
<投票結果の集約>
いずれも見応えのある作品が、45位まで選出された。
1位 「背番号3長島対Gメン」 や、3位 「バスストップ」 、6位 「死んだはずの女」 などを見ると、Gメン初期からのファンが、
数多く参加しての投票結果であることが良く判る。
その中で、4位と5位に吹雪刑事の主役作品が選ばれたのは、 吹雪ファンとしては誠に嬉しい。
香港カラテという影響もあるだろうが、 多くの吹雪ファンが投票した結果であるのは間違いないだろう。
(ちなみに私は 「香港の女カラテ」は、3部作の作品は投票しにくいので、50位以内は無理だと考えていた。)
1位 20話 「背番号3長島対Gメン」
関屋警部補や黒木警視(当時)らの軽妙なタッチで展開するが、同時に緊迫感にも溢れ、
謎解きとコミカルな演出がなされた、じつに痛快な作品。
(丁度20話だから、違うタッチで作られたのではないかとも言われた)
上位に来る可能性はあると思っていたが、まさかトップになるとは。
2位 355話 「サヨナラGメン75・また逢う日まで」
最後話で、当時は権利関係からファミ劇でも放映されていなかった為に、要望が強く数多くの票が集まった。
但し、その後ファミ劇でも放映され、さらにポニーキャニオンからの「Gメン82」に収録されたので、東映DVD
への収録は難しいと思われる。
3位 13話 「バスストップ」
Gメン初期の格調高い傑作。 これもGメンでは珍しく響刑事のほのかな恋心がゆれる場面も
秀逸な演出で、Gメン屈指の作品。 上位にくると予想していたので、まずは順当か。
4位 292話 「香港の女カラテ対Gメン」 3部作 Part 1 香港カラテシリーズ最大の3部作。
吹雪刑事が1人主役を演じた力作。 麻薬・日本人孤児などの話がからみ、吹雪刑事の苦闘と活躍が
描かれる。
3部作のうちPart2だけは2人主役で、島谷刑事も活躍する。
(第2位の最終話は、放送の可能性が無かった為に票が集まったので、この作品が実質第3位と言えるかも?)
1人の投票件数は5件の為、「3部作」 は上位になりにくい。
ところが3部作にも拘わらず、4位、7位、8位と3話ともにベストテン入りしたのは驚いた。
多くの人が5件の内の、3つの枠を使って投票したことになる。
この作品の人気が、非常に高いことがわかる。 (私は、吹雪刑事の他の作品に投票した)
5位 267話 「Gメン対世界最強の香港カラテ」 2部作 Part 1 (注:Part2は 第11位 )
吹雪刑事がカラテ使いを相手に、得意の合気道を駆使しての活躍が光る。
既に草野刑事は降板しているが、Gメンが総力を挙げて闘う場面は迫力満点で、人物像の描き方も
抜群の作品。
ブルース・リーそっくりさんの何宗道と、筋肉のかたまりのようなヤン・シーとの闘いも見もの。
また、ディック・ウェイや、香港アクションスターが多数出演した豪華版でもある。
香港カラテは、24話 (Gメン82の4話含む) も作られたGメンの人気シリーズだが、最高傑作はこの2部作
だと思う。
6位 32話 「死んだはずの女」 関屋警部補の殉職直前の作品として印象深い作品。
7位 293話 「香港の女カラテ対Gメン」 3部作の Part 2 (注:Part1は 第4位)
8位 294話 「香港の女カラテ対Gメン」 3部作の Part 3
9位 127話 「マカオの殺し屋」 2部作の Part 1 (注:第10位の 「南シナ海の殺し屋」 との2部作)
シリーズ第3・4話になってはいるが、 いわゆる香港カラテとしては、これが最初の作品。
ヤン・シーが初めて登場し、草野刑事が香港でカラテ使いとの激闘を展開する。
10位 128話 「南シナ海の殺し屋」 2部作の Part 2
11位 17話 「死刑実験室」
時効ギリギリの容疑者相手に行なう、草野刑事による非情で大胆な捜査。
舞台劇の趣のある作品で、草野刑事の代表作の一つ。
11位 268話 「Gメン対世界最強の香港カラテ」 2部作 Part 2 (注:Part1は 第5位 )
以下、発表された45位まで、見応えのある作品群が続いている。
望月源治が登場する、黒田町シリーズの 13位 276話 「夜囁く女の骸骨」、 37位 285話 「満月の夜女の血を吸う男」も入っているし、 その原点である、 21位 218話 「梟の森 みな殺しの夜」 も入っている。
(手斧の迫力をご覧あれ)
23位に77年の傑作、132話 「Gメン恐怖の四日間」(2部作のPart1)、 24位・37位に 「バスジャック」2部作も入っている。
2) 吹雪刑事の主役作品 (上記以外の入選作品)
(1) 15位 300話 「盗まれた女たち」 2部作の Part1
300回記念作品であり、2つの事件がじつに上手く融合した、Gメン屈指の傑作である。
1人主役の吹雪刑事の熱演はもちろんだが、他のGメンも活躍し、小林稔侍がGメン屈指の凶悪犯を演じ、
西田健、内田朝雄らの奥行きのある演技もさすがだった。
(2) 25位 297話 「ラッシュアワーに動く指」
吹雪刑事が他の所轄の警察署の女刑事と、共同捜査をする珍しい作品。
また、土屋署長が登場するシーンや、中屋警部補・島谷刑事・田口刑事らも印象深い作品。
(3) 40位 257話 「大暴走!囚人護送車」
吹雪刑事の初期の快作。 合気道など彼女の魅力が満載の作品。
ゲストに古尾谷雅人が登場し、柿の木の姉妹も出演。
ラストでは、田口刑事も活躍。
全般的には 「香港カラテシリーズ」 が強く、また草野刑事の作品は香港カラテ以外に3作も入っており、人気の
高さが現れている。
(といってもこのシリーズの、1番人気と 2番人気が、吹雪刑事が主役を演じた作品であるのも見逃せない。)
5.各メンバーの主役作品
登場期 | メンバー | DVDの対象作品 | 投票上位の作品 |
---|---|---|---|
1 | 黒木警視正 | 1 | 1 |
1 | 関屋警部補 | 4 | 5 |
1 | 草野刑事 | 5 | 8 |
1 | 津坂刑事 | 1 | 1 |
1 | 山田刑事 | 1 | 1 |
1 | 響刑事 | 5 | 5 |
1 | 小田切警視 | 2 | 2 |
3 | 立花警部 | 6 | 6 |
3 | 中屋警部補 | 1 | 2 |
4 | 田口刑事 | 1 | 1 |
5 | 南雲警視 | 1 | 1 |
5 | 島谷刑事 | 1 | 1 |
6 | 吹雪刑事 | 8 | 7 |
7 | 賀川刑事 | 1 | 1 |
注1) 左記の表には、「全員主役」の9作品は除いている。
注2) カウントの仕方
2人主役の場合は、ともに1作品としてカウントする。 その理由は、
205.脚本家の変遷のページでは、2人なら0.5作品ずつとカウントしたが、
メンバーは2人主役でも1人主役に負けないくらい出演が多い場合もあるし、
1人主役でも出演が少ない事もあり、出演率が一律ではない。
そのため、主役なら全て1作品とカウントした。
(従って作品数よりも、主役数の合計の方が大きくなっている。)
注3) 吹雪刑事のみ色が違うのは、このHPのテーマのメンバーのため。
総勢22名のメンバーの内、45位以内に主役作品が選出されたのは、14名である。
初代のメンバーでは、関屋警部補・草野刑事・響刑事の3人の人気が高く、また全員に主役作品が選出されている。
(2つ以上は4人だが)
また、吹雪刑事の主役作品が7〜8話で最多となり、彼女の人気をあらわしている。
(今回の、DVD発売後のメールには、それまで吹雪刑事を知らなかった人からのものが幾つかあり、DVD効果による
新たなファンも、確実に増えているようである)
また、ミスターGメンとも言うべき、立花警部も6話が入って強さを見せている。
この表を見ると、初期からのメンバーの19話に対し、以降に加入したメンバーも19話と同数となっている。
80年度メンバーの出演作品では、
中屋警部補は、主役作品が1つ入っているし、「バスジャック」 2部作でも見せ場がある。
267-268話 Gメン対世界最強の香港カラテ−− 中屋・島谷・田口の3人が、カラテ使い相手に活躍している。
297話 ラッシュアワーに動く指 −− 主役は吹雪刑事だが、中屋・島谷・田口の3人の場面も印象的である。
257話 大暴走!囚人護送車 −− 〃 ラストでは、田口刑事に見せ場がある。
6.第4弾のDVD−BOX
この人気投票を元に、上記 第2表に記載した16作品が収録されることになった。
1位から16位までの作品がセレクトされている訳ではない。
これは特捜最前線でも同じだが、次期や次々期のDVD発売のために、上位の作品も残しておくという含みのため
であり、こうしなければ、次の第5弾BOXが次点のものからの収録になってしまい、そうなるとイメージが悪くなり、
購入する人は減ってしまうだろう。
第4弾の収録作品は、年度別には次のようになっている。
年度 | 収録作品数 |
---|---|
75年度 | 4話 |
76年度 | −− |
77年度 | 2話 |
78年度 | 1話 |
79年度 | 4話 |
80年度 | 3話 |
81年度 | 2話 |
合 計 | 16話 |
1) この表を作って、意外なことに気がついた。
↓
79年度が4話と多いのだが、上位45話の中で、これが79年度の
全てなのである。 一気に出してしまっていいのだろうか?
東映ビデオは、このことに気づいているのだろうか?
2) 吹雪刑事の頃の作品が3話収録され、2話で彼女は主役として活躍する。
3) 香港カラテシリーズ
一目見て判るのは、収録作品に 「香港カラテシリーズ」 が6作品もあり、これは多すぎる。
候補作品への選出が多かったのだが、総数は9話であり、販売戦術の必要性からにしても多過ぎると思う。
4話程度にすべきではなかったか?
Amazon購入画面へ −−この第4弾は1枚毎の個別販売はされていないので、一括購入となる。
7.第5弾のDVD−BOX
発売が2009年6月21日に決定し、2008年12月下旬に、早くも収録作品の16話が発表された。
人気投票で、第4弾で収録されていない上位の作品を、最終の355話を除き全て収録されている。
上位を洗いざらい収録したという内容で、さらに次のDVDの時には、どうなるのかと思ったが、第4弾、第5弾の
反響が良ければ、33位以下の未収録作品や、発表されていない46位以下の作品も収録対象になってくると思う。
是非とも、それを期待したい。
第5弾の収録作品は、上記2.の第2表の通りだが、 年度別には次のようになっている。
年度 | 第5弾の 収録数 | 第4・第5 合計 |
---|---|---|
75年度 | 4話 | 8話 |
76年度 | 2話 | 2話 |
77年度 | 2話 | 4話 |
78年度 | 2話 | 3話 |
79年度 | −− | 4話 |
80年度 | 6話 | 9話 |
81年度 | −− | 2話 |
合 計 | 16話 | 32話 |
1) この表を見れば "第5弾" は、80年度が6作品と突出して多いことが判る。
↓
そして、この内の5作品が、吹雪刑事の主役作品である。
吹雪刑事のファンとしては非常にうれしい。
2) メンバーの主役別では、響刑事 3話、 関屋警部補 1話、
草野刑事 2話、 山田刑事 1話、 立花警部 1話、 島谷刑事 1話、
吹雪刑事 5話、 全員 3話 である。
3) 今回の2BOXの 「収録作品数」 を、前半 ・ 後半で比較すると、 (1〜177話を前半、178〜355話を後半として)
前半 14話
後半 18話
となり、私にとっても意外だったが、人気投票の上位は、「後半の方が多い」 という結果になった。
4) シリーズ作品
(1) 黒谷町シリーズは、その原点とも言うべき218話 「梟の森皆殺しの夜」が、第4弾に収録され、
今回はシリーズ第1作の276話が入ったが、その後篇ともいうべき285話 「満月の夜女の血を吸う男」が
未収録である。 ぜひとも、第6弾以降も発売して収録してほしい。
(2) 香港カラテシリーズは、「香港の女カラテ3部作」が入り、45位以内に入った同シリーズの作品は全て
収録されることになった。
46位以下では、270話 「香港カラテ殺人旅行」 があり、 吹雪刑事と田口刑事が2人主役で活躍する。
ぜひ、第6弾以降も発売して収録してほしい。
Amazon購入画面へ −−この第5弾は1枚毎の個別販売はされていないので、一括購入となる。
8.第6弾の予想について
第6弾は未定だが、発売になれば、結果を公開している作品では不足する為、以降の順位から追加されることになる。
上記の4.DVD化の対象作品に記載した通り、トータル43話なので、不足数は5話である。
ところで、第5弾の発表に際し、"2部作" 等について東映ビデオは、
「2部作等が多くなり、出来るだけ多くの作品を見たいファンには、不満が残るかもしれない。」
と注釈を付けており、 これが販売に影響があるかも知れないと言っている。 しかしそれも "上位" ならば問題はない。
第6弾で問題となるのは、次の順位に145話からの4部作がある事である。これをどうするのか?
1) 40位以内には入ったが、上位ではなくギリギリである。
2) 4部作を購入したいのは1人だが、 1話完結の4話なら購入したい人は4人いるはず。 という比較になる。
これを勘案すると、東映ビデオも営業成績が良さそうな方を、選択する可能性があると思う。
第6弾が発売される時は、ひょっとしたら、4部作の替わりに、1話完結ばかり16話がセレクトされるかも知れない。
この場合、先ほどの43話から4話を引いて39話。 第4〜6弾には48話必要なので、不足数は9話となる。
仮にそうなったとしたら、その9話には、いったい何が入るのか?
(注) 2009年9月 久しぶりに、145-149話の4部作を見た。 Part1・Part2は良いのだが、Part3で冗長な感じがしてくる、
そして、Part4はさらに盛り下がって、あっという間に終了する。
一番の不満は、Part3と4ではGメンが脇役になり、ゲストの佐々木功と島かおりの2人が主役であること。
できるならば、草野刑事や速水刑事らが主役で、かつ2部作ならば良かったのではないかと思う。