移行帯底生魚03 |
いずれもガンギエイ科でノトロカスベは前掲のマツバラエイやツムラカスベと体の色、目の大きさを除くと酷似しているので区別はなかなか難しいです。一方ゾウカスベとキツネカスベは名前の由来なのでしょう、吻が硬く尖ってて精悍な印象です。いずれも尻尾(尾部)にトゲが並んでいますがオスが一列、メスが三から五列と性別で違いがあります。この二種は棲息地域がやや南なのでノトロカスベと出会うチャンスはないのかもしれません。一つのイラストに共存させてしまいましたがご了承ください。さて図鑑などを見ていると「縦扁」とか「側扁」とか体の形態を表す言葉が出てきますが違いがわかりますか?縦扁はタテ方向に平べったくした姿でこのエイの仲間なんかがそうです。側扁はヨコ方向からつぶしたような姿でタイなどの形をいいます。ではカレイやヒラメはどちらでしょうか。体の両側のヒレがそれぞれ背びれと尻びれなので「側扁」なのです。目が片側に集まっちゃったからあんな紛らわしい姿になっているのです。 |
1.ノトロカスベ Bathyraja notoroensis 100p 2.ゾウカスベ Raja gigas 140p 3.キツネカスベ Raja macrocauda 120p |
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縦扁と側扁 |