移行帯底生魚07

美味な食材として珍重されているアンコウ、ほとんど捨てる部分がないほど利用価値の高い魚です。水深五百Mあたりまでの海底でじっと獲物を辛抱強く待ち、頭の上に釣竿(誘引突起)があってその先についている餌(擬餌状体)をひらひら動かすことで餌となる生物をおびき寄せます。胴体は砂の中に半分埋もれて同化しているので他の小魚やカニも気がつきません。その行動から英語では釣りをする魚(angler fish)と呼ばれています。しかし何日も餌にありつけず空腹に耐えかねることもあるのでしょう、自ら水面にゆらゆら泳いでいって水鳥を襲うこともあるそうです。で、別名をグースフィッシュgoose fish)といい、なかなか貪欲で過激な一面も見せます。一方稚魚は親とは似てもにつかぬ姿で表層付近を優雅に舞っています。一般にキアンコウの方が大きく舌の先っちょが白い(アンコウは暗色)ことで見分けるようです。あとの二種類、メダマアンコウとシモフリハナアンコウは読んで字のごとく大きい目と頭部の白い斑点がそれぞれの特徴でいずれも食用とされています。
1.アンコウ
 Lophiomus setigerus
 70p

2.キアンコウ
 Lophius litulon
 100p(Lv.3cm)

3.メダマアンコウ
 Lophiodes mutilus
 24p

4.シモフリハナアンコウ
 Lophiodes miacanthus
 15p












グースフィッシュ