移行帯底生魚08

アンコウの仲間は全世界で三百種前後が知られていますがいずれも個性派ぞろいでここに紹介したフサアンコウ科の三種もいずれ劣らぬご面相の持ち主です。鼻先に短い竿(誘引突起)があってその先端の餌(擬餌状体)で獲物をおびき寄せる待ち伏せ型の行動パターンをとり、彼ら自身は底曳き網で獲られてミリン干しや鍋の具になってしまいます。日本近海ではこの三種だけが知られていますが特にホンフサアンコウはあまりお目にかかれないようです。普段は小魚(ギンメダイ、アオメエソなど)を捕食しています。
1.ハナグロフサアンコウ
 Chaunax tosaensis
 30p

2.ミドリフサアンコウ
 Chaunax abei
 33p

3.ホンフサアンコウ
 Chaunax fimbriatus
 20p