上部漸深底帯底生魚16

すべてアカグツ科で七十種前後が知られています。お煎餅に尾ひれをつけたようなおかしな姿をしていますね。科名のOgcocephalidaeも広がった(ogkoo)頭部(kophale)が由来になっているようです。ヒメアカグツは赤い体でその表面は小さなトゲに覆われています。側面の周囲は骨質のコブが並んでいてそれぞれに数本のトゲが生えています。イバラムシフウリュウウオもトゲが密生、側面のトゲは二股になっています。色はオリーブ。一方トゲユメソコグツとユメソコグツはちょっと厚みがあって後頭部が盛り上がっているのが特徴ですね。前者は体が左右に翼のように張り出していますが後者は箱型です。おでこも凹んでいます。頭の感覚管というのが発達していて口から目の上を通って背中、尾びれの根元まで走っています。いずれも体表は針状の突起でとげとげしています。子供の時代は遊泳していますが成長すると海底に這いつくばって泳ぎは下手くそになります。好物は甲殻類や巻貝。
1.ヒメアカグツ
 Halieutaea fumosa
 15p

2.イバラムシフウリュウウオ
 Halieutopsis stellifera
 7.1p

3.トゲユメソコグツ
 Halieutopsis micropa
 8.5p

4.ユメソコグツ
 Coelophrys brevicaudata
 6.5p