中深層遊泳魚11 |
アップで見るとその鋭い牙からおっかない印象を受けます。実際はあまり大きくはならず二十p前後です。トカゲハダカ科の名の通り採取された標本写真では皮が剥けた姿で見かけるので傷みやすい皮膚の持ち主のようです。深海の中層ではぶつかる邪魔な物が一切ないので特に問題はないのかもしれません。推測を含めて解釈するとフタツボシエソは眼の後ろの発光器が二つあることが特徴で、一方のスキバトカゲギスは歯の間隔が広いことで命名されたのだと思います。クロトカゲギスのほっぺたには薄ピンク色をした一つの大きな発光斑があるので他と容易に区別がつきます(ホホジロトカゲギスの発光斑は二ヶ)。クロトカゲギス(ホホジロトカゲギスも)には頭の長さと同じくらいのヒゲがありますがこれはオスだけでメスには痕跡だけ残っているそうです。 |
1.フタツボシエソ Borostomias pacificus 23p 2.スキバトカゲギス Borostomias elucens 23p 3.トカゲハダカ Astronesthes ijimai 15p 4.クロトカゲギス Astronesthes indopacifica 21p |
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