中深層遊泳魚12

ホテイエソ科も個性派ぞろいで見る方を飽きさせません。マヤカシホシエソは何を「まやかす」のか知りませんが特徴は胸びれのスジ一本が長く遊離していることでしょうか、クレナイホシエソは御覧のように大きな眼とその下にある大きなオレンジ色の発光器が否が応でも目立ちます。これをヘッドライトのように照らして獲物を探しているのでしょう、一度その姿を見てみたいものです。ギンガエソ、マルギンガエソ、ホソギンガエソはチヒロホシエソ属の構成員でその特徴を手元の図鑑から拾ってみると、「体全体にわたり微小発光器があり列状発光器は不明瞭」、つまり発光器は体全体に散らばっていますということ、「腹鰭基底は腹中線から遠く離れる」、つまり腹びれはむしろ背中側に付いていますということ、「ヒゲ末端に球部なし」、つまりヒゲの先端は糸状に細くなっていますということ、です。比較的わかりやすい特徴だと思います。マルギンガエソなんかは大きさからいって金魚みたいな魚なんですね。
1.マヤカシホシエソ
 Thysanactis dentex
 18p

2.クレナイホシエソ
 Pachystomias microdon
 22p

3.ギンガエソ
 Bathophilus nigerrimue
 14p

4.マルギンガエソ
 Bathophilus brevis
 4p

5.ホソギンガエソ
 Bathophilus pawneei
 12p