中深層遊泳魚22

ハダカイワシ科ハダカイワシ属の仲間たちです。エサとなるプランクトンの多くは昼間深海にいて夜になると敵も少なくなった水面近くに上がってくる習性がありそのプランクトンを追ってハダカイワシの仲間も昼夜で上下移動をします。これを日周鉛直移動(DVM)といいます。駿河湾を例にすると昼間百五十〜三百Mにいて夜間に海の表面近くまで上昇する種類(夜表性)、昼間は二百〜四百Mにいて夜間二十〜百五十Mあたりまで上昇する種類(中層上昇性)がいます。中には偏屈(?)もいて夜も上昇移動しない種類(非上昇性)がいます。ちなみに駿河湾といえば世界でも有数の陸から近い深海湾であり沿岸性、浅海性、深海性が一堂に会する特殊な海です。ここから産する魚類は千百種以上記録されていて深海魚に限ると四百種近くに上ります。そしてハダカイワシ類は五十種ほどが知られているので非常にポピュラーな深海魚ということになります。
1.スイトウハダカ
 Diaphus gigas
 10p

2.ハダカイワシ
 Diaphus watasei
 17p

3.ヒロハダカ
 Diaphus garmani
 5.4p

4.マヨイハダカ
 Diaphus problematicus
 7.3p

5.クマドリハダカ
 Diaphus fragilis
 7p

6.センハダカ
 Diaphus suborbitalis
 6p