中深層遊泳魚39 |
名前に惑わされてはいけません。いわゆるマンボウ(Mola mola)はフグ目ですがこちらはアカマンボウ目という全く別のグループに属します。体が薄っぺらで丸い体、そしてこの巨大さは確かに紛らわしいけどね。並べてみれば全然違います。アカマンボウ目は二十種以上が知られていて仲間はスタイルフォルス科やアカナマダ科、フリソデウオ科、リュウグウノツカイ科などなど…どちらかというと細長い体型の深海魚が多いです。ヒレの赤さが際立っています。イカや甲殻類が好物ですが自身もなかなか美味で刺身やフライ、ムニエルもいけるようです。水深五百Mあたりまでが棲息域なのでマグロと一緒に紛れ込んで獲れちゃいますがデカいので扱いに難儀しますね。三枚下ろしは畳くらいのまな板が必要です。まずそんな捌き方しませんが。暖かい海に棲息していてもう一種類の仲間(L.immaculata)はもうちょっと小型で南半球にいるそうです。ちなみに漢字では赤翻車、魚の部首がないので何のこっちゃ検討もつきませんね。余談ついでに本家(?)のマンボウ自身も数百Mくらいは平気で潜る深海魚並みの行動パターンを持っていることが最近分かってきました。海面に横たわって日向ぼっこしてたり泳ぎがヘタクソで水族館でもなかなか飼育が難しいのに見かけによらずアクティブです。 |
1.アカマンボウ Lampris guttatus 200p |
||
マンボウ |