上部漸深層遊泳魚10 |
デメニギス科は見れば見るほど奇妙な姿をした魚です。クロデメニギスもヨツメニギスもどちらもデメニギスよりはスマートですが眼はやっぱり出目です。クロデメニギスは真上ではなく斜め前方を向いているのが若干の違いでしょうか。全体的に黒っぽく、大型のものは比較的深い千二百M以深に、小型のものは五百〜千Mの比較的浅いところに棲息しています。ヨツメニギスは淡い褐色をしています。どちらも小さい口で一体何を食べているのでしょうか。ハナメイワシが同じキュウリウオ目ニギス亜目の仲間とは思えません。ハナメイワシ科は約三十七種が知られています。胸びれの上に黒い管状の発光腺がありここから発光液を出します。またお腹にも体を横切る発光器がいくつか散在しています。これらは一体何の役に立っているのでしょうか。びっくりさせる?目くらまし?カモフラージュ?ちょっとやそっと考えても答えは見つかりそうもありません。やめときましょう。 |
1.クロデメニギス Winteria telescopa 14p 2.ヨツメニギス Rhynchohyalus natalensis 14p 3.ハナメイワシ Sagamichthys abei 30p |
||