上部漸深層遊泳魚17

全部ヒメ目に属する仲間です。ミズウオは世界に二種類しか知られていません。煮ると肉が溶けてしまうのでこの名が付きました。非常に貪欲な魚で鋭い牙を武器に形あるもの何でも飲み込んでしまいます。ハダカイワシやイカ、スーパーのレジ袋から共食いまでえり好みはしません。しょっちゅう胃に負担をかけているので弱りきった個体が冬から春にかけてよく海岸に打ち上げられています。イラストではユウレイイカをゲットしています。普通泳ぐ時、背びれは寝かせているのですがこの立派な背びれがミズウオの特徴の一つになっているのであえて広げた姿で描きました。ミズウオダマシには逆に背びれがありません。オットセイなんかのエサになっているようです。ミズウオダマシ科はこれ一種のみです。キバハダカ科もこれ一種しかおらず日本では珍しい種類です。大きな牙と上を向いた管状の眼が特徴です。
1.ミズウオ
 Alepisaurus ferox
 130p

2.ミズウオダマシ
 Anotopterus pharao
 100p

3.キバハダカ
 Omosudis lowii
 23p