上部漸深層遊泳魚19 |
ヒレナガチョウチンアンコウ科は四種が知られており各ヒレのスジが長く伸びているのが特徴です。体のところどころに生えている糸状のものは側線の感覚孔にある皮弁です。一本一本に伝わる微妙な水の変化を敏感にキャッチするのでしょう。また小さなオスが大きなメスに寄生するタイプです。ヒレナガチョウチンアンコウに対するケナシヒレナガチョウチンアンコウは提灯の先端が糸状になっているかいないか、で区別されています。一方オニアンコウ科は二十五種が知られ頭の角から鬼を連想したんでしょうね。アゴから下に向かってサンゴのように光るヒゲが伸びているのが特徴です。眉間にも太短い竿(誘引突起)が生えていて先端に大きなルアー(擬餌状体)があります。牙は長く鋭くてかまれると痛そうですね。寄生したオスはまだ見つかっていません。 |
1.ヒレナガチョウチンアンコウ Caulophryne pelagica 20p 2.ケナシヒレナガチョウチンアンコウ Caulophryne sp. 4.5p 3.オニアンコウ Linophryne densiramus 9p |
||