下部漸深底帯底生魚
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じっとながめていると本当に魚なんだろうかと錯覚してしまいますね。ソコオクメウオはアシロ目に属しますがウロコはなくぶよぶよした体をしています。その透明で白っぽい皮膚とは対照的にお腹だけが黒っぽいので学名にはバイカラー(二色)と付いています。眼は皮膚に埋もれていてかろうじて周囲の黒い色素から眼の位置を知ることができますがモノを見る機能はどうやらないようです。一応小さな歯が生えているので肉食なんだろうけどあまり活発に動き回るタイプでもなさそうですね。これでも二十種類以上の仲間が知られており深海底でひたすらひっそりと暮らしています。グリーングローブスポンジは説明不要でしょう。緑色した球体の海綿、そのままです。一口に海綿といっても実に多種多彩でいわゆる海綿動物門は二万種いると言われています。赤、黄、緑と色んな色彩があって浅いサンゴの海から深い海、熱帯から南極海、数ミリから一メートル級まで、形も管状、球状、糸状と何でもありです。台所や風呂場でもお世話になっていますよね。かつては植物でしょと考えられた時代もあったようですがれっきとした多細胞動物です。たくさんの孔から海水を取り込んで濾過摂食や酸素摂取をおこなって大きな孔から海水と老廃物を排出しています。水の流れを作り出しているのは内部の空洞部にある襟細胞に備わった鞭毛の動きによるものです。
1.Barathronus bicolor
 ソコオクメウオ
 14p

2.Latrunculia apicalis
 グリーングローブスポンジ
 12p