移行帯底生魚
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普段見慣れているマダコやイイダコと違ってこれらの深海ダコにはミミがあります。さらに吸盤をはさんで左右にヒゲも生えているので分類上は有鰭類(ゆうきるい)かつ有触毛類(ゆうしょくもうるい)というグループに名を連ねています。足に生えているヒゲの役割はよく分かっていませんがエサとなる生物を探したりたぐり寄せたりしているのではないかと考えられています。いずれも傘をゆっくり開いたり閉じたりして海底近くを泳ぐ様は優雅で地上のあくせくした生活とは無縁の世界です。さてメンダコとオオクラゲダコはメンダコ科に、ジュウモンジダコはジュウモンジダコ科に属します。メンダコはフリスビーというかUFOというか海底にじっとしているとヒトデにも見えそうですね、およそタコらしからぬ姿かたちをしています。オオクラゲダコは別名ダンボオクトパス、ミミを器用に羽ばたかせて泳ぎます。似た和名にクラゲダコというのがいてこちらは同じ深海性ですがミミもヒゲもない(無鰭類、無触毛類)全く別の種類になります。一方のジュウモンジダコはさらなる特徴として吸盤を発光させるワザまで持っています。暗闇に揺らめく数百個の光はさぞや幻想的でしょうね。 |
1.Opisthoteuthis depressa メンダコ 20p 2.Opisthoteuthis albatrossi オオクラゲダコ 20p 3.Stauroteuthis syrtensis ジュウモンジダコ 40p |
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