移行帯底生魚
/生物06

ソコガンギエイ属の仲間です。B.albomaculataは背中にひときわ大きなトゲが並んでいます。いずれも昼間は泥の中でじっとしていて夜になるとヨッコラショと這い出てきて貝や甲殻類を求めさまよい泳ぐそうです。でも深海底で昼とか夜とかの区別はどんな意味があるのでしょうか。さて、クモヒトデは馴染みのあるヒトデと違って五百円玉にヒモをくっつけたような姿をしていますが実にバリエーション豊かな生き物で浅い海から深い海まで、北から南まで二千種類以上も存在しているそうです。ヒトデと名前がついていますが棘皮(きょくひ)動物門クモヒトデ綱、というヒトデ綱とは違う別の大きなグループを形成しています。普段は海底の有機物をちまちま食べていてたまに魚の死骸のようなご馳走(?)が降ってくるとワサワサと寄ってきてむさぼるらしく、いざとなると長い足を使って俊敏な動きを見せます。身に危険が及ぶと足をちょん切り(自切といいます)、後から速やかに再生させる能力を持っています。
1.Bathyraja albomaculata
 ガンギエイ科
 70p

2.Bathyraja brachyurops
 ガンギエイ科
 60p

3.Ophiura sarsii
 キタクシノハクモヒトデ
 3p(盤径)