上部漸深底帯底生魚
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最初の四種類、L.ensiferus、T.gilchristi、L.capensis、L.microcephalus、がチゴダラ科の仲間で尾びれがあります。後半の三種類C.fasciatus、C.subserrulatus、M.berglax、がソコダラ科の仲間で尻尾はシュッと細くなっています。チゴダラ科もソコダラ科も深海の住人では代表的なグループですね。両方に共通しているのは下アゴにチョビっとヒゲをつけていることでしょうか。全部まとめてタラ目に属しますがいわゆるタラ科は「たらこ」や「からしめんたい」(どちらもスケトウダラの卵巣)を始め水産資源上有用で馴染みがあります。すり身、煮付け、鍋の具に入れる白身魚は美味しいですよね。その三十種くらいのタラ科に対し、チゴダラ科は三倍以上、ソコダラ科は十倍くらいの種類がいるのですが今イチ実感に欠けます。深海で息をひそめてきた結果、ここまで繁栄したのかもしれません。ただし例外もいてこの中でひときわ大型のM.berglaxは北ノルウェーやアイスランドといった北西大西洋で獲れ、重要な漁業資源になっています。 |