上部漸深底帯底生魚
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腹びれと尾びれをうまく使って海底に立っています。日本近海ではナガヅエエソ(B.guentheri)とイトヒキイワシ(B.atricolor)が知られています。彼らはヒメ目チョウチンハダカ科に属していて雌雄同体でもあります。性別に関係なく出会えばすぐに夫婦になれるということですね。イワシと付いていますが食卓に並ぶマイワシとは何の類縁関係もありません。上流に頭を向けて漂うプランクトンを辛抱強く待っています。滅多に動きません。体力を消耗させたくないのです。なぜヒレを伸ばしたか、海底は流れがほとんどないけど離れるにしたがって速さが増すのでエサにありつけるチャンスも増えるからです。胸びれの鰭条(きじょう)を思いっきりバンザイさせているのも微妙な水流の変化を敏感に感じ取っているからといわれています。遠くを見つめているフリをしていますがほとんど見えてないからエサが近寄ってきても視認できないのです。 |
1.Bathypterois quadrifilis カギイトヒキイワシ 18p 2.Bathypterois viridensis ミツマタイトヒキイワシ 22.2p |
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