いろいろ 2009年12月31日
術後、あまりに大変な時に「こんなことやらずに腸が通らないならばそれはそれで、成り行きに任せればよかった・・・」との考えが頭に広がってきたことがありました。
もー嫌だ!そんな想いの中で、慢性疾患セルフマネジメントプログラムの中の「機関車丘を登ることができるよ」の話を思い出しました。
列車が丘を登るのに機関車に頼むのですが、大きな機関車達は断ります。一番小さな機関車が「やってみるよ」と引き受けて、「できると思うよ、できると思うよ、できるとわかっているよ」と言いながら列車を引っ張って、とうとう丘を登りきることができたというお話です。
一番小さな機関車の真似をして、私は「良くなると思う、良くなると思う、良くなるとわかっている」と繰り返し頭の中でイメージすることにしました。
私の中の今年の一番は、このプログラムとの出会いです。 かなり無理だと思われた、土曜日6回連続のワークショップへの参加もやればできたし、東京リーダー研修にも二週連続の週末を使って参加することができました。
問題解決法、アクションプラン、コミュニケーション技術など、これからリーダーとしてワークショップを開いていくと、更にこのプログラムのまだ完全に理解していない部分が解ってくることと思っています。
ただ、今の時点でちょっと気づいていることは、素直を持ち合わせている大人でありたいという点。そうでないと、前述の機関車の話でもそんなん童話だろ・・で終わってしまいます。これは肯定的な考え方にも通じるものがあるのではないかとも思います。
私の中の今年の二番は、福祉住環境コーディネーター2級の合格。覚えられない現象のために、実にたくさんの時間勉強しました。
7月に合格していなかったら、次は11月23日、術前になってしまって今年を棒に振るところでした。
後は、手話、手術と続きます。
ラストが手術となったわけですが、全体として振り返れば、多くの出会いがありよい年であったとありがたく感じています。
中心栄養の際にとても参考にさせていただいて、ご自身逆蠕動オペにチャレンジされたkiyoさんは、これらお腹のことの他に星空情報をいつも知らせて下さって、1月の空も1月1日AM4時32分月食、1月4日AM3時から6時しぶんぎ座流星群、1月15日日没時に太陽が欠ける日食と楽しみ満載です。
来年は、念願の四万十の星空を見たいものです。
今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
いろいろ 2009年12月28日
退院三日目、少し動く力が出てきた感じ。
今日は、胃ろうに関してちょっと改善。
まず、栄養剤の温度。
常温の栄養剤を胃ろうから入れると、この時期だからでしょうが、ダイレクトに胃が冷たくお腹が冷えてしまいます。
そこで、今日から御燗して、人肌にして入れることにしました。
次は、チューブの取り扱い。
バンパー型チューブ式の胃ろうは、お腹からチューブが約30センチぶらぶらしています。このぶらぶらチューブの先から栄養剤を入れている時には、お腹がちょっぴりはみ出した感じになって冷えの原因になるのでこの対策を。
これに使ったのは、ストーマ用の腹帯チューブ。ふつうの下着は、パウチを出すのに切れ目を入れると開けたかった穴よりうんと大きくなってしまいますが、腹帯チューブは切っても大丈夫なのが特徴です。これを使って、チューブを出しました。こうすれば、お腹が冷えることなく、補液の際にチューブを外に出すことができます。
もうひとつ、チューブのぶらぶらに対しては、小さな袋を作ってくるくる巻いてしまっておくというのは聞いたのですが、ネットで検索していて「胃ろうアクセサリー」というのを見つけました。
胃ろうチューブ事故(自己)抜去防止製品「抜く守り」シリーズという商品です。
これは、無意識にチューブがぶらぶらしていることで抜いてしまうという方に対しての商品なのですが、その中のひとつにチューブを上(肩方向)に持っていってマジックテープで固定するというものがあり、下にぶらさげるか・・・胃ろうの周囲にくるくるにするか・・・という考えではなく、上か!!と感心。
早速、ハンカチを利用して、ちゃんと袋縫いにして、チューブがすっぽりと入る細長い袋を作りました。
これにチューブを入れ上に持っていくと、調度キャミソールの襟元にかかって好都合。
重さも感じることなくGoodです。
いろいろ 2009年12月27日
術後の体重は、42キロまでダウンしていて、その後点滴で脂肪剤やらビタミンやらと投入して44キロまで回復。
ところが、点滴から離れたら、またまた退院時の体重は、このところ最低の41キロ。
入院の時にはいていったジーンズが、ウエスト、脚ががばがば状態です。
退院初日の昨日は、とにかく一日起きていることだけで大変。
胃ろうから注入する時にはカテーテルチップで引いてみて、胃の中に内容物が滞留していないかどうか確認してから始めます。
昨日は、ラコールを三回入れたもののお腹がいっぱいの様な気がして、休み休みでした。
予定では、胃ろうからの注入は、二回であとは口からの食べ物でということです。
なんとしても、最低一日1000キロカロリーは摂取したいものです。
さて、胃ろうの管理は、毎日一回、チューブを180度回転させること。使わなかった日でもフラッシュすることです。
入浴はそのままできます。その際には、優しく周囲を洗い、その後はティッシュを一枚にしてこよりを作り、胃ろう周囲に巻いておきます。これは肉芽ができることを防ぐのだそうです。
胃ろうのグッズは、イルリガートルという栄養剤を入れるボトルと、終了した後にチューブの中に残っている栄養剤を流す(フラッシュ)するカテーテルチップが必要です。
こちらは、個人購入なのだそうで、パウチや中心栄養の際のコアレスニードルを購入していたのと同じ八神ホームヘルスセンターで購入しました。ただし、扱われていた部署は介護部門でした。
イルリガートルJMSはひとつ546円。五個で一箱でしたので五個購入。
カテーテルチップは、テルモは25本入りで3780円でした。
勿論点滴棒も必要ですが、こちらはOHANAで使っていた物の高さを変更して使うことができます。
二時間で200cc落とすには、10秒で6滴にクレンメを手で合わます。
ですから、経鼻栄養の時のポンプは必要なくなり、返却。在宅管理料はなくなるはずです。
いろいろ 2009年12月25日
私が入院していた一ヶ月の間にすっかり寒さが厳しくなり、名古屋は雪も降りました。
さて、お腹に残る傷は一本、ですから、開腹が何度目なのかは傷だけではわかりません。
手術室へは自分の脚で歩いていき、自分で手術台に横たわります。今回麻酔にかかる前に医師たちにしっかりと言い残した言葉は、「どうぞ伊勢エビが食べられる様になります様に・・・」
術後が大変であったのは、言う迄もありませんので、わざわざ書きません。
手術は、11月20日の記事に書いたように、癒着剥離、小腸部分切除、結腸、直腸吻合術(大腸バイパス)、胃ろう造設で行われました。
今回の手術で新しく造られたのが胃ろうです。
私的には、胃瘻の瘻をひらがなで表したい気持ちです。
胃ろうを造る手術のことをPEG(ペグ)といいます。
Percutaneous(パーキュテニアス)(皮膚をとおして)
Endoscopic(エンドスコピック)(内視鏡を使った)
Gastrostomy(ガストロスロミー)(胃瘻を作る手術)
頭文字をとって出来上がったものもPEGと言っている様です。
私の場合は、内科的に内視鏡を使って造られたのではありませんので
全身麻酔の中で外科的に造られた方が、周囲からの漏れなどの心配が少ないそうです。
こちらが私の胃に造られた胃ろうです。
今は、バンパー型チューブタイプです。半年程でバンパー型ボタンタイプに入れ替えをします。
術後5日目に胃ろうをクランプし少量の飲水を開始しましたが、術後8日目に術後一号食をちょっと食べて嘔吐出現。
このため胃ろうは、目的のひとつである、減圧、排出という方で最初に使われる事となりました。
「鼻よりのイレウスチューブの回避」です。
小腸造影、腹部レントゲンなどからひどいイレウスではないことは解ったのですが、それでも多い時で、一日2000cc程の消化液が胃ろうから排出されました。
この状態で一週間経過し、排出量が減ってきたこともあって胃ろうをクランプして更に様子を見て、今度は本来の目的、栄養補給を開始しました。
ラコール200ccを二時間かけて、ゆっくりとです。
電解質のバランスなど崩れて、大変体は怠かったりするのですが、カメラを向けられて・・・・。
更に上の段階として、ラコールを朝昼晩と二時間かけて入れ、更に次ぎの段階として三部粥が開始となり、五分粥で退院の運びとなりました。
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