楽しくない話をします。整理と記録と自己治癒が目的の為反応不要。
面倒だと思ったら引き返してくれ。何なら二度と来なくても良い。



ここ五年くらい親族知人の間で死んだり病気になったり
家族に旅立たれたりみたいな辛い話がめちゃめちゃ多く心壊れかけ、
そうこうしている内に2018年3月、自分自身が心筋梗塞で入院。
まぁでもそれは助かったからいいのだが、
そのこと自体がショックだったらしく本格的に精神をガシャり、
それでも一年強掛けてなんとか起き上がれるようになり、
次のまとまった検査の結果が良かったら社会復帰かねーなんて
家族と医者と話してた。

「まとまった検査」の予定が2019/7/19。
前日に「火事」があった。
また起き上がれなくなった。

そこから四ヶ月でなんとか再び起き上がり、
外に出て少しは働けるようになった。
でも何も嬉しくない。未だにまともに絵が描けない。
給付金全額ぶっこんで新pc買っても描けないものは描けないのだ。
下らないネタを思いついて気軽に描き始めても、
途中で必ず中野の泣き顔に変わる。
それが辛くて途中でやめて丸めて捨てる。そんなことの繰り返しだ。

いやまぁ「身分不相応」だと正直思う。
犠牲者に親族知人が居た訳じゃないから間違いなく
「遠い他人事」だし、
最近の作品はそんなに見てた訳じゃないから
「ファンとしても資格に欠ける」。
むしろもっと軽傷で済んだって良かったはずなのだ。
なのに前述の「超個人的タイミング」のせいで、
クリティカルに致命傷になってしまった。

そもそもやたら辛かったここ数年を確実に支えてくれたのが
その作品だった。
「見ただけで何もかも忘れて無条件で幸せになれる映画」があれば
明日も明後日もどうにか誤魔化して生きていける。それが突然
「見ただけで悲しくて泣かざるを得ない映画」に変貌した。
どんな呪いだ。

見てるだけで幸せになれるあのシーンやこのカット。
どれも描いた人は焼け死にました。
スタッフコメンタリーで解説されてたからよく知ってるんだ俺。
今からでもいいから誰か嘘だと言ってくれないか。お願いだから。



あの日からずっと、
なんとか俺の命と引換えに事件が無かったことに出来ないものかと
真剣に考えている。だが、そんな奇跡が起こるような世界なら
そもそもあんな酷い事は起きないし、
そんな世界の神は「お前の命にそんな価値あるかバーカ
」と言うのだろうと極めて遺憾ながら思い知ってもいる。
ともあれ無理やり纏めると、半分は事件のせいだが
半分は依存し過ぎの自分が生み出した
セルフ地獄だという事だ。だからこそ自分でしか対処できないし、
変な言い方だが大事に相手しようと思っている。
まぁ大事に相手しないと自分が壊れるだけの話だが。
結局根っこはどこまで行っても身勝手な個人話でしかない。
だがまぁ俺が俺の話を何が悪いという気分もある。
うるせぇ呑み込みようなんかあるかというのは正直本音だ。

金も嫁も無く老いた両親と借金を抱えて、
まぁそれでもそこそこ健康な体と
常に心をリフレッシュできるアニメがあったら
なんとか死ぬまで生きていけるかなと思ってた。
そんなに贅沢な望みだったかなぁ。

言いつつ、犯人に関しては正直興味無い。
そりゃ地獄の苦しみを与えれば何人かでも生き返るなら
今すぐ実行するけど、そんな奇跡が起こる世界なら以下略繰返し。
恐らくさほど想像を超えない彼なりの事情が明かされ、
この世界精一杯の償い方がいずれ提示されるのだろう。
別にそれでいい。
俺はお前なんかに興味無い。
親の借金返せるほど大金積まれたって興味持ってやらない。
死んだ婆さんに逢わせてくれるとしても
お前の小説なんか一文字たりとも目にれてなんかやらない。

(まぁそれでも「けいおん」はまだ泣きながらでも見れる。
「たまこラブストーリー」は未だに怖くて見れない。思い入れ純度が高すぎる。
しかも事件とは別に重ねて藤原啓治さんの歌で始まるんだよあの映画。時間をくれ。)


いつかまた以前のように
「何も考えずに見て無条件に幸せになれる」日が来るだろうか。
2〜3年は無理そうだ。10年か20年か。
俺この体調で20年持たないと思うんだよな。
それも飲み込むしか無いのだろう。

それでもまぁ、いつか(出来れば近いうちに)
あの子達の笑顔を描けるようになれればいいな、とは思っている。
そんなふうになれたら、また。


(2020.11.03.追記
「たまこまーけっと/たまこラブストーリー」のBGMを手がけられ
た片岡知子さんが2020年10月20日に癌で亡くなられたとのこと。
たまこ自身はあんなに愛らしく瑞々しくて眩しいのに、
作品外の理由でどんどん重くなる。
まともに見返すことができるようになるの、マジで何年後だろうか。)















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