安彦良和氏の二作目の小説「蒼い人の伝説」より、ヒロイン（？）キイ・セル。
氏の作品のなかでは知名度は低め、内容もかなり地味なものですが、独特の空気というか土の臭いのするような渋い作風で、自分は好きです。
アニメーター出身の安彦氏、挿絵もご自身でお描きになっています。
モチーフに選んだのは初版本のカラー口絵。
後に同じ構図で若干ポーズを変更した絵を描きなおされているようですが（「安彦良和全仕事集」メディアファクトリー参照）、やはり初読時の印象が強く、こちらを選びました。
結果、そのままでは絶対に立体化不可能と思われる袖口のなびきかたなど、割り切って解釈せざるをえない点が多々ありました。
ポリパテで製作した一点物。
着手したのは8月ですが、イベント用の他の原型に専念するため一時作業中断、10月に再開し、一週間ほどで完成させました。
時間的、経済的事情により、レジンへの置換は行いませんでした。
久々に原型自体に着色した、「フルスクラッチ作品」です。
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