1978年ラジオ劇場 STORY
今日と明日の狭間
 30歳を過ぎた独身OL。世間からは、やり手と見られているが、一人で酒を飲んでいると、空しさがこみ上げてきて……。
遠野
 東北地方の民話「遠野物語」を音楽とドラマで構成する。演奏=山形交響楽団。
ことぶきツア
 ある会社を定年退職し、観光会社の添乗員として人生を再出発した55歳の男。彼の初仕事「寿ツアー」に参会した老人たちの姿を通して人生の哀歓を描く。
夜の客
作家・高橋たか子初のラジオドラマ。一人暮らしの藤子に14、15年前の知人・君子から突然電話が……。対照的な二人の女の横顔を浮かび上がらせる心理喜劇。
カモメと雲と海と空
 作家・石浜恒夫さんは中の娘・紅子さんとヨット「紅子号」で米東海岸のアナポリスからポルトガルのリスボンまで6500キロの大西洋横断大航海を成し遂げた。紅子さんの航海日誌をもとに、父娘の冒険を描く。
UFO・未確認降下物体の話
 東京に砂が降るという珍現象が始まり、都民の苦情処理機関「砂問題対策室」が設けられる。繁栄に酔う文明社会に影のように忍び寄る暗雲をブラック・ユーモアふうに描く。
山には山彦がよく似合う
太郎山に住む””山彦太郎””という動物を主人公に、自然破壊に走る人間の愚かさを風刺する。「ドラマ」の最終回。
NHK第一「歪んだ星座
小林久三の原作をもとに、病める現代社会の青春像を描く。横光晃脚本。東京郊外にあるゴミ処理場で、ビヌール袋に詰められた学生の撲殺死体が発見される。
新番組「ラジオ劇場」スタート(21・15〜22・00)
結婚
涼子は妻子ある愛人工藤を独占したいと思い、工藤の気をひくため、取引先の専務・花岡と結婚すると宣言。しかし、工藤は仲人をしたいと申し入れる。結婚式に臨んだ花嫁の揺れ動く心境を式の進行に合わせて描く。
ラーメン役者
かつては旅回りの芝居の座長として華々しい活躍をしていた阪東恋三郎。時流に押し流され、今は細々と屋台のラーメン屋を続けていた。そんな彼のもとに、ある日、小さな町の芝居小屋から出演依頼が舞い込む。