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今人気のレーザーマウス。 説明を読んでいて気になったところがあったのですが、たまたま説明の書き違いかと見過ごしていたのですが。 それにしても、妙に目につくのでちょっと「レーザーマウス 波長」でググってみました。
うわぁ。間違いばっかり(ほぼ全滅)。 科学立国も墜ちたもんだ。 2007/02/19
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目に見えないからと言っても、少なくとも私の知る限り紫外線レーザーを使った光学(レーザー)マウスというのは、存在しません。 増してや、X線レーザーマウスとか、ガンマ線レーザーマウスなんて知りません。>いや、そんなマウスが売られていたら危ないって。 閑話休題。 一般の光学マウスのLEDタイプは赤色LEDが使われますが、あの光の波長は650nmぐらいです。 一般の光学マウスで使われる光の波長はどこも公開していませんが、普通の赤色LEDですよね? であれば、少なくとも「赤く見える」という事実から、600〜650nmぐらいをピークとする光であると推定できます。 ということで、数字がハッキリしました。 さて、質問。 波長650nm(一般のLED光学マウス)と波長850nm(レーザーマウス)、どっちの波長が長いですか? こんな単純な間違いに気づかないのは、さんすう以前の問題です。 2007/02/19
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ところで、ブルーレイディスクやHD-DVDがCD-ROMや従来のDVDより高密度記録ができるのは、青色レーザー、すなわち波長の短い光を使っているからです。 原理的に波長が短いほど、高密度記録に向きますし、高精度が要求される分、全体的に高精度にはなります。 だから、「波長が短いので、細かい模様でも」というのは説明として筋は通るのですが。 現実にはレーザーマウスのレーザー光の方がLEDタイプの光より波長が長い訳でして。 使用する光源の波長が短いほど高精度であるならば、レーザーマウスよりも一般の光学マウスの方が高精度のはずですよね? 違いますか? 2007/02/21
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通常の光による化粧板の表面を撮影しました。写真だけでは大きさがわからないので定規も一緒です。1目盛はもちろん1mm。 コントラストを上げてみましたが、表面の凹凸の様子まではよくわかりません。 一般の光学マウスでは、表面の凹凸の陰影や模様を読み取るので、平坦で模様のハッキリしない面では動かなかったりカーソルが飛んだりします。
一方、レーザーポインタの光をレンズで拡散させ、机などの表面に照射すると、なめらかに見える表面も、クッキリとザラザラ模様が浮かび上がります。 なぜこうなるかと言うと、言うまでもなく光源にレーザー光を使ったからです。 レーザー光にはいくつかの特徴がありますが、その一つに「光の位相がそろっていて干渉しやすい(コヒーレント光である)」というのがあります。 レーザー光が表面で反射し、その光が互いに干渉を起こすため、わずかな凹凸が濃淡模様として見えるのです。 つまり、レーザー光を使う事で何が優れるのかと言うと、「レーザーマウスでは素材の表面反射で起きる干渉模様で表面の状態を読み取るので、普通の光学マウスでは検出できないような滑らかな面であっても高いコントラストで表面の凹凸を読み取れる」という事です。 波長の長短ではありません。光源がコヒーレント光かどうかという事です。 ちなみに、机やマウスパッドの表面の凹凸は光の波長に対して充分大きいので、使用するレーザー光の波長を短くしてもあまり意味はありません。 2007/02/19
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