|
一般には9時〜10時頃の午前中が良いとされます。 日の出から間もなく/日の入り前の頃は通過する大気層が厚いため、シーイングや解像度が悪化しがちです。また、午後になると地面が熱せられてシーイングが悪くなります。 気流が安定して比較的太陽高度の高いということで、通常は9時〜10時頃が選ばれます。(午前中曇っていて無理だったら、午後はなるべく早く(高度が高いうちに)観測します。) と言ってみたものの、実際は観測するからと言って授業や会社をサボる訳にはいきません。 だから、時間帯として適しているかどうかにかかわらず、可能な時間にやるしかないのです。 定番としては、次のようなタイミングでしょうか。 ・朝、学校や会社に行く前 ・昼休みのひととき ・夕方の授業が終わった後(部活で) 2007/03/04
|
では、観測に入ります。 まず、望遠鏡を設置します。 太陽さえ見えればいいので、見晴らしは良くなくても構いません。 2006/09/09
|
地面に投影される望遠鏡の影や、鏡筒バンドの突起部分などを利用して導入します。ファインダーは使いません。(使ってはいけません。) 地面に投影される望遠鏡の影が最小になればいいのですが、案外コツが要ります。
接眼レンズを外しておいて、太陽光が筒抜けになって見えたら接眼レンズを付けるという方法もあります。 導入できると、太陽投影板に太陽が投影されます。 スケッチ用紙をクリップなどで固定します。 2007/02/13
|
スケッチ用紙の円に対応像がぴったり合うように、接眼レンズと投影板の距離を調整します。 なお、太陽の見かけの大きさは季節によって微妙に違います。(5%程度) これは、地球の公転軌道が楕円形のため、太陽までの距離によって見かけの大きさが変わるからです。 極端に変化する訳ではないので毎回合わせ直す必要はありませんが、1か月に1回程度は調整の必要があります。 2006/09/07
|
スケッチの準備が整ったところで、観測開始時刻を記録します。 次に、黒点がどこに出現しているかの概略位置を記録します。 経緯台の場合は、視野回転が起きるので、位置決定精度を維持するためにも、位置だけは素早く決定しておきます。 2006/09/07
|
黒点の詳細をスケッチします。 紙の表面の凹凸の影響でハッキリしない場合は、名刺サイズの白いカードを動かすと、黒点のようすがわかりやすくなります。 2006/09/07
|
日周運動で太陽がどちらに移動していったかをきちんと記録します。 赤道儀の場合、モータードライブを止めて追尾をやめます。 任意の小さな黒点を選び、日周運動によってどの方向に動いていくかを記録します。 ※必ず移動していく方向(西)がわかるように記録します。 黒点が動いていく方向が西になるので、スケッチ用紙をセットする段階で黒点が動いていく方が用紙の右(あるいは左)になるようにセットしておくと、東西方向の統一がとれて、結果の比較がやりやすくなります。 なお、東西方向は観測用紙側であらかじめ決めるのではなく、必ず黒点の観測時に動いていく方向をトレースして決めてください。 2007/02/13
|
すべての黒点の記録と西の方向の記録が済んだら観測終了時刻を記入し、天候、透明度、シーイングなどの状況を記録します。 以上で、スケッチ終了です。 続いて、集計作業に入ります。 2007/02/13
|
[戻る] |