2000年10月下旬の日常

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2000年10月21日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day21

 某氏の依頼もあったし取れれば私も行きたい、ということで午前10時から幾度も幾度も幾度も幾度もリダイヤルを繰り返すが、数回話し中のコールを耳にしただけであとは全てNTTの通話規制通知を聞かされるだけだった。11時を前に断念し、買い物に出かける。
1,綾戸智絵『Natural』(ewe records)
2,Miles Davis『Porgy and Bess』
3, 〃 『E.S.P.』
4, 〃 『Nitches Brew』(以上、SME Records)
5,森生まさみ・原作『おまけの小林クン 〜怒濤のクラスマッチの巻〜』(白泉社/KSS Records・HCD)

 なんだこの組み合わせ。しかも最後のは一旦別の店に行ってからわざわざ舞い戻って購入したもの。だって好きなんだもん仕方ないじゃないかー。来月二枚目も出るぞ。買うつもりだぞ。
 他にも親父に頼まれたスプートニクスなんてのもあるが、これは流石に私が聞く機会はないと思うので略。マイルスは時代ごとに一枚ずつのつもりでいたが、予算的にしんどそうだったので絞ったところ、結局コロンビア時代のアルバムをスタイル別に一枚ずつ購入したような形になった。一応解説しておくと、2がギル・エバンス・オーケストラとのコラボレーション作品群の端緒に当たるもので、3が60年代に一世を風靡する黄金クインテット最初のスタジオ音源(ライブ盤はこれ以前にも出ている)、4が60年代後半に始まるエレクトリック時代における大作の一つ、という形。プレスティッジ時代と最晩年はちょっと後回し。最晩年の『ドゥーバップ』が私のツボに入るんじゃないかと睨んでいるのだが、だからこそ後回しにしているという面もある。未踏の場所があるというのが楽しくて仕方ないやね。感想は……明日以降可能であれば、か、来月に入ってからちまちま提示するかどっちかにしよう。本当はこんなに悠長に音楽聴いている場合でも日記を書いている場合でもないんだけど。


2000年10月22日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day22

 ――まだ長々と日記を書いている余裕はないにゃあ。長尺かつ理屈っぽいいつものノリを期待してくださっている方、もう一週間ちょっとばかり御容赦下さい。暫くは小ネタの束。マイルスのCDについても色々と言及したいのは山々なんだが。

 昼食、ちょっと離れたところにある行き付けの蕎麦屋で採ろうと思ったのだが、確認しなかった日に限って休んでいたりする。近くにあるユニクロで買い物をしたあと、その蕎麦屋の斜向かいにある某チェーンラーメン店に入ってみた。劣悪。待っている客がいるのに、人数の確認や店に通す順序を管理する店員がいない、既に客が立った席の片付けが遅い。片付くのを待っていたら、平然と我々一家を追い越して未だ片付けの終わっていない席に着こうとする中年夫婦がいた。で、漸く着席すると、なかなか店員が応対に来ない。注文だけ先にとって水も手拭きも後回しにする。子供が煩い――のは必ずしも店の所為ではないからいいとしても、その騒々しさが耐え難くなるほど品物の到着が遅い。ラーメン以外に全員で餃子二皿を頼んだのだが、これが異様に早く出てメインがなかなか出てこない。その間近くを飛び続ける蠅。行き付けの蕎麦屋も早くないが、その間の応対はしっかりしているし第一このラーメン屋よりは早いし清潔感もある。漸く出てきたラーメンは――まあ、全く食えないと言うレベルではないが、取り敢えず私の頼んだ辛ネギ味噌ラーメンは辛すぎた。
 マニュアル教育は嫌いである。マニュアルに拘束されて全く柔軟性のない応対をする店には出来れば入りたくない。だが、こういうチェーン店でマニュアルさえろくに確立されていないと思われる状況は、尚不愉快だ。レジを打つときに店のおばちゃんの一人が母に向かって頻りに「すみませんでした」と言っていたのが(別に苦情を申し入れた訳ではない――正直、それすら面倒だった)印象的ではあった。取り敢えずフロアマネージャー的な人間の一人ぐらい置きなさいXXXX亭。置いてもこの系列店には二度と足を踏み入れないと思うけどな、少なくとも私は。

 マイルス・デイビス絡みの悩みがひとつ。
 昨日購入した『Porgy and Bess』を始め数枚のアルバムにてオーケストレーションを務め、また『'Round Midnight』など各種の楽曲を実質的にアレンジし(何故かクレジットはされていない場合が多い)、マイルスの音楽をサポートしてきたギル・エバンスという人物がいる。一時喧嘩別れした時期もあったが、晩年には名曲『Time After Time』のアレンジも手がけ、最後まで良き相棒として存在し続けた。因みに彼の息子はマイルス・エバンスという。
 他方。マイルス、というより所謂モード・ジャズの頂点と言うべき傑作『Kind of Blue』に参加し、単独でも数多の名演を残した、ビル・エバンスというピアニストがいる。マイルスバンドへの参加はそれ程長くなかったが、ジャズ界に残した功績はマイルス同様大きい。
 そして。1975年以来の長い引退を経て、1981年に復帰したマイルスは若いミュージシャンを多数起用した。その一人に、ビル・エバンスというサックス奏者がいる。存在感は前述二人ほどではないが、ギル・エバンス晩年のオーケストラにも参加しており、評価は低くない――
 ――この三人が、時々混乱して困る。特にピアニストとサックス奏者は、当然ながらスペルも同一なのだ。マイルスバンドの中では参加時期が重なっていないので、アルバムの傾向さえ解れば混同することはなのだけれど。


2000年10月23日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day23

 本日のお買い物
1,武田俊也・うたたねひろゆき『セラフィック・フェザー(6)』(講談社・アフタヌーンKC)
2,竹本 泉『トランジスタにヴィーナス(1)』
3,和田慎二『超少女明日香・聖痕編(1)』(以上、メディアファクトリー・MFコミックス)

 いつまで続くんだろう1。内容と無関係な表紙も、内容そのものも。

 夕方『金八先生』の再放送を見たあと、ニュースで帯広にて目撃された謎の物体云々という報道が流れたので、それをぼーっと見る。これ自体は番組内で解明に至っておらず腰砕けだったのだが、そのあと拉致疑惑の報道を見ていて一層腰が砕けた。別荘の捜索で明らかになった事実についての報道だったのだが、別荘の近所に住むという女性のコメント。「アンユージュアルで、ミステリアスなボーイだと、皆さんで噂をしておりましたの」云々。……私には貴女の方がよっぽど謎です。アナウンサーがこのコメントに突っ込まなかったのは、それが本題ではないからだろう。しかし世界は広い。

 畜生……五章以降視点転換が多すぎるぜ……


2000年10月24日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day24

 あ、しまった、『犬夜叉』第二回見落とした。

 本日のお買い物
1,坂田靖子『坂田靖子セレクション第4巻 塔にふる雪 アジア変幻記(2)』(潮漫画文庫)
2,馳 星周『鎮魂歌 不夜城II』(角川文庫)
3,折原 一『倒錯の帰結 首吊り島/監禁者』(講談社)
4,多岐川 恭『変人島風物誌』(東京創元社・創元推理文庫)
5,伊藤明弘『ジオブリーダーズ(6)』(少年画報社・ヤングキングコミックス)

 坂田靖子っていいなあ。殆どなんの解決もしていない話で読ませちゃうんだものなあ。こういうの書いてみたいなあ。というか書こうかなあ。羨ましいなあ。煮詰まってるなあ俺。
 3は、一旦は見送る気だったが倒錯シリーズだしデザインいかれてるし、で結局購入。ただ、装幀そのものはちょっと考えた方が良かったんじゃなかろうか。表紙で一番目立つ文字が『首吊り島』だったため、私はそれが正式タイトルだと思っていたのだが、奥付に拠れば『倒錯の帰結』なのである(しかし『首吊り島』から見た場合、奥付といいながら冒頭にあるという妙な体裁)。凝りすぎて焦点が揺らいでしまっているのが残念。それと、出来れば紐は付けて欲しかったなーと……上下一本ずつ。何にしても悪戯心一杯の造本だけで期待が高まってます。11月に入ったら初っ端に読むべかな。
 ……それにしても、そーでなくても話の成り行きが解りにくい漫画なのに、最近は頓に「次の巻に続く」が多いぞ5。しかも内容がOVAを引きずっているってどういうことだ。

 何故か逃避に森生まさみの旧刊を読み返す毎日。だから勢い余って『おまけの小林クン』ドラマCDなんてのまで買ってしまった訳だが。このドラマCD、声のイメージは良く合っているのだが、一部のキャラクターが完成していないのと、演出・脚本(原作者自らによるおまけ除く)が今一つ乗っていないのが駄目。特に、主要キャラの一人を担当した声優がスケジュールの都合で別録りになったらしいのだが、これを知った上で聞くと、会話のタイミングがずれているのがありありと解るのだ。こういうコメディタッチの作品は勢いと間が重要なのだから、出来る限り声優を一堂に会して一気に録音するか、或いは全体の流れが把握できる人間もしくは欠席者の代わりに演技する人間を用意し、彼に後日の録音を指揮させて全体のバランスを調整させるなど徹底的に配慮を施さないと、全体がぎくしゃくしたものになってしまう(実際なっているわけだけど)。もしそうした配慮をしながらこの出来なら……制作者差し替えた方がいいと思う。といいつつ、11月に出るという次のCDも何も考えずに買ってしまうでしょう私は。
 ……ところで、『聖はいぱあ警備隊(11)』はいつ発売するのよ。

 リニューアルの際にMYSCONへのリンクをトップに貼り忘ることをすっかり忘れていたので、今日になっていきなり復活させる。次回プレMYSCON2は12/1だそうな。今回も参加するつもりでおわす……申し込み忘れなければね。


2000年10月25日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day25

 来月から暫く緊縮財政。何を今更ってか。と言っても揃える漫画シリーズや作家さんの作品の発売予定が来月も沢山立っているので、少しずつ削るといった感じなんだけど。そもそも買う本を減らしても読む本死ねるほど(誇張なし)あるしー。
 ……虚しい。

 本日のお買い物
1,北森 鴻『顔のない男』(文藝春秋)
2,倉田英之『R.O.D(2)』(集英社・スーパーダッシュ文庫)
3,小森健太朗/早真さとる『コミケ殺人事件外伝 ルナティック・ドリーム』(原書房)
4,あずまきよひこ『あずまんが大王(2)』(メディアワークス・電撃コミックスEX)
5,村瀬継弥『相手を不幸にしない会話 ユーモアショートショート40』(うなぎ書房)

 ……自分で言うのも何だが、濃いぞ。1は帯の解説からして魅力的な作品。長篇なのか短篇集なのかが不明だが。
 3は小森氏のサイトで発売を初めて知って、注文しようと思ったら既に並んでいたので即購入。内心いつかやってくれるんではないかと思っていたが。それはそうと、これも装幀は松木美紀さんですねえ……。小説と漫画の入れ子という構造上、若干読むのに時間を食いそうなのでカバーを掛けて一旦脇に寄せる。落ち着いたら読もう。
 4、はいわずもがな。いいなあ。
 5は芦辺倶楽部にて芦辺さんの告知を拝見したあと、bk1にて注文したもの。題名からしてミステリっぽくないが、届いてみたらデザインもミステリっぽくない。大半が書き下ろしというショートショート集。気懸かりなのは、題名の割にあとがきが生硬すぎてユーモアに乏しいことなのだけど。
 ところで、5を注文するとき私は他にも二冊同時に発注したのである。何れも取り寄せで時間がかかるのは先刻承知。ここは配送手続が終了すると必ず告知のメールが届くのだが、実は5以外のものの手続完了通知が約三時間前にひとつ届いているのである。しかし、今日の時点で届いたのは5だけ。更に言うと、5に関する通知が届いたのは今日のAM2:30だった。……一体どんな手順で作業が行われているんだろう、ここ。
 ――っと、お買い物もう一つ追加。正しくは私が購入したわけではないけれど。
6,小椋 佳『Debut』(東芝EMI・CD)
 往年のヒット曲や初CD化の楽曲、それに最近の曲をも加えて大半を海外のミュージシャンと共に録音し直した意欲的なベストアルバム。取り敢えず先に一曲だけ、『泣かせて』だけ聴かせて貰う。ピアノ一本をバックにしたシンプルな編曲。やっぱりこの曲は好きだーっっっ。研ナオコが歌ってヒットさせた曲だが、彼女が初めてデモテープを聴いたとき「こんな風には歌えない」と涙ぐんだという逸話があるほど、小椋佳の表現力が如実に反映された名曲である。この曲に限らず、小椋佳の楽曲はそれが他のアーティストへの提供曲であっても、本人自らが歌った方が遙かに説得力がある。――やっぱりあとでXXXXさせてもらお(都合により一部自己検閲)。

 凝っている以上このところ執筆用のBGMもマイルス・デイビス中心でかけていたのだが、どうも思わしくない。比較的筆が進むのは『Porgy and Bess』に『You're Under Arrest』ぐらいで、他のものは妙に気が散ってしまって捗らない。何故か、が漸く解ってきた。どうも、頭が楽曲の構造や精神を理解しようとしてそちらに機能の一部を割いているため、肝心の執筆に充分な力が行っていないらしい。前述の二枚は、『Porgy〜』が本来オペラからの引用であり、楽曲そのものに物語性があるため理解がしやすい、『〜Arrest』の方はかなり構造がポップス寄りで軽く抜けたような曲調が多いため、執筆のリズムを阻害しない。ではこの二枚をBGMの主体に、と思うのだが、でもやっぱり進捗はいまいち。結局、聞き慣れた上に聴きやすいパット・メセニーのサウンドトラック系アルバム三種(『Secret Story』・『Passaggio per il Paradiso』・『A Map of the World』)と、元々イメージとして選択していたパット・メセニー・グループとコルトレーンのアルバム一枚ずつを中心にしたBGMに変更する。……本当に、速度が微妙に違うのである。
 ともあれ、正念場。


2000年10月26日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day26

 本日のお買い物
1,牧野 修『MOUSE』(ハヤカワ文庫JA)
2,柴田よしき『ゆきの山荘の惨劇 -猫探偵正太郎登場-』(角川文庫)

 あああ、やっと買えたの1。結局店頭で発見できなかったのでbk1で注文したわ。

 しかし、良く死ぬカウンターだなー……昨晩も壊れたのでこっそり修復しました。最近見た数値が思い出せないので、ちょっとサバを読んでしまったような気もする。

 メモ:石川セリ『3月のうた』 ……いや、ちょっと。

 ……他に書くことも思いつかず書いている時間もないので今日はこれだけでご勘弁。


2000年10月27日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day27

 昨日購入した(入手した)牧野 修『MOUSE』についてちょっと付記。
 恐らく探せば古本で見つかったでしょうし、知遇のある方で複数所持している方からお分けして貰うことも、一時は考えてました。ただ、復刻の可能性がある、という情報を得てからは、「復刻以降に新刊で購入する」という意志を固めておりました。私一人が買った買わなかったで大勢が変化するとは思いませんが、一冊でも買う人間がいなければまた絶版になる危険が膨らむわけですから。ある程度出版事情を理解している人間としての、せめてもの意地でもあります。という訳で、お気遣いなく願います>キバヤシさん、もとい、設楽眠人様。何かあったら遠慮なくお願いさせていただきますのでー。

 本日のお買い物。とても幸せな一日。
1,田中啓文『異形家の食卓』(集英社)
2,文月 晃『藍より青し(4)』(白泉社・JETS COMICS)
3,歌野晶午『生存者、一名』
4,恩田 陸『Puzzle』
5,北川歩実『嗅覚異常』
6,倉阪鬼一郎『文字禍の館』
7,小林泰三『奇憶』(以上、祥伝社文庫)

 1は名作『水霊 ミズチ』以来待望の田中啓文氏の単行本。殆ど異形コレクションで揃っていると言えばそうなんだけどさ。3〜7は祥伝社文庫15周年、400円均一の書き下ろし作品から。無論買った奴は全て楽しみにしていたものだが、何故西澤保彦さんのと近藤史恵氏のがないねん。卓袱台ひっくり返してまうぞ。……どっちにしても読めるのは週明け以降なんだけどね。
 しかしこれらは全て私にとって前置きに過ぎない。本日のハイライトは、出勤中に自宅に届いていたこれだ。
8,山田風太郎『忍法三羽がらす』(立風書房)
 入手にご協力下さったお二方に心から感謝いたします。ぐふふふふふふふふふふふふふふふふ。細かいことについては後程連絡させていただきます>F様。今はすんごく時間がありません……

 しかし、登場人物に風邪引かせたら作者に伝染るって一体どういうことだ。こんな大事なときにぃぃ。

 本日は某ソフトの発売日、ですがあまりに危険な状況のため購入は後日にします>U田様。……こっちは名前出してもいーんですよね?


2000年10月28日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day28

 昨日記した某ソフトは12月に延期したらしい。……またかい。

 本日のお買い物
1,『Do Sports Series 新体操』(一橋出版)
 ………………何か? 潤色抜きに資料よ。そりゃ本の後半のモデルが野郎ばっかりでちょっとグレたが。

 息抜き地獄。倉阪鬼一郎『文字禍の館』北川歩実『嗅覚異常』歌野晶午『生存者、一名』読了。だって160頁程度だったら読み切った方が早い、と思わされるんだもの。危険な状況を顧みず、何れも一気に読破。この三作は全て水準以上の手応え有り。(ここに書いた感想は、後日「書斎」に移動させました。御覧になりたい方は各作品タイトルのリンクからどうぞ)

 とばたばたと読んだところで目が醒めた。もしかしたら明日は日記の更新すらないかも知れません悪しからず御容赦下さい。そう言う日にどうして真面目に感想なんか書いているのやら。いよいよ大詰め。


2000年10月29日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day29

 あと一息。一応更新だけはしておく。因みに昨晩は20枚以上書きました。


2000年10月30日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day30

 午前5時20分、脱稿。全272枚。若干遅刻気味に出勤、当面の仕事を片づけたのち終盤のみ大まかに校正して出力にかかり、同時に規定の扉と梗概を作成、午後までに体裁を整えて、職場近くにある宅配便の発送所に持ち込み、明日中に到着することを確認して預ける。
 ……地獄の三ヶ月、終了。予定していた短篇のうち、二本を先送りにすることになってしまったが、元々これらは厳密な締切は設定していないし、うち一方は諸般の事情から相手方が非常に忙しないので、焦っても仕方がない。
 短篇四本(内訳:ホラー短篇82枚、『LOVEマシーン』40枚、『夏祭り』41枚、本格ミステリ短篇94枚)長篇――というかやや長めの中篇一本(272枚)。しめて529枚。――換言すれば、現状でも気力を振り絞ればこの長さの長篇が三ヶ月で書ける訳だが、……取り敢えず、脱力。せめて明日までは何も考えるまい。11月から数ヶ月ほど、深川は同人活動に徹するらしい、いやまじで。

 本日のお買い物
1,玉井雪雄『IWAMAL 岩丸動物診療譚(9)』(小学館・ビッグコミックス)
2,瀬名秀明『八月の博物館』(角川書店)
3,愛川 晶『根津愛(代理)探偵事務所』(原書房)
4,太田忠司『ベネチアングラスの謎 霞田志郎の推理』(祥伝社・NON NOVEL)
5,近藤史恵『この島でいちばん高いところ』
6,西澤保彦なつこ、孤島に囚われ。』(以上、祥伝社文庫)

 いやんリンクしまくり。流石にぼちぼち読書への渇望が募ってきたので、この辺は成る可く早く読もう……読みたいな……読めたらいいな。

 日中仮眠を取る余裕もなかったのでぼんやりしております。あとはゆっくり本でも読もう……。明日以降復調したら、ぼちぼちホームページの構造から変革していこうと思ってます。そして、いよいよ同人活動だ!


2000年10月31日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20001021~.htm#Day31

 こんなものをやってみた。こんな結果が出た。あまり面白みがない結果だった。おわり。

 小林泰三『奇憶』(祥伝社文庫)読了。
 粗筋:確たる将来展望もなく漫然と生き続け、いつの間にか逼迫した生活に追い込まれていた直人。何故こんなことになってしまったのか、と暇に飽かして追想を繰り返していた直人は、自分の幼少時代の記憶に刻まれた光景の異様さを初めて自覚する。思い出される過去はいよいよ妄想的に変貌し、直人の現実もまた次第に変容する……
 感想:主人公の漫然ぶりが身に染みる……という話ではなくて、解説も困難なら感想をあれこれ言うのも難しい中篇。現実部分の異様な切実さと追想部分のシュールさ不気味さのコントラストが秀逸なのだが、反面展開の意味が最後まで理解できない、という感じ方もあるのでは。物語を望むと拍子抜けします。空気と流れを堪能しましょう。

 今後読書感想はこんな感じで一旦日記に書いておこうと思いけり。そうすれば、あとで別ファイルにするときもやりやすいし、掘り下げるときも頭の整理がつけやすいし。で引き続き。

 芦辺 拓・編/鮎川哲也・監修『本格推理マガジン 絢爛たる殺人』(光文社文庫)所収・岡村雄輔『ミデアンの井戸の七人の娘』読了。

 本日のお買い物
1,大倉らいた『坂物語り 〜キミといたあの夏』(角川スニーカー文庫)
2,貫井徳郎『迷宮遡行』(新潮文庫)

 2は買うしか、というわけで。オリジナル(『烙印』・東京創元社刊)も読んでみたいけど。
 1は……なんでだろねえ。甲斐智久の絵は好きなのだけど、正直言って作者とは相性良くないんだが。あまりに正攻法過ぎる文章とか推敲してないんじゃなかろうかというあとがきとか、問題を多々感じつつ何故か買ってしまっている。習性故、こういう本は買ってすぐに取り敢えずあとがきだけは読んでしまうのだけれど、……感想を求めるのはいい。「手紙でも、そしてもちろん、ときな(ヒロインの名前)のHPのほうでもオッケーですので、是非よろしく!」……アドレスは? 万一の可能性も考慮して、作中に書いてあるアドレスにアクセスしてみたが反応ないぞ。取材日記も公開しているとあるから実在するのだろうが、なら解るところに書きなさい。そういうところから気を遣いなさい。まったくもう。


「若おやじの日々」への感想はこちらからお寄せ下さい。深川が空を飛びます(飛ばねえって)
もっと本を読みたいよう。

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