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2004年01月11日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day11

 臨時収入があったので珍しく両親におごる。と言っても、行きつけの蕎麦屋なんだけど。

 たったひとり、どうしても好きになれない女優が出演しているというだけで見る気がしなくなっていた今年の大河ドラマ『新撰組!』だが、三谷幸喜の脚本にお馴染みの役者が多く登場することもあって、初回だけは鑑賞してみることにした。
 ……うーん。従来の大河ドラマとは違う雰囲気の演出に、随所に覗く三谷テイストの会話。それなりに楽しそうではあるんだけど、尺に余裕がありすぎるせいなのか、どうも緊張感に欠く。見せ場の殺陣はほとんどが不慣れさを顕わにする悲惨な出来で、一番目を惹いたのがお笑いの山口智充だったというのはどーか。『龍馬の妻とその夫と愛人』で龍馬に似た人を演じた江口洋介が遂に龍馬そのものに昇格していたのには笑ったが、これとて一種のファンサービスのようなものだし。
 三谷作品はもとから好きな私はそう言いつつも何度か見るように思うのだが、初回としては牽引力のない作りがどうにも不安。問題の女優は、どう必死に先入観を差し控えたところで救いようのない演技だったし……あそこだけ避けて見ることが出来るなら、もうちょっとは我慢できそうなんだけど。他の役者は粒ぞろいなんだから。

『FINAL FANTASY XI』(SQUARE SOFT/SQUARE ENIX/Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム) [amazon]、ようやく某氏と合流。さすがにキャリアが違う。妙な情報を提供してもらい、リンクシェル(乱暴に言うと、FF内だけで成立するチャットサークルみたいなもの)も頂戴して、よーやくオンラインゲームに参加している気分になってきた。が、まだまだキャラクターそのものが貧弱なので、悲しい経験値稼ぎと小さな仕事に明け暮れるのみ。依然コマンドは覚えきれず、本格的に堪能できるにはもーちょっとかかりそう。


2004年01月12日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day12

 連休につき本日も映画鑑賞へ……行くつもりが、出発直前にバイクのバッテリーが壊れてしまい、電車で出かけようと思ったら今度は腹痛を覚えて、結局家で過ごす羽目に。
 仕方なく『FFXI』で遊び始めるが、どうもあるレベルから急にバランスが悪くなっていて苛々が募る。ちょっと遠出しようとすると途端、異常に強い敵が混ざり始めて戦いづらくなるのだ。お陰で大した用事でもないのに移動途中何度もやられてしまい、あるレベルのあいだを行ったりきたりしている有様。パーティーを組めばまだ楽なんでしょうが、経緯が経緯なので今日は特にコミュニケーションが鬱陶しい。
 更に、このソフトを使い始めてからこっち、日本語入力がおかしい。何か設定をいじられたようで、タスクトレイに入っているパレットの表示が実際の入力文字種を反映していない(カタカナ・ひらがな・ローマ字のキーを押しても、入力種の表示が変わらない)し、ついこないだまでは半角に切り替えると最初はローマ字が入力されたはずなのに、何故か半角カナなさせられてしまう。
 そんなわけで一日苛立ちっぱなしなのでした。


2004年01月13日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day13

『笑っていいとも!』冒頭のコーナーを見ていた。一人目の出場者は山本和枝氏だった。ふたりめの出場者は森秀樹氏だった。………………?

 ジョン・ディクスン・カー/三田村 裕[訳]『三つの棺』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。今年はしばらくこんな感じの読書を続けたい気分。

 本日のお買い物
1,アガサ・クリスティー/中村能三[訳]『ベツレヘムの星』(クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]
 1は収集中のクリスティー文庫11月配本より、ミステリではなく聖書を題材にしたクリスマス・ストーリー。口絵・挿絵つきで、初の文庫化だそうな。

 昨日書いた日本語入力のトラブルは、IMEのユーザーサポートに問い合わせて無事解決した。環境設定のなかのチェックボックスがひとつチェックされていなかったからだったのだが、何故そのチェックが外されたのか、何故そのチェックがあーいうトラブルに直結したのか、といった根本的な理由は不明のまま。ま、パソコンのこういうトラブルは追求し始めると際限がないので、解決したということだけで納得しておこう。


2004年01月14日(水)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day14

 DVDで購入した『古畑任三郎 1st season DVD-BOX』(フジテレビ映像企画部Pony Canyon/DVD Video) [amazon]、ちまちまと鑑賞しております。最新作と比べるとおちゃらけたネタよりもその積み重ね方で事件を演出しているのが解って、リアルタイムで鑑賞していたときよりも全般に評価が高い。
 よくよく観ると、犯人役もさることながら、脇役に最近では顔なじみとなった役者がちょい役で出演しているのに気づき、それもまた楽しい。どう考えても中島みゆきが原型の犯人役を桃井かおりがシリーズ随一の迫力で演じる(アシスタントを殴打しながら「痛い……?」と訊ねる場面は壮絶)第11話『さよなら、DJ』では、ラジオ番組の無名スタッフとして宇梶剛士が出演しているのにけっこう吃驚。下積み長かったらしいからなあ、この方も。このあとのシリーズですが、確か山城新伍の回でマジシャンのアシスタント役か何かで松たか子も出演していたはず。……これがまた、吃驚するくらい下手だったんだわ、当時は。
 もひとつ、菅原文太がやはり気骨を感じさせる叩き上げの警官・小暮警視を演じた『最後のあいさつ』では「引っ越しのサカイ」のCMでお馴染み徳井優が出演している……と思ったら、市川勇という別の役者さんだった。徳井優よりずっと長いキャリアで脇役をこなしてきた人だが、ほんとに似てます。

 バッテリーも復活し、空模様も回復したので、ようやくバイクで懸案の買い物へ向かう。
 さぶひ。
 体の芯が凍るんじゃないかと思うくらいに寒い。そのうえどこかで発生しているという台風並みの低気圧の影響か吹きつける風は強く、バイク乗りの体感温度はたぶんそーとーに低い。換えたてのバッテリーが原因か、アクセルやギアの感覚もふだんとは微妙に違って、運転中ずっとヒヤヒヤし通しだった。
 夕飯はドリアだったらしいのだが、あまりの寒さに親父と揃ってごり押ししておじやに変えてしまった。その代わり、在庫の無かった鶏肉を私が買いに行く羽目になりましたが……結局また寒い思いを……

 本日のお買い物
1,高瀬彼方『カラミティナイトIII』(ハルキ文庫 ヌーヴェルSFシリーズ/角川春樹事務所) [bk1amazon]
2,横山秀夫『看守眼』(新潮社) [bk1amazon]

 あとになって思うと、漫画にあした発売のものが数点あったのだから明日買い物に行けば良かったのだけど、まあ仕方ない。
 1は二年半ぶりぐらいになる新刊。絶好調の著者の最新刊である2は、小説新潮に掲載された短篇を集めた最新作品集。


2004年01月15日(木)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day15

 周知の通り、わたくし今頃になってカーに嵌る気配を見せております。ミステリ読みはじめの頃にガイドを片手にしてめぼしい名作は渉猟したはずなのに、どういうわけかカーに限っては『火刑法廷』『髑髏城』『緑のカプセルの謎』『読者よ欺かるるなかれ』、と微妙に外したところしか読んでおらず、その後「これではまずい」と何冊か買ったもののなおざりにしてしまっており、何を読んで何を持っているのか混乱しております。実際、持っていないとばっかり思って買ってきたら、何年も前に入手していたということがありました。そこで、ネット上にある作品リストを参考にして、専用のお買い物リストを作成してみました。
 ……うわあ、沢山ある。いちども訳されたという記録がない長篇は一作だけ、しかもそれもどーやら原書房から刊行されるという情報がある。絶版・品切れが無数にあると考えても、まだ当分混乱は続きそうだ。

 先日、通りすがりの老夫婦がうちの庭の植木に見蕩れていたそうだ。ロウバイの咲く季節です。なおロウバイのロウは蝋燭のロウではなく、「」と書きます。臘梅。この見慣れない漢字は、これひとつで陰暦十二月を示すのだとか。まさしくいま時分。意外と単純な命名だったのね。

 本日のお買い物
1,青山剛昌『名探偵コナン(44)』(少年サンデーコミックス/小学館) [bk1amazon]
2,北条 司『CITY HUNTER 《COMPLETE EDITION》 VOLUME:03』 [bk1amazon]
3, 同 『 同 VOLUME:04』(2と3、TOKUMA COMICS/徳間書店) [bk1amazon]
4,アガサ・クリスティー/田村隆一[訳]『ゴルフ場殺人事件』(クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]

 4は今月の最新刊より、『スタイルズ荘の怪事件』に続くポアロ長篇二作目。やや安易な題名、しかも二作目ということもあって、他の状況なら手を出しかねるところですが、すっかり嵌っているいまは却って興味が湧いて、いの一番に購入しました。

 牧 逸馬/島田荘司[編]『牧逸馬の世界怪奇実話』(光文社文庫/光文社) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。たとえ最近刊行された本であっても気分は二十世紀前半のまま。とうぶん抜け出せそうにありません。


2004年01月16日(金)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day16

 ……そういえば『黄色い部屋の秘密』も読んでなかったな。

 映画のスケジュールを調べていたら、銀座シネ・ラ・セット閉館という情報に遭遇して驚く。
 正直に言えば、あまり愛着はない。歴史が古いだけに座席が古かったり劇場の構造が変わっていたり特徴はあるのだけど、いきなり長い階段の続く間口に使い勝手の良くない窓口など、あまり好感は持っていなかった。が、ロードショー館が多い銀座・有楽町・日比谷界隈では、銀座テアトルシネマ・シネスイッチ銀座とともに貴重なミニシアターで、これで更にあの地区にマイナーな作品が入りにくくなるかと思うとやはり勿体ない。評価の高い作品をレイトショーなどを利用して長期的にかけたり、マニアの要望に応えて定期的に『ロッキー・ホラー・ショー』をかけたりと、やるべきことはちゃんとやっていた劇場だけに、なおさら惜しい。
 尤も、昨年夏あたりに渋谷にもシネ・ラ・セットが登場していて、そっちは通常料金にワンドリンク込み、非常にゆったりとした座席の作りにまだ少ないDLP対応スクリーンを採用と至れり尽くせりの仕様となっているらしく、たぶん今後はそちらに力を傾注するのだろう。ちなみに私はまだ行ったことがありません。国産のミニシアター向け作品中心で今まで誘われるものが私にはなかったから。が、来月からここで『渋谷怪談』がかかる予定になっており、既に前売りを購入済みのため必然的に近々訪問する。とてもとても楽しみです。

 本日のお買い物
1,安西信行『MAR(4)』 [bk1amazon]
2,藤崎聖人『ワイルドライフ(5)』(1と2、少年サンデーコミックス) [bk1amazon]
3,皆川亮二『D-LIVE!!(5)』(SHONEN SUNDAY COMICS SPECIAL/1〜3、小学館) [bk1amazon]
4,宇河弘樹『朝霧の巫女 平成稲生物怪録 四 南帝降臨篇』(ヤングキングコミックス/少年画報社) [bk1amazon]
5,東川篤哉『学ばない探偵たちの学園』(JOY NOVELS/実業之日本社) [bk1amazon]
6,『IN☆POCKET 2004年01月号』(講談社) [amazon]

 えらい久しぶりだなと思ったら一昨年の夏以来だった4。相変わらず伝奇とラブコメのあいだを漂っている模様。5はカッパ・ワン出身の著者の新シリーズ、題名からも解る学園ものにして密室殺人。

『FFXI』は地道に継続中。先輩方に武器だ防具だを恵んでもらい、出身地から脱出できる日を夢みて経験値稼ぎと簡単なミッションやクエストに励む。呼びかけて一時的なパーティーを結成したりすればもっと楽なんだろうけれど。

 明日あたりから急激に観たい映画が封切られます。明日公開する作品だけでも三つあり、どれを観に行くのか普段なら迷うところですが……諸般事情から迷う余地無く既に絞られていたりします。
 さて問題です、私があした鑑賞する映画は何でしょう。当てても何も出ませんけど。


2004年01月17日(土)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day17

 正解はバレット・モンク』(東芝エンタテインメント・配給)でした。本日公開で前売りも確保済みの作品はいずれも初回に舞台挨拶があり、とうに整理券など入手できる状態ではなかったのです。感想は、「勝手に人の運命を左右するのはやめましょう。」からどうぞ。
 本日の劇場は、銀座界隈で二番目ぐらいに座席を直して欲しいと願っているニュー東宝シネマ。天気予報は雪と告げていたので、バイクではなく電車で向かった。帰りに八重洲ブックセンターに寄っていこうと思い、あらかじめ両親にそう伝えたところ、あそこまでなら歩いて直接行く距離と東京駅のホームからの距離はあんまり変わらないんじゃないか、と言う。あんまり言うから、じゃあ、とばかり試しに歩いてみた。
 ……三倍ぐらいあるっちゅーの。そりゃそうだ、確かに東京駅広いけど、駅前にあると謳っている店までほぼ一駅分に相当する距離があるわけないやん。
 まあ、いい運動にはなった。

 本日のお買い物
1,ジョン・ディクスン・カー/宇野利泰[訳]『カー短篇集1 不可能犯罪捜査課』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]
2,アガサ・クリスティー/橋本福夫[訳]『複数の時計』(クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]

 現在熱心に収集している作家ふたりの作品一冊ずつ。怪しげな匂いぷんぷんの1に対して、2の題名の素っ気なさといったら。原題に至っては“The Clocks”ですよあなた。

 今週も『ほんとにあった怖い話』を見る。どっかで聞いたような、しかしそれ故に非常に良くできた話も演出がちょっと半端で損をしている、と思いつつ、当分見続けてしまいそうな気がしてきた。怖い話よりも、子供達の反応と稲垣吾郎の言動を眺めているのが楽しいです。
 番組の作り方は間違ってません。怖い話に妙なオカルト解釈を付け足してしまうのは出来れば止めて欲しいが、あとはほのぼのと楽しめるから。誰かが言っていたが、これを契機に深みに嵌ってくれる子供がひとりでも増えてくれれば、「怪談」の寿命もそれだけ延びるわけですし。


2004年01月18日(日)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day18

 我が家の近くをうろついている猫は、だいたい一定の距離から近づいてくれないやつばかりなのだけど、本日は違った。さわり放題撫で放題、ずーっと喉を鳴らしっぱなしで、しまいには家の中にまで入ってきそうな勢い。敷居の内側はいちおう飼い猫の領地なので、さすがにそこから先には来させなかったが。
 そのあと、手についたよその猫の匂いに対する飼い猫の反応がまた楽しかったり。

 いかがなものか、と呟きつつ案の定2回目もとりあえず観てしまった『新選組!』。
 ……先週と概ね評価は変わらず。脇役、特に山口智充演じる永倉新八や中村獅童演じる滝本捨助あたりが際立ってしまって、香取慎吾の力不足が余計にはっきりしてしまった気がする。主要登場人物が次第に顔を連ねていく過程はいかにも大河らしい盛り上がり方だが、その冗漫さと三谷脚本のタッチが合わないのか、ちと退屈だった。三谷幸喜がコメディエンヌの資質を備えた女優として評価する沢口靖子も、キャラは立っているがやや見せ場に欠いた印象だし。
 長尺ゆえ、個々の真価を問うにはもっと付き合わねばならないところだけど、どーもいまひとつ乗り切れません。来週はどうしようかなあ。

 で引き続き、開始前から色々と物議を醸してきた新釈『砂の器』も観てみる。
 ……おや? 意外と悪くない。
 まあそれもそのはず、冒頭の殺人事件は決して創意に富んだものではなく、どうしても被害者の身元を知られたくない犯人による犯行の隠蔽の仕方と、それを驚異的な執念でもって追う刑事とのやり取りが焦点となっている。ドラマ作りのセオリーから言っても、いきなり犯人が明確になっているとしても、動機となる込み入った――そしてどうやら根本のところに潤色を施す必要のあった――過去を語るのはまだ先になる。
 従って、第一回は必然的に犯行のさまと、初動捜査の過程を追うのみになる。近年、こうやってどっしりと腰を据えて話を描こうとするドラマは少なく、その過程の緻密さでは原作『砂の器』の仕上がりは恐らく日本のミステリ史にあっても随一のものだ。被害者に関する情報、その謎が次第に俎上にのぼり始める冒頭は、渋好みの視聴者にはたまらないはず。元々原作(の前半)と野村芳太郎の映画版に愛着のある私のよーな人間には、けっこう好印象の第一話でした。被害者と会話を交わす場面、そして誤って殺してしまい、身元を隠蔽するために顔や指紋を潰す和賀英了を演じる中居正広の気迫と、担当刑事を演じる渡辺謙の重厚な雰囲気もなかなかの手応え。出来れば渡辺謙の相方となる若い刑事にもーちょっと演技力を要求したいところですが、まあそこまで高望みはしますまい。
 だからこそ余計に気になるのは、若い視聴者が何処までついてくるか、ということと――原作にはなかったはずの松雪泰子の役どころをどう活かすのか、という二点。とは言え、今のところ引っかかっているのはそのぐらいなので、『新選組!』よりは確実に、もーしばらくは見続けようかと思ってます。
 なかなかの脚色だと思ったら、……潤色が橋本忍に山田洋次だって。大御所だよ大御所。脚本は龍居由佳里、『白い影』とか『星の金貨』とか、堤幸彦監督が本気になった(あれだけは真面目にコンテを切ったそうだ)『愛なんていらねえよ、夏』といい仕事が並んでいるかた。なるほど。


2004年01月19日(月)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day19

 カーター・ディクスン/加島祥造[訳]『弓弦城殺人事件』(ハヤカワ文庫HM/早川書房) [bk1amazon]読了。感想はこちらから。過去への旅はまだまだ続く。

 本日のお買い物
1,バリー・アイスラー/池田真紀子[訳]『雨の影』(villagebooks/ソニー・マガジンズ) [bk1amazon]
2,アガサ・クリスティー/乾 信一郎[訳]『パーカー・パイン登場』 [bk1amazon]
3, 同 /麻田 実[訳]『ブラック・コーヒー』(2と3、クリスティー文庫早川書房) [bk1amazon]
4,天原ふおん『はちみつペアグラス』 [bk1amazon]
5,山田南平『紅茶王子(22)』(4と5、花とゆめコミックス/白泉社) [bk1amazon]

 1は数年の滞在経験をもとに日本を舞台にした作品『雨の牙』で数カ国ほぼ同時期にデビューを飾った著者の二年振りとなる第二長篇。舞台は引き続き日本を選んでいる。第一作は興味を持ってすぐに購入したものの積みっぱなし、あまり評判も聞かないままなので二作目はどーしようかと思っていたが、装幀の雰囲気がいいので思わず購入。
 収集中のクリスティー文庫、珍しく二冊いっきに購入。2はクリスティーの創出した探偵のなかでたぶん最もマイナーなパーカー・パイン作品を集めた短篇集、3は初の戯曲集。
 お気に入りの漫画家天原ふおん久々の単行本4は、たぶんこの作者としては初めてあっち側の人たちが登場しないシリーズ。明らかにお馬鹿な夫婦の話ですが、私ゃそーいうのも嫌いじゃない。


2004年01月20日(火)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Diary/20040111~.htm#Day20

 バイクで出勤すると、風で凍ったようになった指先を温めがてらに、自動販売機で暖かい飲物を買う。手で楽しんだあとやや多めに飲んで、そのあとはテーブルに置いてちびちびと啜る。ものの三十分も経たないうちにすっかり冷めきって、却って侘びしい気分になる。そんな毎日。

 本日のお買い物
1,『Dr.コトー診療所 スペシャル・エディション DVD-BOX』(フジテレビ映像企画部Pony Canyon/DVD Video) [amazon]
2,The Students『ハトマメ -Say Hello To The World-』(Pony Canyon/CD Maxi) [amazon]
3,『北へ。〜Diamond Dust〜』(HUDSON/PS2対応ゲーム) [amazon]
4,影山夕多『Accent』(MEGASTORE COMICS NO.017/コアマガジン成人コミック) [amazon]
5,柴田よしき『猫探偵正太郎の冒険III 猫はこたつで丸くなる』(カッパ・ノベルス) [bk1amazon]
6,田中芳樹・垣野内成美/らいとすたっふ・編『女王陛下のえんま帳 薬師寺涼子の怪奇事件簿ハンドブック』(5と6、光文社) [bk1(ISBN)amazon]
7,ジョン・ディクスン・カー/井上一夫[訳]『夜歩く』(創元推理文庫/東京創元社) [bk1amazon]
8,カーター・ディクスン/仁賀克雄[訳]『プレーグ・コートの殺人』(ハヤカワ文庫HM) [bk1amazon]
9,アガサ・クリスティー/堀内静子[訳]『ABC殺人事件』(クリスティー文庫/8と9、早川書房) [bk1amazon]

 ……うわあ。
 1は昨年好評を博したドラマシリーズのDVD全四巻に特典ディスクを封入したセット。各話に放送で使われなかったシーンを追加し、画面をシネマスコープに変更するなど全編にリファインを施している。こないだ古畑をひととおり見終えてしまったので、次はこれをゆっくりと堪能するとしましょう。
 ところで、シリーズ最後のエピソードに登場し特別編では主役同然の役割を果たした三上医師だが、彼を演じた山崎樹範という俳優、どっかで見たことがあると思えば、『独身3』で遠藤・山本とともに主役格を演じていた人物でわないか。あちらは本業お笑いのふたりに混ざって終始ハイテンションの役柄をコミカルに演じ、こちらでは暗くどこか頼りない、鬱屈を抱えたキャラクターを堅実に表現してみせる。これだけ迫った時期にまるで正反対の役柄をこなせるあたり、なかなかの役者です。覚えておきましょう、その名前。
 正体不明の2はTBS系のバラエティ番組『さんまのスーパーからくりTV』内の人気コーナー「ファニエスト外語学院」の企画で誕生したシングルCD。コーナー司会のセイン・カミュと、生徒役の奇妙な外国人三人によるユニットなのだがポイントはそこではなく、作詞作曲編曲が槇原敬之で、題名とシチュエーションが浅草寺での出来事をもとにしている点。実際にありそうな出来事をきっかけに生じた決意を明るく解り易い、でもちょっと込み入ったメロディラインで包み込んだ、いかにも槇原らしい曲なのだ。セインのヴォーカルが意外にいい感じだし、コーナーの趣旨とも見事に合致した、企画ものというには勿体ない出来。たまたま番組で初公開したときにチャンネルを合わせていて一目惚れし、その場で発売即購入の意を固めてました。
 唐突な3は、ドリームキャストで発売された『北へ -White Illumination-』の続編にあたる作品。観光案内も同然やん、という批判が多く、本編でもその傾向は変わらないらしいのですが、絵柄と雰囲気だけで進む作風がけっこーお気に入りでしたし、広井王子氏プロデュース作品らしい細かな仕掛けなど評価している点も多々あったので、実はこの新作をちょっと楽しみにしてました――が、ゲームの新作情報をチェックする習慣がいつのまにやらすっかり失われていた悲しさで、昨年秋頃の発売にまるで気づかず、今頃よーやっと購入した次第。いつ遊べるか定かではありません。
 なんか妙な筆名の4は絵柄で一目瞭然、つい最近成人指定コミックで本来のペンネームを使うことを禁じられてしまったらしいあの方の、新しいペンネームによる初の単行本です。作品自体はけっこう前のもののようですし、作風もまっったく変わってませんが、まあ問題なし。
 5はこの時期恒例の正太郎シリーズ最新刊、通巻五冊目。まったく存在を把握していなかった6は、ハンドブックとは言ってますが作品ガイド的な部分はあまり多くなく、田中芳樹氏の書き下ろし短篇にイラスト担当垣野内成美氏の漫画版を一本ずつと両者の対談、それにファンであることを公言する西澤保彦氏の異様に濃いエッセイを収録してやり、どちらかというとファンサービス的なものでしょう。
 7以降は最近お馴染みの三冊です。7はカーの第一長篇、8は訳者仁賀克雄氏がカーのベスト3に入ると断言するH・M卿初登場の長篇、9は昨年11月の配本、奇しくも創元推理文庫版の新訳とほぼ同時期に発売されてしまったため、今まで先送りしてました。これでクリスティー文庫11月配本分は一冊を残すばかり。


宣伝とかお薦めとか告知とか。

お薦め品
CD
村上“ポンタ”秀一『30YEARS ANNIVERSARY “MY PLEASURE”』 (3 viewsVictor Entertainment) [amazon]
マイルス・デイヴィスが名指しでライブへの参加を要請したドラマー・村上“ポンタ”秀一デビュー30周年記念アルバム。ゆず、福山雅治、槇原敬之、角松敏生&南佳孝、吉川晃司、武田真治、ゴスペラーズ、Kiroro、Tina、Keiko Lee、ブレッカー・ブラザーズ、ジョン・スコフィールド、坂本龍一……綺羅星の如きゲスト・ミュージシャンが結集した、贅沢でヴォリューム満点の一枚。2003年12月03日発売。
DVD
リチャード・リンクレイター監督『テープ』 (アミューズソフト販売) [amazon]
安モーテルの密室、僅か三人の会話のみで展開する記憶の迷宮。2003年12月26日発売。→深川の感想
宣伝
10/18発売
Bonbee!・原作/深川 拓・文『小説版 ALMA〜ずっとそばに〜』(Heart Novels/宙出版)

本体価格857円 ISBN 4-87287-896-5 [bk1amazon]
2003年05月に発売され好評を博した美少女ゲームのノベライズ。挿絵は神藤みけこさん


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