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■127 / inTopicNo.1)  第4章 5:「そして勇者は‘聖地’へ」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(70回)>-(2004/12/07(Tue) 22:54:19/220.22.84.102)
        勇者たちが正方形の森の真ん中に来ると、突然景色が変わり、勇者たちは初めて訪れ
       る町の中へ吸い込まれるように入って行きました。そこは宿屋、道具屋、教会などがひ
       と通り揃っている立派な町でした。その町にはどうやらゴールデンマックルしかいない
       ようでした。早速、一番近くにいたゴールデンマックルに話し掛けると「ようこそ、ゴ
       ールデンマックルの町『エルゴラ』へ・・・ ゆっくりしていって下さいね。」と返ってき
       ました。勇者がワープの行き先を調べると、行き先欄の一番下に「エルゴラ」が追加さ
       れていました。これでワープの行き先が12箇所になりました。
        「折角やから、見て廻ってもええやろ。」とモンクが僧侶にお伺いをたて、僧侶が頷
       いたので、一行は町の中を色々と見て廻ることにしました。宿屋の宿泊費は4人で20
       0Gでした。一軒の家に立ち寄って、中にいたゴールデンマックルに話し掛けると「あ
       っ、あなたは私を助けてくれた勇者さんではありませんか。よく来て下さいましたね。
       ずっとお待ちしてたんですよ。」とそのゴールデンマックルは言いました。彼は「マッ
       クルエルフ族の村2 西の樹」で勇者と戦う羽目になり、結局、勇者の手で救われた、
       あのゴールデンマックルでした。「そう言えば、あなたにお渡しするものがあります。
       リッパーでお別れした時に、あなたにお渡しすると約束した品です。」と言って、彼は
       勇者に‘副職の秘訣’を渡しました。
        「こないなトコに・・・ あったんかいな・・・ 」とモンクが肩を落として拍子抜けしたよ
       うに言いました。「もうええよ。後はディアーザと戦うだけやもん・・・ 今更言うてもし
       ゃあないけど、もう少し早う思い出してくれとったら・・・ あ〜あ、一度でええから魔法
       を使うてみたかった・・・ 」と、泣きそうな声でモンクが思わず‘副職を替えたかった理
       由’を白状しました。勇者は申し訳ない気持ちになりましたが、戦士と僧侶は「そんな
       理由だったのか。」とモンクを冷めた目で見ていました。
        「貴重な品なので、ひとつしか差し上げられませんが、まだご必要でしたら道具屋に
       も売っていますよ。」と勇者たちの事情を知らないゴールデンマックルは、追い討ちを
       掛けるように教えてくれました。モンクはただ「はい・・・ 」と答えただけでした。
        確認という訳ではないのですが、勇者たちが道具屋を訪れてみると売られているアイ
       テムは‘副職の秘訣’だけで、値段は10,000Gでした。但し、2個目と3個目は
       30,000G、4個目以降は1個100,000Gでしか売らないとのことでした。
        ひと通り町の中を散策した勇者たちは、エルゴラを後にして、一旦カラッカにワープ
       し、そのまま舟で再びマックルの聖地へ向かうことにしました。
    
        聖地の島に上陸した勇者たちは聖地の森に入り、再び聖地の入り口にいる番人に話し
       掛けました。
        「ここはマックルの聖地。純粋なマックルのみが入れる場所じゃ。お前たちのなかで
       入れるのは1人だけじゃな。しかし、すでにマックルロードの称号を得ているようじゃ
       が・・・ お前は聖地に修行に参ったのか、それともマックルマスターの称号を得るために
       参ったのか・・・ そうか、マックルマスターになりたいんじゃな。うむ、要件はすべて満
       たしておるようじゃの。それでは入るが良い。他の者はラントの訓練所でこの者の帰り
       を待つが良い。」と番人が答えると、勇者を除く3人はテレポーテーションでラントへ
       飛ばされ、勇者ひとりが残りました。いよいよ聖地へ突入です。
        最後に番人が勇者に注意事項として次のように言いました。「聖地の中では強力な魔
       物が次々と襲ってくるが、マスターの称号を得るためにはそのすべてを倒さなければな
       らない。『逃げる』ことは許されん。もし逃げたら、その瞬間ココに戻される。くれぐ
       れも注意するのじゃ。」とのことでした。
    
        入り口から入った勇者が真っ先に感じたことは「以前と変わらないな・・・ 」でした。
       入り口から真っ直ぐ北へ進み「墓地」に入ると・・・ 早速、モンスターが出現しました。
       『リザードアーチャー』『バードライダー』『サタンナイト』という「トロン北の洞窟」
       で出現するモンスターです。とりあえず‘毒’や‘マヒ’の心配はなかったので‘コン
       フューズ’を唱える『リザードアーチャー』を先に倒して、MPを消費させずにバトル
       を終わらせることができました。どうやら聖地の中は前回の冒険の時と殆ど変わりがな
       いようでした。「墓地」を出て北へ進む間にも『だいまどう』『シルバークリストン』
       『ジェラス』『呪いの仮面』『呪いの茸』『バードナイト』といった、やはり「トロン
       北の洞窟」に出現するモンスターが襲ってきました。が、Lv.63の力とはたいした
       もので、MPを消費することなくこれらのモンスターを倒して行きました。
        また、勇者にとって大きかったのは「カラッカ東の洞窟」で手に入れた‘精霊の盾’
       の存在で、敵の攻撃魔法はすべて勇者に1のダメージしか与えることしかできず、勇者
       にとって『だいまどう』『ジェラス』『呪いの仮面』『シルバークリストン』などは全
       くの雑魚敵にしか過ぎませんでした。
        「これだったら、楽に制覇できるな・・・ 」と思っていた矢先、進路を西へと変えて、
       暫く進んだ勇者の前に「関所」がありました。関所の前にいるのは「オスヤコディの洞
       窟」のボス敵だった『パワードデビル』でした。どうやらコイツを倒さない限り、先に
       は進めそうもなかったので、早速話し掛け、閃光が走り、そして1対1のバトルが始ま
       りました。相変わらず高い攻撃力を持っていた『パワードデビル』でしたが、勇者の敵
       ではありませんでした。
        『パワードデビル』を倒し、関所を通過した勇者はそのまま西へと進み、相変わらず
       頻繁に出現するモンスターとのバトルを殆どノーダメージで終わらせながら、進路を南
       へと変えました。もうそろそろ中間点といった所でしょうか。暫く行くと目の前に第2
       の関所が見えてきました。前に立っているのは「マックルエルフ族の村1 南西の森」
       で‘ドンドン草’を隠していた『マンモスプラント』でした。流石に『パワードデビル』
       ほど楽に倒せる相手ではなく、勇者のMPも30程消費させられましたが、勇者を‘危
       険’な状態に追い込む程の敵ではありませんでした。
        第2の関所を通過した勇者は念の為に「ランガート南の洞窟」をクリアした後じゃな
       いと「トロン」で買うことができない‘魔晶石’を使って、MPを補充しました。幸い、
       ‘魔晶石’は崩れずに残ってくれました。
        南から進路を東へ変えたあたりで、流石に勇者も少し疲れてきました。「1人で戦う
       というのは、こんなに大変なんだ・・・ 」と改めて仲間の有り難さを実感した勇者でした。
       やがて、飛び石のように連なっている小さな島をジャンプを使って北へ、北へと進み、
       いよいよ到達した丁字路を東へ進めばゴールが見えてくる筈です。
        ゴールにあたる祠も以前と同じ場所にありました。以前と違う所は祠の中央に‘壺’
       ではなく、小さな‘聖杯’が置いてあることと、祠の前に「ランガート南の洞窟」のボ
       ス敵である『デビルカイザー』が立っていたことでした。
        対デビルカイザー戦は流石の勇者も苦戦をしました。その高い攻撃力は‘神秘の鎧’
       を装備したマックルロードの勇者でさえも、1回のターンで回復できない程のダメージ
       を与えてきました。何故なら、この『デビルカイザー』は‘パワー’を唱えて自らの攻
       撃力をupさせただけでなく、2回攻撃の使い手でもあったからです。また‘プロテク
       ト’を唱えて自分の防御力を上げたかと思えば‘カウンター’を唱えて、勇者の‘ブレ
       ードL’のダメージを半減させてしまいました。勢い、長期戦となったデビルカイザー
       とのバトルでしたが、最後は勇者のクリティカルヒットが炸裂し『デビルカイザー』は
       勇者の前にその巨体を横たえました。
        最後の強敵を倒し、ふぅーっと息を吐いた勇者はゆっくりと聖杯の前に立ち、中に入
       っている液体を飲み干しました。その瞬間、勇者は全身に電流が走ったような衝撃を受
       けました。そして勇者の額の星が黄色から白に変わり、勇者は‘マックルマスター’の
       称号を手に入れました。
    
                                          つづく

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