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■205 / inTopicNo.1)  BrokenMackle 序章 2
  
□投稿者/ tickle(管理) <マックルロード(82回)>-(2004/12/21(Tue) 22:17:33/203.136.171.98)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tyruster/0-Line/
    BrokenMackle
    序章 2:「マクレル隊長との決闘、そして・・。」−−カラッカ
    
       そしていよいよ決闘が始まった。
       マクレル隊長との決闘・・・。これにはどんな形であれ勝たなければ
      ・・・。双方とも、相手を見る目は真剣そのもので、見物客もじーっとそ
      の様子を見守っていた。
       が。
    
       1分経過。「・・・。」
       5分経過。「・・・。」
       10分経過。「・・・。」
    
       ・・・。
    
       そして、1時間が経過してしまった。それでも、双方とも剣を抜かなか
      った。相手のことを読みすぎて、なかなか抜けなかったから、というわけ
      でもない。では、なぜか。
    
       カラッカ王が二人があまりに剣を抜かないもんだから、「なぜ剣を抜か
      ないのじゃ!」とイライラしながら叫んだ。「これでは、試験にならない
      だろうが! 見物客も、あくびをしておるではないか!」
       すると、マクレル隊長が少し目を細めて、「お言葉ですが王様。」と言
      った。「なんじゃ?」と、王が聞き返す。「今は決闘中のはず。何をいま
      さら・・。」とため息をついて言った。すると、マクレル隊長は、
    
       「王様がそんなところで寝そべっていたら、決闘どころじゃないですよ。
      もうちょっと場所を考えてください。決闘する以上、ここは戦場も同等で
      す。ですから・・。」
       「ダメじゃ、ここはワシの特等席なんじゃ!」と王も反論。「せっかく
      面白そうな決闘が見られるんじゃ、一番激しいところで見るのが一番面白
      いじゃろ」と言い放った。また王の一方的な考え方である。
       「・・・。」マクレル隊長は反論できず、ただ呆然としていた。
    
       さすがに決闘場の真ん中で寝そべっていては、決闘ができない。マクレ
      ル隊長は厳しい目をしながら、兵士マックルを呼び出してちょっとささや
      いた。そして、兵士マックル数名が、さっと王の周りを取り囲んだ。
       「おい、何をする・・。ふざけるのもいい加減にせんか・・。おい、こ
      らっ! ちょっと待て! ワシはここで見るんじゃ!!」と王も必死で自
      分の場所を守ろうと奮闘。そんなことで奮闘するなら、もっと他のところ
      で奮闘して欲しいものだが・・。
    
       こうして王はひとまず引き下げられ、ようやく決闘が再開されるようす
      になってきた。双方はようやく剣を抜いて動きだし、観衆もおおっと騒い
      できた。剣がぶつかり合おうとしたそのとき・・・。
    
       「マクレル隊長、大変です! 訓練所でマックル10名負傷です! 一
      刻も早い治療が必要です! すぐ来てください!」と、決闘の途中である
      のに村の僧侶がかん高い声で叫んだ。いきなりでずこっとこけた。僧侶だ
      けで済む問題ではないのか? それもようやく決闘できると思ったのに。
       それに反応しなくてもいいのに、マクレル隊長は「おう、そうか。では
      すぐにこれを終わらせなくてはな。」と言った。へ? と思っているとこ
      ろに、マクレル隊長は突然大砲のようなものを持ってきて、
       「必殺! ブレードL砲発射!!」
      とか言って、突然砲撃を始めてきた。光の矢のようなものが次から次へと
      当たり、くらくらしていると、
       「どんどん行くぞ! ブレードL砲10連発!!」
      とさっきのものがさらに勢いをつけて飛んできた。なす術もなく、バタリ
      と倒れるしかなかった・・・。
      (ダメだ。これでもうおしまいだ・・・。)
    
       ・・・。
    
       「・・・」
       「・・・」
       「・・☆・!」
       「・い、☆※◇・・!」
       「おい、大丈夫か、しっかりしろよ!」と、誰かに起こされ、気づくと
      村の宿屋にいた。「おっ、気がついたか。心配したんだぞ」と今まで声を
      かけてくれたらしい宿の主人が話しかけた。「決闘、すごいことになって
      たね。マクレル隊長も急用が入ったからって、アレはないよなぁ。あれじ
      ゃ、向こうも決闘になってないじゃないか」
       マクレル隊長がいきなり取り出した砲弾について聞いてみると、本人も
      それは良く分かっていないらしく、少なくとも戦争で使うようなものでは
      ないか、ということだった。
       「コイツにも礼を言わないとな」と、主人がミニマックルを指差すと、
      なんと弟だった。「兄ちゃん、ずっと心配していたんだよ。でも、何事も
      なく助かってよかったね〜〜。」と弟が話しかけてきた。弟にも礼を言っ
      て、双方ほっとしていると主人が、
       「そうそう、王様が何でも昨日の決闘について話したいことがあるんだ
      ってさ。たぶんあまりにも昨日の決闘がひどかったから、何かあるんじゃ
      ないか?」と言ってきた。王のことだからそんなうまい話があるとはとて
      も思えないが、行かないと行かないで文句を言われそうだったので、ひと
      まず弟と宿の主人に再度礼を言って王のところへ向かうことにした。
    
       王のところに向かうと、王は「おお、来たな」とだけ言い、中に通した。
      何かあるとは思ったのだが・・。
       「いやいや、すまんすまん。昨日の決闘のことでな、」と話し出した。
      やっぱり、と思って聞いていると、「結局おまえは試験に合格、というこ
      とにした」と言った。へ?と言う顔で見ていると、王は「マクレルが途中
      で持ち出した砲弾、あれは「光弾」じゃ。無数の光の矢のようなもので一
      気に相手を倒してしまうものじゃ。はっきり言って、あれは決闘用じゃな
      い、戦争用じゃ」と言った。宿の主人の言っていた通りのことだった。
       「それで、」と王は話し出した。「こういうことになって再試合もめん
      どくさいじゃろうから、ここは両者の負けと言うことで・・」
       それじゃ勝者は誰なんだろうかと思っていると、王は「両者は負けで、
      ワシの勝ちとする」と言い出した。???と思っていると、「なぜならお
      ぬしたちは二人ともワシを席から追い出そうとした。それも主催者を。ど
      う考えても、ワシの勝ちだ」という、訳の分からないことを言っていた。
      結局、自分が勝てばいいと思っているらしい。決闘をしたのは二人なんだ、
      王とは戦っていないのに・・・。
    
       「まぁ何じゃ、とりあえず少しは喜んだような顔をせんかい。無論、外
      へ出るからにはそう簡単にことを済ましては困る。外にはわれらマックル
      族を襲うモンスターが大勢おる。今からおまえに命ずる! その軍勢の頭、
      魔王ディアーザを蹴り落としてくるのじゃ!」と、王にしてはかなり珍し
      く真剣なまなざしでこちらを見た。
       「訓練所へ立ち寄って、仲間を連れてくるといい。外へ出るんじゃ、マ
      ックル一匹ではあまりにも酷すぎる」といい、訓練所へ行かせた。好きな
      仲間でいいといったのにもかかわらず、結局は王の勝手に決めた仲間で行
      くことになった。勝手さは相変わらず・・・。
    
       鍛冶師、魔術師とパーティがそろい、さぁ出かけようと思ったとき、ま
      たしても王の呼びだしがかかった。なんだろうと思ってきてみると、王が
      必死になって何かを探しているのがわかった。何をしているのか聞いてみ
      ると、
       「いや、重要なことを忘れとった。装備やお金など、ろくなもんがない
      じゃろ。まずはほい、お金じゃ」と言って、200Gを放り投げた。
       そしてさらに、「ここに代々伝わる剣があるはずなんじゃが・・・。錆
      びついたままだったから、どこまで役に立つかは分からないが・・・。で
      もどこにあったかの〜〜」と言い、探していた。どこをどう探してもなか
      ったので、「これは誰かが盗ったに違いない」とか何とか言い掛かりをつ
      けて、見つからないからとりあえずコレで・・・。とあるものを差し出し
      てきた。
       思いっきり、訓練所で使われていたボロイ木刀だった。
       鍛冶師が「コレじゃ何の役にも立たねぇなぁ〜〜。もっとマシなものは
      ないのか」と言い出すと、王は「残念ながら・・・ない」とグサリ。「ま
      ぁ、おまえは鍛冶師なんだし、鍛冶をすれば何とかなるじゃろ。おい、も
      う用はないぞ。さっさと行った、行った」と跳ね返した。
    
       はぁ・・・。とため息をつきながら、必要最低限の武具と道具を買って、
      村を後にしたのだった。
                                   つづく  
    ------------------------------------------------------------------------
    <元ネタ>
    ○ ぴよきちさん
     ・ いきなりマクレル隊長に負けちゃった主人公(ゲームオーバーです)
     ・ 王の剣を失くしてしまい「とりあえずコレで・・・」と木刀を渡すカラッカ王 
    ○ とめさん
     ・ ブレードLを連発するマクレル隊長
    ------------------------------------------------------------------------

引用返信/返信 削除キー/
■210 / inTopicNo.2)  Re[1]: 種族
□投稿者/ とめ <マックル(22回)>-(2004/12/22(Wed) 17:39:05/218.135.176.1)
    鍛冶師と魔術師の種族が抜けています。
    魔術師の種族は浮いていてあとあとネタにできそうなナークルがいいと思います。

    鍛冶師は普通にロックルかな?

引用返信/返信 削除キー/



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