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■83 / inTopicNo.1)  第3章 8:「勇者、故郷へ帰る」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルナイト(51回)>-(2004/11/18(Thu) 23:56:31/220.22.84.102)
        トロンの町で一休みした一行は、僧侶の提案で先ずはカラッカに行くことにしました。
       勿論「フィンクルの里」にも寄って、スラックの意見も聞いてみようという訳です。ど
       の道、4つの宝玉を手に入れて‘悪霊喰らいの壺’を完成させないことには、仮にディ
       アーザを倒したとしてもまた黒い霧になって逃げられてしまいます。
        「私たちに会わない限り、ディアーザがあの場所を動くことはないでしょう。むしろ、
       あそこまで自らの存在を主張しているということは逆に私たちとの戦いを望んでいるの
       かも知れません。」と僧侶が付け加えました。
        「こちらこそ望む所でござる。しかし油断は禁物でござるな。ひょっとしたら何か新
       しい力でも身に付けたやも知れぬ・・・」戦士が落ち着いた声で言いました。
        「ま、首でも洗って待っとけっちゅうんじゃ。いつかギタギタにしたるからな。」モ
       ンクがこの人らしく吐き捨てるように言いました。
        「カラッカのみんなは元気かなぁ・・・」勇者だけが別のことを考えていました。
        勇者たちはトロンの船着き場から船に乗り、先ずは船着き場のすぐ北にある堤防の中
       の小部屋に入りました。中に居た番人に挨拶をして、宝箱を開け‘マックル人形’を手
       に入れました。
        船に乗った勇者たちは針路を北へ向け、一路、カラッカへと向かいました。トロンを
       出てすぐ、左手に魔王城が見えます。魔王城の島は外周が岸壁で囲われ、残念ながら船
       で上陸することはできません。4人はそれぞれの思いで魔王城を見ていました。
        海上では『シーライオン』『テンタクルス』『海賊の亡霊』『幻魔ざりがに』『デビ
       ルシャーク』『毒クラゲ』という今まで見たことのないモンスターが襲ってきました。
       未知の敵による攻撃に、最初のうちは苦戦させられましたが、やがてモンスターの攻撃
       が判ってくると、勇者たちにとっては「強敵」ではなくなりました。航海中、やっとモ
       ンクがLv.60にupしました。
        勇者たちは、「漁師の家」がある細長い島の北側を西へ進み、暫くすると「カラッカ」
       が見えてきました。すぐにでもカラッカへ行きたかった勇者ですが、折角、近くに来た
       ので「漁師の家」へ寄り、漁師のおっちゃんに挨拶することにしました。船を漁師の家
       のすぐ傍に着け、漁師の家に向かった勇者たちでしたが、残念ながらおっちゃんは不在
       でした。子供に聞くと「今、漁に出ている」とのことでした。いつ帰ってくるかも分か
       らないおっちゃんを待っていてもしょうがないので、「宜しく伝えてくれ」との伝言を
       残し、勇者たちは船を西へ進めカラッカ東岸へ着きました。
    
        再びカラッカ大陸へ上陸した勇者たちは、勇者の故郷、カラッカの町へと入って行き
       ました。ワープの行き先が10箇所になりました。
        「やっぱり故郷は落ち着くなぁ・・・」と勇者は町に入るなり両腕を高く上げて伸びをし
       ました。入り口近くのマックルに声を掛けると「やあ、おかえり、王様も会いたがって
       いたよ。」と言うので、先ずはカラッカ王の許へ向かいました。王の部屋の一番奥の玉
       座にカラッカ王は座っていました。王は勇者の姿を見ると「おお、やっと帰って来おっ
       たな。どうじや、元気であったか。」と声を掛けました。
        勇者はラントからココに来るまでの経緯を王様に話しました。それを聞いた王様は、
       「うむ、魔王城が復活した話は余も聞いておる。世界各国の兵が今、トロンに集結しと
       る筈じゃ、我が国からも出兵しておる。じゃが勇者たちよ・・・ 兵が何人集まろうと魔王
       ディアーザを倒すことはできん。それができるのはお前たちだけじゃ。しかし、いくら
       王とてお前たちに強制することはできん。改めてお前たちにお願いする。この世界をデ
       ィアーザの魔の手から救って欲しい・・・」と言って勇者たちに頭を下げました。それを見
       た4人はびっくりして「頭をお上げ下さい、王様・・・ もとより私たちはそのつもりでお
       ります。一日も早く王様にいい報告ができるように全力を尽くします。」と僧侶が慌て
       て答えました。それを聞いた王様は「おお、そうか、それを聞いて安心した。ところで
       話は変わるんじゃが、実は今、ウェイダンへ行くトンネルが通行不能になっとってのう、
       お前たち、通れるようにしてくれぬか。ウェイダンとの交流が途絶えたままじゃとわが
       国も食糧不足に陥りかねんのじゃ。併せてお願いする。」と勇者たちに頼みました。
        「わかりました。やりましょう。」と僧侶がまた答え、他の3人も頷きました。
        王の許を失礼した勇者たちは教会で神父様に挨拶をして、勇者の自宅に居る勇者の弟
       に会いに行きました。弟は勇者の姿を見付けると「おかえり兄ちゃん、ディアーザが復
       活したんだってね。兄ちゃんならディアーザなんてコテンパンにやっつけてくれるよね。
       でも、ピンチになったらいつでもオイラに声を掛けてくれよ。オイラが助っ人になって
       やるよ。」と言いました。相変わらず元気そうで勇者は安心しました。
        「承知仕った。モンク殿が危うくなった時は、弟殿に助っ人をお頼み申す。」とニコ
       ニコしながら戦士が勇者の弟に言いました。「なんで、ワシやねん・・・」と僧侶がツッコ
       ミを入れました。
        カラッカの町は以前と殆ど変わりがありませんでしたが、ディアーザ一度倒れたこと
       で「マックル訓練所」は「マックル学校」に変わっていました。ちなみに新しい訓練所
       は復興されたラントの町に建設されました。
    
        勇者たちはカラッカの町を出て、今度は僧侶の故郷であるフィンクルの里へ向かいま
       した。フィンクルの里はカラッカのすぐ北にあります。
        フィンクルの里に向かう途中『ブルーアーマー』『邪教の僧兵』『機械兵』『ぴかぼ
       う』が出現しました。「カラッカ周辺にもこんな魔物が出るようになったのか・・・」と勇
       者は日に日に強くなるモンスターを倒しながら思いました。
        程なく一行はフィンクルの里に到着しました。勇者が里の中に入ったことでワープの
       行き先が「ラント」「リッパー」「マザレルナ」「デリナダ」「カラ」「ウェイダン」
       「シリーク」「ランガート」「トロン」「カラッカ」そして「フィンクルの里」の11
       箇所になりました。前回の冒険にあった「最後の祠」がなくなり、代わりに「ラント」
       が入ったことで数の上ではディアーザに消された分を取り戻すことができました。2ヶ
       所の「マックルエルフ族の村」と「龍の王国」は何回訪れてもワープの行き先には追加
       されないようです。
        フィンクルの里に入った勇者たちは、早速、大魔道師スラックの自宅に向かいました。
       周りを堀で囲まれたスラックの家は「建物」ではなく、地下に入る階段が入り口になっ
       ていました。地下1階の部屋には「真面目な本」が収められている本棚と、変な薬が入
       っている壺がいっぱい並んでいました。が、肝心のスラックは居ませんでした。そこで
       ベッドの横にある隠し階段を下りて、膨大な数の「危険な本」が並ぶ地下2階へと行っ
       てみると、スラックは「危険な本」を熱心に読み耽っていました。あまりに熱心に読み
       耽っているので勇者たちは中々声を掛けることができませんでした。
        モンクがじれて「おい、おっさん、さっきからおんのに気ぃ付かんのかいな。」と声
       を掛けました。声を掛けられたスラックはビクッと動いて勇者たちの方を見ると「な、
       何じゃ、お前たちか・・・ も、勿論、気付いておったわ、そ、それよりココには入って来
       るなと言った筈じゃ。ココには危険な本が・・・ うむ、まあ良い。一体、何の用じゃ。」
       と訊いてきたので、勇者がこれから「海底トンネル」に行くことを話すと・・・
        「なんじゃ、そんなことか。指輪なら、また作ったヤツが上の部屋のどこかにある筈
       じゃ。勝手に探して持って行け。」と‘大事な研究’を邪魔されたからか不機嫌そうに
       答えました。勇者たちはとりあえずスラックのことはそっとしておいて、地下1階へと
       戻り、以前、ディコスの手紙が入っていた壺から‘スラックの指輪’を見付けました。
        ‘スラックの指輪’を手に入れた勇者たちはスラックの自宅を出て、里に居たフィン
       クルやレンクルの何人かに話を聞いた後、フィンクルの里を後にしました。ちなみに、
       ココの訓練所も学校に替わっていました。
    
        このまま南下して「海底トンネル」に向かうかと思われた一行は、進路を東へと取り
       かつて「ディコスの洞窟」と呼ばれた洞窟へと向かいました。里に居たフィンクルが、
       「『カラッカ東の洞窟』に誰かが住みついたらしいんだ。怪しい奴じゃないみたいだよ。
       何か研究しているらしいけど・・・ でも姿を見た者は少ないと思うよ。滅多に姿を現さな
       いようだし・・・」と言っていたからです。
        「誰でっしゃろな・・・ うーん、ちょっと見当付かへんわ。」モンクだけでなく4人と
       も見当が付きませんでした。勇者たちは出現したモンスターを次々となぎ倒して洞窟に
       到着し、そのまま中に入って行きました。
    
                                          つづく

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