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■85 / inTopicNo.1)  第3章 9:「名刀正宗、妖刀村正、そして・・・」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルナイト(53回)>-(2004/11/20(Sat) 05:09:22/220.22.84.102)
        カラッカ東の洞窟(旧ディコスの洞窟)に入った勇者たちは、先ず「あれっ?」と思
       いました。そこは洞窟というより誰かの部屋といった感じでした。机があり、箪笥があ
       り、本棚があり、ベッドがありました。正確に言うと部屋は2部屋ありましたが、もう
       ひとつの部屋は宝箱が5つあるだけの‘部屋’というより‘倉庫’と言ったほうが正し
       いようです。早速、宝箱の中身を確かめたい勇者でしたが倉庫の入口には例の黒い扉が
       あり、倉庫に入ることはできませんでした。結局、洞窟の中には誰も居なくて、ただ、
       机の上に書き掛けのメモがあったので読んでみました。そのメモには・・・
    
        『‘×ル×××ザ×’を無効化するには4つの・・・の・・・が必要らしい。4つの・・・で・・・
       を行えば・・・ができる筈だ。但し、この・・・を持てるのは伝説の・・・のみ。また‘××デ×’
       を無効化するには8体の・・・の力が・・・』
    
        メモは酷く汚れていて、肝心な所は殆ど読めませんでした。「うーん・・・ 誰が何のこ
       とを書いているのか・・・すみません、いくら考えても解りません。」と僧侶が険しい顔を
       して言いました。
        「僧侶殿がお解りにならぬのなら、しょうがないでござる。」と戦士が言いました。
        「でも僧侶はん、書いてあることはもう覚えたんちゃうの。」とモンクが訊きました。
        「それはまあ、一応・・・」と僧侶が答えたので、勇者たちはノートのことはこれ以上、
       気にしないことにしました。他に有効な情報もアイテムも得られそうになかったので、
       一行が洞窟を出ようとした時、モンクが妙なモノを見付けました。それは北の壁の1箇
       所で光る採掘ポイントでしたが、色が明らかに他の採掘ポイントとは違い、黄色・・・ と
       言うより金色と言ったほうが近い色をしていました。早速、僧侶が採掘をしました。
        採掘をしてみると‘光臨鉱’が手に入りました。思わずモンクが「何だこりゃ。」と
       呟きました。僧侶は戦士に「村正を貸して下さい。」と言って‘村正’と‘光臨鉱’で
       鍛冶を行いました。カン、カン、カン、カンという音が止み、僧侶が戦士に剣を返しま
       した。その剣を見て戦士が「こ、これは噂だけでしか聞いたことのない秘刀中の秘刀、
       ‘村雨’ではござらぬか。」と驚嘆の声を上げました。早速、戦士が装備してみると
       ‘村雨’の攻撃力は160で‘エクスカリバー’を凌駕していました。
        いよいよやることが無くなったので、勇者たちはココには後で入りなおすことにして
       カラッカ東の洞窟を出ることにしました。よほど嬉しかったのか、戦士の足取りがまる
       でスキップでもしているように軽やかでした。
        勇者たちは来た道を戻り、カラッカを横目で見ながら、カラッカ大陸の西海岸沿いを
       南下しました。橋を渡ると『魔道キッズ』『ビッグミーター』『禁断の魔道書』『呪い
       の茸』というモンスターが出現しました。勇者たちにとって、段々と「手応えのある」
       敵が出てきました。橋を渡り、暫く南下した後、海岸沿いを東に進むと「海底トンネル
       北の町」に到着しました。折角なのでトンネルに入る前に勇者たちはこの町に寄ること
       にしました。
       
        前回の冒険の時は「町」とは言っても大きな宿屋が1軒あるだけの町でしたが、ディ
       アーザが倒れてから海底トンネルにもモンスターが出なくなり、南にあるウェイダンと
       の交流も盛んになって、文字通りの「町」になっていました。ただ、これだけ大きな町
       になっても、名前は依然として「海底トンネル北の町」でしたし、勇者が町の中に入っ
       てもワープの行き先として登録されませんでした。勇者は町に居る人たちに色々と話を
       聞いて海底トンネルの情報を集めようと思いました。
        「いやあ、参ったよ。トンネルに魔物が出なくなったんでコッチに渡って来たんだが、
       いつの間にか、また魔物共が出だしたらしいんだ。何でもスラックという相当偉い大魔
       道師が再び封印をして、知らずにトンネルに入っても魔物に会わずに済むようにはなっ
       ているみたいだけど、その代わりトンネルの中には入れなくなってしまったらしいんだ。
       これじゃ、帰れないね。」
        「ウェイダン側からは岩の壁が邪魔をして一切入れないんだって、一体誰がそんなこ
       とをしたんだろうね。」
        「以前もトンネル内に魔物は出てたけど、最近出だした奴は以前とは比べものになら
       ないくらい強いらしい。とても恐ろしくて入れたもんじゃないよ。」
        「俺はデリナダから流れてきたんだけど、南のトンネルにも結構なお宝が眠ってるら
       しいぜ。ちぇっ、魔物さえ居なかったらなぁ・・・」
        と、まあ得られた情報といえばこんなものでした。
        勇者たちは新しくなった町を散策してみました。武器屋には‘ナイトブレード’‘ナ
       イトアーマー’‘ナイトシールド’‘ナイトヘルム’が売られていました。いずれも以
       前はカラで売られていた武具です。「ここが最後の武器屋ということですね。」僧侶が
       感慨深げに言いました。冒険が終わりに近付いていることを感じたのでしょうか。
        今度は道具屋に行ってみました。‘薬草’‘魔よけの香水’というお馴染みのアイテ
       ムに混じって‘マックル人形’が売っていました。1個8,000Gという値段でしたが
       念の為、3つ買って、ひとつずつ持つことにしました。勇者はトロンで入手したヤツを
       持っていました。トンネルの中ではそれなりのモンスターが出現することが予想される
       ので、各自が現在のHP・MPをチェックして、いよいよトンネル内に入ることにしま
       した。町を出た一行はそのまま南へ進み、躊躇なく海底トンネルへと入って行きました。
    
        なるほど、入ってすぐは以前と同じで単純な一本道でした。‘スラックの指輪’を持
       っていないと、このフロアが永遠に続くことになります。ただ以前と違って、もうすぐ
       下り階段だというのにスラックは現れませんでした。
        階段を下りて暫く進むと3方向に分かれた分岐路があり、西側の道を南へ進むと‘い
       にしえの衣’が入った宝箱がありましたが行き止まりだったので、一旦戻って真ん中の
       道を南下するとまた宝箱があり、開けてみると『サプライズボックス』でした。そのま
       ま進むとまた宝箱があり、また『サプライズボックス』でした。結局、真ん中の道は宝
       箱が4つありましたが、ひとつは‘魔法の腕輪’であと3つは『サプライズボックス』
       でした。4つ目の宝箱の先が行き止まりだったので、また分岐点まで戻り、東側の道を
       進むことにしました。暫く行くと下り階段が見えましたがその前に咋(あからさま)に
       モンスターと判る‘物体’が立っていて邪魔をしていました。仕方がないので話し掛け
       てみると当然のように閃光が走り『深海鮫』が現れました。深海鮫は‘パラライズ’や
       ‘スリープ’を唱えたり‘鮫の胃液’を吐いて勇者たちを苦しめましたが、僧侶のMP
       を減らすこともなく倒すことができました。
        勇者たちは階段を下り地下2階へと進みました。下りてすぐ勇者たちはため息を付き
       ました。今度は5方向に分かれた分岐点が目の前にあったからです。
        「またかいな・・・ やたら時間を喰うのう、このトンネルは。」とモンクがこぼしま
       した。トンネルの地下1階から『人喰い本』『シルバークリストン』『ドワーフファイ
       ター』『海底の亡霊』『呪いの茸』『沈没船』というモンスターも頻繁に出現していた
       からです。愚痴をこぼしていても仕方がないので、とりあえず西から順に「責めて」い
       くことにしました。一本目の道を進むと長々と歩かされた挙げ句、何と五本目の道から
       元の場所に帰って来てしまいました。次に二本目の道に入り、右へ左へとそれこそ進ん
       でいるのか戻っているのかも分からなくなるほどうろついて、今度は四本目の道から帰
       ってきました。勇者たちは殆ど口も開かなくなりました。ので、黙って三本目の道に入
       り南へと進んでいくと「???」何と行き止まりでした。が、そこは馴れたもので、道
       の最南端を「調べ」て隠し階段を引っ張り出しました。しかし、勇者たちの期待も空し
       くそれは‘下り’階段でした。
    
                                          つづく

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■86 / inTopicNo.2)  次回の予告
□投稿者/ ぴよきち <マックルナイト(54回)>-(2004/11/20(Sat) 05:22:09/220.22.84.102)
     次回、海底トンネルの中で勇者たち(正確に言うと僧侶1人)がまた頭を悩ませます。という訳で‘パズル’第3弾です。

     今度は前回のようなチョンボは無い筈です。(たぶん)超難問ですよ。

     ただ残念ながら、パズルは次回で(たぶん)最後になりそうです。

     勇者たちはいよいよ最後の決戦へ向けて、あと2つの洞窟を通過するのみとなりました。そして、そのままエンディングとなる・・・かな?
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