Drip Circle
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■89 / inTopicNo.1)  第3章10:「矢印のパズル」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルナイト(56回)>-(2004/11/21(Sun) 06:20:37/220.22.84.102)
        地下3階に下りると勇者たちはため息すら付かず、暫く固まったように動きませんで
       した。一行を待っていたのは7方向に分かれた分岐点だったからです。沈黙を破ったの
       はモンクの「もう、いやや!」という言葉でした。気を取り直して、やはり西側から順
       に進んで行くと一本目と二本目、三本目と七本目、四本目と五本目が繋がっていました。
       三本目の道を進んでいる時、戦士がLv.60に、四本目を進んでいる時、勇者がLv.
       61にupしました。六本目の道を進んでいくと‘待望の’上り階段が見えてきました。
       階段の2歩手前の所だけ微妙に色が違っていたので、調べてみたら閃光が走り、深海鮫
       がまた現れました。深海鮫を倒すとその場所がスイッチに変わったので、踏んでみると
       何やら地響きがして、上の階から何かが動く音がしました。この時、僧侶がLv.59に
       upしました。
        階段を上がり、さっきとは違う地下2階のフロアに出るとそこは狭い正方形のフロア
       で、今、上がってきた階段の少し離れた南側に、更に上の階へ行く階段があり、2つの
       階段の間にすでに開かれた岩の壁がありました。どうやら先程の‘音’はこの壁が開い
       た音だったようです。「つまり、先程の床を調べずに上がって来ても、先には進めなか
       ったということでござるか・・・」戦士は床の違いに気付いた僧侶を憧憬の眼差しで見なが
       ら言いました。早速、南側の上がり階段を上がって、来た時とは別の地下1階に出た勇
       者たちを迎えたのは、無数の‘矢印の床’でした。そのフロアの南側には出口らしき通
       路がありましたが、フロア全体が矢印の床で埋め尽くされ、何もない縦横1歩分のスペ
       ースが、矢印の床でできたキャンパスに大きな×印を描くように部屋の対角を結んでい
       ました。見ているだけで目が廻りそうなこのフロアを僧侶は瞬きもせずに凝視していま
       した。他の3人はというと、僧侶をじっと見ていました。3人にずっと見つめられなが
       ら僧侶が10分程考えて「ふぅーっ、やっと解りました。なるほど、ジャンプが必要な
       んですね。」と笑顔で言いました。
        勇者たちは僧侶の指示のもと無事に矢印の床を通過し、南側にある通路を進んで行き
       ました。程なく、出口の前を塞いでいる岩の壁とその手前にあるスイッチを見付けまし
       た。スイッチを踏むと、岩の壁は中央から左右に別れるように大きく開きました。
    
        長かった海底トンネルを通過した勇者たちは、ウェイダンに立ち寄り、不要になった
       ‘スラックの指輪’と‘マックルコインを’預かり所に預け、ウェイダン王に海底トン
       ネルの扉を開けたことを報告しに行きました。ウェイダン城の謁見の間で勇者が報告す
       ると、「おおそうか、それは助かった。恩に着るぞ。これでカラッカとの交流も再開で
       きるというものじゃ。お前たちも暫くゆっくりしていくと良い・・・ あ、そうじゃ、あの
       暗黒魔道とかいう魔物はのう、サイモン卿が身元引受人になって連れて行ったぞ。ま、
       一応、お前たちにも報告せにゃならんと思っていたところじゃ。」と王は言いました。
        「サイモンさんが・・・ ですか。なるほど、あの方にお任せすれば大丈夫ですね。私た
       ちの頼みをお聞き下さいましてありがとうございました。」と僧侶が恭しく頭を下げて
       お礼を言いました。
        王の許を失礼して玉座の間を出た時、「そう言えばサイモン殿は、拙者たちが前回の
       冒険でディアーザを倒すまでどこにおられたのでござるか。」と戦士が首を傾げながら、
       他の3人に訊きました。早速モンクが答えました。「あれ、戦士はん、知りまへんでし
       たか。ほれ『ラント西の祠』にフィンクルがいてましたやろ。あれがサイモンはんでっ
       せ。老フィンクルに変装してはったんや。」
        その言葉に勇者と僧侶もびっくりしてモンクを見ました。見られたモンクのほうが驚
       いて「えっ、皆、知らへんかったの・・・ カラッカで初めて会うた時、ワイ訊いたもん。
       『あんた誰や』言うて・・・」と答えました。あのフィンクルが実はサイモンだったのです。
    
        ウェイダンを出た勇者たちは、東へ進み‘旅の扉’で「コイン王の部屋」に行くこと
       にしました。「ウェイダン東の関所」から「ラント西の祠」へ、そのまま「デリナダ東
       の祠」そして「コイン王の島」へとワープ装置で移動しました。早速、王に話し掛けて
       みると「ワシは世界中に散らばるマックルコインを集めておる。マックルコインを集め
       てくれば、その枚数に応じてワシの秘蔵の宝を褒美として授けよう。今のところお主達
       からは0枚のマックルコインを預かっておる。リッパーとウェイダンの預かり所に預け
       てある分も含めて全部で28枚じゃな。」と答えられ、続けて「コインが5枚を越えた
       ので、‘パワーリング’を授けよう。コインが12枚を越えたので‘世界地図’を授け
       よう。コインが18枚を越えたので‘サンダーロッド’を授けよう。コインが24枚を
       越えたので‘祝福の剣’を授けよう。30枚を越えたら‘正宗’を授けよう。」と答え
       られました。
        「あれ?」と勇者たちは思いました。「コイン12枚で‘世界地図’って・・・‘副職の
       秘訣’じゃなかったの?」コイン王に尋ねても「・・・お主達からは28枚のマックルコイ
       ンを預かっておる・・・」としか答えてくれませんでした。
        再び、旅の扉でウェイダンに戻る途中、モンクが「‘世界地図’なんかいるかいな。」
       とこぼしていたのは言うまでもありません。
        折角なので僧侶にパワーリングを装備させ、勇者たちは再びウェイダンの預かり所に
       ‘世界地図’‘サンダーロッド’‘祝福の剣’を預け、そのままランガートへ向かいま
       した。ランガート王の言葉によれば、そろそろ「ランガート南の洞窟」へ行くまでの道
       に橋が架かっている筈です。
        カラッカ大陸西岸を南下し、雑魚敵を倒しながらランガートの北の橋をまた渡って、
       勇者たちは三たびランガート地方にやってきました。
        「おおっ、橋が・・・ 橋が架かっておりますぞ。」と戦士が感嘆の声を上げました。
        よく見ると、1箇所だけ‘ジャンプL’が必要な箇所がありましたが消費MP20な
       ら、勇者にとってたいした痛手ではありません。ランガートの町に入り、真っ先にラン
       ガート王の許へと向かった一行は玉座の前へ行き、王様に橋を架けてくれたことのお礼
       を言いました。すると王様は「いやいや、あまり立派な橋じゃないが、まあお前たちが
       渡るぶんには不自由はせんじゃろう。聞けば『海底トンネル』も通過させたそうじゃの
       う。全くお前たちには頭が下がるぞ。本当は全部の川に橋を架けたかったんじゃがお前
       たちも知っとるじゃろう・・・ トロンの北に『魔王城』が出現しおったんでわが国からも
       兵を送ってのう、そのせいで人手不足になってしもうたんじゃ。まあ、事情が事情だけ
       に勘弁してくれ。」と答えられたので、僧侶が「とんでもありません。あれだけ架けて
       頂けたら充分です。」と言いました。
        これで、いよいよ南の洞窟へ入っていくことができそうです。勇者たちは玉座の前か
       ら退いた後、トロンを出発して以来ずっと休んでなかったので、そのまま宿屋で一休み
       し、翌朝、竣工して間もない橋を渡ってカラッカ大陸最南端の洞窟へと向かいました。
    
                                          つづく
    
    ----------------------------------------------------------------------------------------
    
     | |
     |勇|
     |○←↓→↓→↓→↓→→↓→→→→→↓←→○|
     |→○↓←↓↑→→→↑↓←↑→↓→↓→→○↓| 勇がスタート地点です。
     |↑↓○↓←←←→→↑↓→↑↑→↑↓←○←↓|
     |↑↓↓○←←↑↑←↓↓↑→↑→→→○↑↓↓| ○は縦横一歩分のスペースです。
     |↑↓↓↓○↑→→↑←↓↑↑↑↑↓○←↑←↓|
     |↑←↓→↑○↓←←←↓↑↑↑↓○←↓←←←| ○の場所で向きを変えるとその方向に
     |↓←←←←↑○→→↑→↑↑←○←↓←↓→↓| 一歩動いてしまいます。
     |→↓↑→→↓↑○←←←←←○←←↓←→↓←|
     |↓←→↑→→↑→○→→→○↓↑↓←↓↓←↓| 矢印に乗ると矢印の指す方向に強制的
     |→→↑←←→→↑←○←○→→↑↓↓↓→↓←| に移動してしまいます。矢印の向きは
     |↓←←→→↑→→↓↓○↑↓←←←←→↓→↓| 変わりません。
     |↓↓↑↓←↑↑→↓○→○←↓←←←←↓↓↓|
     |↓←←←↑↑↑↑○↓↑→○↓→→→↑↓↓↓| 矢印から○に移動した場合キャラは最
     |→↓←←↑↑←○←←↑←↓○→↓↑←←↓↓| 後に乗った矢印の指す方向を向きます。
     |↓←↓↑←↑○→→↑←↑←←○↓↑←←←↓|
     |↓↑↓←↓○↑←←↓↑→↓↓→○↑←←↓←| ○から○へ直接移動はできません。
     |↓←←↓○↑↑→↑↓→→↓←↓→○→↑→↓|
     |↓↓→○←↑→↑→→→↓→↓→→↑○←→↓| 出口まで来て下さい。
     |↓→○↓↑→→→↓↓←←↓←↓↓←→○↓←|
     |→○→→→↑→↓←↓↓←←↓←↓↑←↑○↓|
     |○↓↑→↑↓↑↓→↓→↓→↓↑↓↑↑↑↓○|
     |                     |
     |_________   _________|
               |出|
               |口|

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■90 / inTopicNo.2)  Re[1]: 第3章10:「矢印のパズル」
□投稿者/ とめ <マックル(7回)>-(2004/11/21(Sun) 10:51:11/218.135.176.1)
    パズル解けました!えっと最短ルートだとジャンプ2回でいけるはずです。
    ぴよきちさん、どうでしょうか?
引用返信/返信 削除キー/
■92 / inTopicNo.3)  Re[2]: 第3章10:「矢印のパズル」
□投稿者/ ぴよきち <マックルナイト(57回)>-(2004/11/21(Sun) 20:46:52/220.22.84.102)
     とりあえず、他の方の為に正解は保留しときます。

     いずれ発表します。お楽しみに・・・

     ちなみに、出口からスタート地点まで戻ることもできます。
引用返信/返信 削除キー/



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