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■114 / inTopicNo.1)  第3章14:「決戦!魔王城 そして・・・ 」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(63回)>-(2004/12/03(Fri) 20:22:27/220.22.84.102)
        バトルが始まると同時に「えらい待たしたようで悪かったのう、これはワイからのお
       詫びの印じゃ!」とモンクが図太く低い声で言った後、クリティカルヒットをディアー
       ザにかませ、ディアーザに900近いダメージを与えました。僧侶が‘プロテクトL’
       を唱えて勇者たちの防御力を高め、戦士は‘パワーL’を唱え、今度は勇者たちの攻撃
       力を高めました。勇者はMPが100%に戻ったことを良いことに初手から‘ブレード
       L’を唱えました。
        ディアーザは最初に‘サンダーM’続けて‘フレイムM’という2回攻撃を仕掛けて
       きました。が、ディアーザの攻撃が終わると同時に、勇者たちが装備している‘神秘の
       鎧’の効力で勇者たちのキズは殆ど消えていました。
        僧侶がもう一度‘プロテクトL’を唱えると、ディアーザの通常攻撃は勇者たちに全
       くと言っていいほどダメージを与えることはできなくなり、反対に戦士が2度目の‘パ
       ワーL’を唱えた後は、勇者たちの攻撃がいずれも500〜600程度のダメージをデ
       ィアーザに与えるようになりました。モンクのクリティカルヒットは軽く1,000を
       超えるダメージを与えました。もはや誰の目にも勝敗は明らかです。
        何ターン目かのことでした。戦士がおもむろに‘村雨’を大上段に構え・・・
        「‘名刀’正宗‘妖刀’村正と代々の技と力を受け継ぎしこの‘秘刀’村雨・・・ 幻と
       も謳われたこの秘刀で斬られることの名誉をお主に与えてくれよう・・・ 」と新しい前口
       上を披露したあと「ふんっ!!」と袈裟斬りを一閃させると、目の前のディアーザが前
       のめりにゆっくりと倒れこみました。ギャラリーが居なかったので代わりに勇者がパチ
       パチパチと手を叩きました。
    
        ここぞとばかりに決めゼリフを言おうとした戦士よりも早く、倒れたはずのディアー
       ザの声がどこからともなく聞こえて来ました。
        「くっくっくっくっ・・・ 我を待たせた割にはやはり所詮マックル、たいして成長もし
       てはいなかったみたいだな・・・ 貴様達の力は充分計らせて貰ったぞ・・・ ではそろそろ我
       の新しき力をお見せするとしよう・・・ 」
        声が消えると同時に、勇者たちの前に黒いディアーザが現れました。勇者たちはすぐ
       さま臨戦態勢を取り直し、ディアーザを攻撃しようとしたその時です。
        「ヘルイレイザー!」とディアーザが叫び、聞いたこともない呪文を唱えると、勇者
       たちの前に立っていた黒いディアーザの姿が段々と消えていき、遂には完全に姿を消し
       てしまいました。それからというもの戦士やモンクの攻撃も、勇者の‘ブレードL’を
       始めとする攻撃魔法も一切通用しなくなりました。僧侶がとりあえず‘プロテクトL’
       を唱え、ディアーザの攻撃に備えました。
        「くっくっくっ・・・ さて、回りくどいことは我の好みではない・・・ 貴様達のしつこさ
       に免じて、すぐに楽にさせてやる・・・ 」とディアーザが不敵な言葉を発したかと思うと
       「ギガデス!」と叫び、また何やら呪文を唱え始めました。勇者は特にダメージを受け
       た訳でもなく、一瞬、何が起こったのか判りませんでした。が、ふと横を見ると勇者以
       外の3人が3人とも力なく横たわっているではありませんか。何と‘ギガデス’とは、
       ‘マックル人形’や‘ノーム’‘ミラックルコーティング’でさえも防ぐことのできな
       い、「キルL」をも遥かに上回る即死魔法だったのです。勇者は対処方法を急いで考え
       ましたが、中々良いアイデアは浮かびませんでした。
        「くっくっくっ・・・ 分かっているのか・・・ 今のはわざと貴様だけ外しただけだ。どう
       だ・・・ なす術もなく、やがて我の手で始末されることが判り切っている今の気分は・・・ 
       怖いか、怖くて仕方がないか・・・ くっくっくっ・・・ ちゃんと教えた筈だぞ、たかがマッ
       クルの分際で我に抗うような真似はするなと・・・ ま、地獄の底で後悔するんだな。」と
       ディアーザがこれ以上は無い憎まれ口を叩き、静かに「ギガデス」の呪文を唱えました。
    
        やがて、勇者は目の前が段々と暗くなっていき、意識が遠くなっていくのを感じまし
       た。そして勇者も他の3人と同じく、姿の見えないディアーザの前に力無く倒れてしま
       ったのです。
        「フン! 愚か者め等が・・・ おい、こいつらを片付けておけ!」と、再び黒い姿を現
       したディアーザが命じると奥の部屋から一匹の「ブルースライム」が台車を持って現れ、
       倒れた勇者たちを持って来た台車に乗せ、再び奥の部屋に引っ張って行きました。
        奥の部屋の中央に台車を置いたブルースライムが、部屋の壁にあったスイッチを押す
       と勇者たちが乗った台車のあたりの床がバタンと左右に開き、床に大きな穴が開いて、
       勇者たちは当然のように台車ごと穴へ落ちていきました。そして部屋の下に流れていた
       水路に飛び込んだかと思うと、勇者たちは台車に乗った状態で水路の上をゆっくりと流
       されていきました。水路はやがてトロンの北西にあたる海域へと通じていたので、台車
       ごと海に浮かんでいる勇者たちは潮流に乗って、やがて細長い島へ漂着しました。
    
        島の砂浜へ打ち上げられた勇者たちの許へ1人の人物が近寄って来ました。その人物
       が倒れた勇者たちに向かって「ギガライブ!」と叫び、何やら呪文を唱えると、まばゆ
       い光が勇者たちに降りそそぎ、倒れていた4人の意識が戻りました。
        真っ先に口を開いたのは僧侶でした。「あれ・・・ ここは・・・ そうだ、私たちはディア
       ーザと闘って・・・ うーん、そこから先の記憶がない。」
        「ここは何処でござるか・・・ 何やら見覚えがある風景のようにも思えるが・・・ 」と戦
       士も朦朧とした意識のまま言葉を発しました。
        「ちょっと待ってや、ココは確か・・・ そうや『漁師のおっちゃん』の家がある島や・・・
       ということは・・・ ワイら、ディアーザに負けたんかいな、何や・・・ ええくそ、腹の立つ
       こっちゃ、全く・・・ 」とモンクが一番早く思い出して、怒りと共に元気になりました。
        勇者は魔王城で聞かされたディアーザの憎まれ口を思い出し、新たに闘志を湧き立た
       せていました。
        「どうやら、お元気になったようですね。よかった、よかった。」と勇者たちを助け
       た人物が言うと、勇者たちは初めてこの人物に気付いたようで、一斉に振り返って「お
       おっ!」と声を上げました。僧侶が「暗黒魔道さんじゃありませんか。あなたが助けて
       下さったのですか。どうもありがとうございます。」とその人物、暗黒魔道に礼を言い、
       他の3人も頭を下げました。
        「しかし、何故ココへ参られたのでござるか。」と戦士が尋ねると、暗黒魔道は「サ
       イモンさんに頼まれたのです。あなたたちが魔王城へ向かったと聞いたサイモンさんは
       『ひょっとしたら勇者たちが倒れた状態で‘漁師の島’に漂着するかも知れない。私が
       行っても良いのだが、折角だから君が行って‘ギガライブ’で甦らせたほうが彼等にと
       っても良いだろう。』と仰ったのです。」と答えました。
        「ギガライブ? 何やねん、それ・・・ 」とモンクが訊きました。
        「魔界の住民のみが使える白魔法です。倒れた人たちを甦らせるだけでなく、レベル
       をひとつずつ上げる効力を持っています。」と暗黒魔道は答えました。
        勇者たちは「えっ!」と思って自分たちのレベルを確認すると、確かにひとつずつレ
       ベルアップしていました。
        「ウェイダンであなたたちに助けて貰ったせめてものお礼です。」と暗黒魔道は言い
       ました。「せめてもの・・・ て、充分過ぎるわ、ホンマありがとうな。」とモンクが改め
       てお礼を言いました。やはり他の3人も頭を下げました。
        
        その後、暗黒魔道はワープで龍の王国へ帰りました。勇者たちもワープでカラッカに
       でも行こうとしたところ・・・ 「あっ、やっぱりやられている・・・ 」またもやワープに呪
       いを掛けられていたのです。
        「しゃあない、漁師のおっちゃんに舟借りに行こ・・・ 」とモンクが言い、一行は島を
       北へ向かって歩き始めました。
    
                                          つづく
    
    ------------------------------------------------------------------------------------------
    
           「矢印のパズル」の正解
    
     | |
     |勇|        北
     |1←↓→↓→↓→↓→→↓→→→→→↓←→○|  1 から南へ1歩 → 2へ
     |→2↓←↓↑→→→↑↓←↑→↓→↓→→5↓|  2 から東へ1歩 → 3へ
     |↑↓3↓←←←→→↑↓→↑↑→↑↓←○←↓|  3 から南へ1歩 → 4へ
     |↑↓↓○←←↑↑←↓↓↑→↑→→→○↑↓↓|  4 でジャンプ(向きは北)→ 5へ
     |↑↓↓↓○↑→→↑←↓↑↑↑↑↓○←↑←↓|  5 から東へ1歩 → 6へ
     |↑←↓→↑○↓←←←↓↑↑↑↓○←↓←←←|  6 から南へ1歩 → 7へ
     |↓←←←←↑4→→↑→↑↑←○←↓←↓→↓|  7 から東へ1歩 → 8へ
     |→↓↑→→↓↑○←←←←←○←←↓←→↓←|  8 でジャンプ(向きは南)→ 9へ
     |↓←→↑→→↑→○→→→○↓↑↓←↓↓←↓|
     |→→↑←←→→↑←○←○→→↑↓↓↓→↓←|  以上が最短ルートです。とは言っても
    西|↓←←→→↑→→↓↓○↑↓←←←←→↓→↓|東 他にルートはありません。多少、遠回
     |↓↓↑↓←↑↑→↓○→6←↓←←←←↓↓↓|  りになっても基本的には最短ルートに
     |↓←←←↑↑↑↑○↓↑→7↓→→→↑↓↓↓|  乗らないと出口には行けません。
     |→↓←←↑↑←○←←↑←↓8→↓↑←←↓↓|
     |↓←↓↑←↑○→→↑←↑←←○↓↑←←←↓|
     |↓↑↓←↓○↑←←↓↑→↓↓→○↑←←↓←|
     |↓←←↓○↑↑→↑↓→→↓←↓→○→↑→↓|
     |↓↓→○←↑→↑→→→↓→↓→→↑○←→↓|
     |↓→○↓↑→→→↓↓←←↓←↓↓←→○↓←|
     |→○→→→↑→↓←↓↓←←↓←↓↑←↑○↓|
     |○↓↑→↑↓↑↓→↓→↓→↓↑↓↑↑↑↓○|
     |           9         |
     |_________ 南 _________|
               | |
               |出|
               |口|

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