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■116 / inTopicNo.1)  第4章 2:「伝説の勇者と騎馬隊長」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(65回)>-(2004/12/05(Sun) 19:12:20/220.22.84.102)
        洞窟に入った勇者たちを迎えた人物とは・・・ 勇者が打倒ディアーザの冒険を始めるき
       っかけを作ったとも言える人、マクレル騎馬隊長でした。
        マクレルは勇者の姿を見付けると「久し振りだな・・・ ディアーザにやられたそうじゃ
       ないか。まあ、お前のことだ。もう一度やるんだろう?」と勇者の目をじっと見ながら
       語り掛けるように言いました。勇者は黙って頷きました。
        「うむ、分かった。お前たちが知りたいのは‘ヘルイレイザー’と‘ギガデス’を無
       効化する方法だな。」とマクレルが勇者たちの先手を取って言いました。
        「確かに仰る通りです。以前、ココに来た時、テーブルの上のメモを見させて頂きま
       した。あの時メモに書かれていることをしっかり考えていれば、ディアーザに勝てたか
       も知れないと思うと、悔やまれて仕方がないのです。しかし、隊長が不在の時に勝手に
       見てしまったことはお詫びします。」と僧侶が言いました。
        「ああ、あのメモか・・・ いや、いつお前たちが来ても良いようにアレはわざと置いて
       おいたんだが、知らない間に随分と汚れていたな・・・ お前たちが見たのは汚れた後じゃ
       ないのか。」とマクレルは僧侶に訊きました。僧侶はこくんと頷きました。
        「そうか、それじゃ殆ど役に立たなかっただろう。だがしかし、仮に汚れていない状
       態で見ていたとしても、何のことが書かれてあるのかその時に理解できたと思うか?」
       と、マクレルは再び僧侶に訊きました。僧侶は答えられませんでした。実際に‘ヘルイ
       レイザー’と‘ギガデス’の洗礼を浴びた後だからこそ、メモの内容がこの2つの魔界
       妖術のについて書かれたものだと理解できるのですが、何も知らない状態で聞いたこと
       もない魔法のことを言われても、自分が理解できたかどうか自信が無かったからです。
    
        マクレルはそろそろ本題に入ることにしました。「そのメモには『‘ヘルイレイザー’
       を無効化するには4つのエンシェントジュエルの原石が必要らしい。4つの原石で鍛冶
       を行えば‘マスターズブレード’ができる筈だ。但し、この‘マスターズブレード’を
       持てるのは伝説のマックルロードのみ。また、‘ギガデス’を無効化するには8体の精
       霊獣の力が不可欠である。』と書かれてあったのだ。」とマクレルはメモの内容を勇者
       たちに公表しました。
        「エンシェントジュエルと言えば、今、勇者殿が持っておられる‘マックルブレード’
       にすでに埋め込まれているのではありませぬか。しかし、その原石となると・・・ 何処に
       あるのでござろうか。」と戦士がマクレルに訊きました。
        マクレルは「確かに加工されたジュエルはすでに‘マックルブレード’に埋め込まれ
       ている。しかし‘ヘルイレイザー’を無効化させるには『自然の力』即ち、加工される
       前の原石が必要なのだ。4つのエンシェントジュエル‘ダイアモンド’‘サファイア’
       ‘ルビー’‘エメラルド’の原石は、それぞれ『ラント東の洞窟』『オスヤコディの洞
       窟』『海底トンネル』『ランガート南の洞窟』にある。この4つの原石を採掘して‘マ
       ックルブレード’と鍛冶を行えば‘ヘルイレイザー’を破れる唯一の武器‘マスターズ
       ブレード’が完成する。しかし、それだけで喜んではいけない。この‘マスターズブレ
       ード’を装備できるのは伝説のマックルロード、つまり『マックルマスター』の称号を
       得た者だけだ。」と答えました。
        「‘マスターズブレード’の次は‘マックルマスター’でっか・・・ そのマスターとや
       らはどうしたら成れるんでっしゃろ。」と今度はモンクが尋ねました。
        「うむ、それはマックルロードの称号を頂いた時と同じ場所、『マックルの聖地』を
       制覇すれば宜しい。ただし、マスターの称号を得るために聖地に赴いても、資格が整っ
       てなければ門前払いを喰らうだけだぞ。ま、資格については実際に行ってみて確かめる
       と良かろう。それにマスターの称号を得るには、ロードの称号を得た時の何倍もの困難
       な試練をクリアしなければならないそうだ。」とマクレルは一行の中でただひとり聖地
       に入れる勇者を見ながら答えました。何故なら『マックルの聖地』には純粋なマックル
       族しか入れず、その他の種族、つまりロックルである戦士、キャックルモンク、フィン
       クル僧侶などは、その『聖地』に入ることすら許されていなかったからです。
        「採掘と仰いましたが、私はエンシェントジュエルの原石など掘った経験はありませ
       ん。私に掘れるんでしょうか?」と鍛冶師の副職を持つ僧侶が尋ねました。
        「別に鍛冶師であってもなくても、ある特殊な工具を使えば誰だって掘れる。その工
       具は後でお前たちに授けよう。少なくとも採掘に関しては心配はいらん。そして4つの
       原石は他の鉱石と違い‘アイテム’と同じ扱いになる。ちゃんと道具袋に入れて保存す
       ることができる。4つすべての原石を集めたら‘マックルブレード’と共にシリーク村
       長に預ければ良い。鍛冶は村長が行ってくれる。それよりも一番懸念されることは、勇
       者よ・・・ お前がマスターの称号を得られるかどうかだな。長い歴史を持つマックル族で
       も、マスターの称号を得た者はただひとり・・・ ひとりしか居ないのだからな。」とマク
       レルは僧侶の質問に答えながらも、かつて自分の弟子であった勇者のことを心配してい
       るようでした。
        「折角だから教えよう。そのたった一人のマックルマスターとは、かつて私の師匠で
       もあった伝説の人・・・ 勇者よ、お前の父親だ。」とマクレルは言いました。「お前の父
       親はディアーザよりも前にこの世界に来た魔界のモンスターをたった一人で打ち破り、
       その後マスターの称号を得て、歴史に名を残すような戦士たちを何人も育て上げた立派
       な方だった。私は今でも、お前の父親から色々教わったということを誇りに思っている。
       まあ恩返しという訳でもないが、今度は私がお前たちに教える番だと思った。だからこ
       そ、お前たちがディアーザを倒す冒険に出た後‘自分探しの旅’と称して世界中を廻り、
       お前たちの役に立つ情報を探そうと考えたのだ。まあ、少しは役に立てたようで、ホッ
       としているところだ。」と、マクレルはまるで自分の子供でも見るような優しい眼で勇
       者たちを見ながら話しました。
        自分の父親については勇者は殆ど知りませんでした。改めて父親のことを聞かされた
       勇者でしたが、正直、殆ど記憶に無い父親のことを褒められても勇者はどう反応して良
       いのか分かりませんでした。ただひとつだけ判ったことは、スラックやサイモンのよう
       に、ここにも自分の知らない所で自分たちの為に骨を折ってくれている人が居たという
       ことでした。
    
        「‘ヘルイレイザー’の無効化については大体解りました。では‘ギガデス’を無効
       化する方法・・・ 『8体の精霊獣の力』とは一体、何のことなのですか?」と僧侶が改め
       てマクレルに尋ねました。マクレルは少し「困った」というような顔をして答えました。
       「8体の精霊獣とは、お前たちも知っている『サラマンダー』『ウンディーネ』『ノー
       ム』『シルフ』『クラーケン』『ベヒーモス』『ジン』『フェニクス』のことだ。この
       精霊獣8体の力を同時に使えば‘ギガデス’は無効化される・・・ ということまでは判っ
       ている。しかし、肝心の‘同時に使う方法’がまだ解らないのだ。ともかく判っている
       限りのことを説明しよう。精霊獣の力を同時に使うということは、何も精霊使いが一度
       にすべての精霊獣を呼ぶということではないらしい。何でも精霊獣の魂が宿った‘ある
       物’を使えばそれで良いらしいのだが・・・ すまんが、それ以上のことはまだ分からない。
       これ以上のことは他の者に訊いてみてくれないか。」
        「分かりました。ともかく、4つのエンシェントジュエルの原石を集めて、勇者さん
       にマックルマスターになって貰わないといけない訳ですから、私たちはソチラを先に済
       ませることにします。採掘用の工具を貸して頂けないでしょうか。」と僧侶が言いまし
       た。「うむ、工具は隣の部屋の宝箱に入っている。他の4つの宝箱も開けてみるといい。
       どれも役に立つアイテムだと思う。全部持って行って構わん。あ、名誉のために言って
       おくが、盗んだり脅し取ったりして集めたモノじゃないぞ。」とマクレルは微笑みなが
       ら答えました。
        「ありがとうございます。それでは遠慮なく頂いて参ります。」と僧侶が言って、一
       行は隣の部屋、と言うより倉庫に入って5つの宝箱を開けました。倉庫の入り口には黒
       い扉がありましたが‘伝説の鍵’を持っていたので、扉は苦もなく開けることができま
       した。5つの宝箱には,エンシェントジュエルの原石を採掘する為の‘魔法のピッケル’
       ターン毎にHPを40回復させる‘神秘の鎧’装備した者の腕力・敏捷度・耐久力・知
       力・祝福度・魔法抵抗を一律20upさせる‘奇跡の指輪’敵の使う攻撃魔法のダメー
       ジをすべて1にしてしまう‘精霊の盾’、相手をスリープさせるモンク専用のツメ‘天
       使のツメ’が入っていました。早速、勇者が‘精霊の盾’モンクが‘天使のツメ’僧侶
       が‘奇跡の指輪’を装備しました。‘神秘の鎧’はすでにパーティー全員が装備してい
       ましたし、戦士は‘村雨’を手に入れたことで満足していました。
        「先ず‘4つの原石’を入手しましょう。」との僧侶の提案により、装備も一新した
       勇者たちはマクレルに別れを告げて「カラッカ東の洞窟」を出て「ラント東の洞窟」に
       向かうべくラントにワープしました。
    
                                          つづく

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■117 / inTopicNo.2)  ps.tickleさんへ
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(66回)>-(2004/12/05(Sun) 21:23:49/220.22.84.102)
     大変申し上げにくいのですが、できますれば続マックルストーリーの序章も「フォントの変更」をお願いできますでしょうか・・・ やはり皆さんが一番最初に目を通される所だと思いますので・・・
引用返信/返信 削除キー/
■118 / inTopicNo.3)  Re[2]: 単なるミスでした(汗
□投稿者/ tickle(管理) <マックルナイト(40回)>-(2004/12/05(Sun) 21:37:11/203.136.171.98)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tyruster/0-Line/
    たぶん序章のところだけアップしてなかったせいだと思います。。
    掲示板やや修正とともに、直しておきました。
    ちゃんと確認しろってことですね。すみませんでした。

    p.s.今回から文字色・枠線色が設定できるようになっています。

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