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■125 / inTopicNo.1)  第4章 4:「12番目の行き先」
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(69回)>-(2004/12/07(Tue) 12:08:02/220.22.84.102)
        デリナダから舟で「オスヤコディの洞窟」の入り口がある島へ渡り、早速、洞窟内に
       入った勇者たちは「ラント東の洞窟」の時と同じく、採掘ポイント以外には目もくれず
       只管(ひたすら)奥へと進んで行きました。‘石ころ’‘銅鉱’‘鉄鉱’と掘り続け、
       最深部近くでようやく‘サファイアの原石’を手に入れました。
        「よっしゃ、あと2つやね。」とのモンクの言葉どおり、あと2つの原石を手に入れ
       てシリーク村長に渡せば‘ヘルイレイザー’を破れる唯一の武器‘マスターズブレード’
       が完成します。
        勇者がリターンを唱え、洞窟を出た一行は「ウェイダン」へワープし「海底トンネル」
       を南側入り口から入ることにしました。
        「思た通りや・・・ 」とモンクが自慢げに言った通り、南側入り口の一番近くにあった
       採掘ポイントで‘ルビー’を手に入れました。「こんなん、誰でも判るわ・・・ 一番奥の
       ポイントに『お目当て』はあるんやて、トンネルやったら普段と反対から入ったらええ
       ねん。洞窟も奥から調べたほうが絶対早いで。」とモンクは意気揚々と話しました。リ
       ターンを唱えるまでもなく、Uターンして「海底トンネル」を出た勇者たちはランガー
       トへワープし、最後の原石‘エメラルドの原石’を入手するため「ランガート南の洞窟」
       へと進んで行きました。
        洞窟へ入ると間もなく最初の採掘ポイントを見付けた一行ですが「こんなんちゃうて、
       一番奥や、奥・・・ ワイを信用しいな。」とモンクがさかんに囃し立てるものですから、
       そのまま素通りして、出現したモンスター共を倒しながら奥へ奥へと進んで行きました。
       洞窟の一番奥、つまり‘天空の宝玉’が入った宝箱があった部屋の採掘ポイントの前に
       来た一行は、モンクの「これや、これや」との言葉を受けて、僧侶が代表して採掘を行
       うことにしました。ざくっざくっざくっざくっ・・・ 出てきたのは‘鋼鉄’でした。キョ
       トンとしているモンクをよそに、他の3人は笑いを堪えながら次々と採掘を続けて行き
       ました。結局‘エメラルドの原石’はモンクが「こんなんちゃう」と言っていた、入り
       口の一番近くにあった採掘ポイントから出て来ました。モンクを除く3人は相変わらず
       笑いを堪えながら、モンクだけはバツの悪そうな顔をしながら、一行は洞窟を出ました。
        洞窟を出てすぐに「誰かて、間違うことくらいあるやん・・・ 」と、やたらか細い声で
       モンクが言ったものですから、それが引き金となって他の3人は堪えきれなくなり、つ
       いに大爆笑の嵐が吹き荒れました。3人に大笑いされてモンクは恥ずかしくなりました
       が、あまりに見事な大爆笑が続いたものですからモンクも釣られて笑い出しました。
        暫くして落ち着いた勇者がワープを唱え、一行はシリークへ移動しました。
    
        シリークへ到着した勇者たちがシリーク村長に4つの原石と‘マックルブレード’を
       差し出すと、村長はそれらを預かるとともにこう言いました。「お前さんたちも大変な
       役目を負ったものじゃな・・・ コイツをワシに預けたと言うことは、そこの勇者君は今か
       ら親父さんの跡を追うんじゃな・・・ ま、それをワシがどうこう言えるもんじゃないが、
       無茶をするでないぞ。マスターの称号は獲れなくて当たり前、獲れれば奇跡とまで言わ
       れておる。無茶をして深手を負っては元も子もないからの。聖地はワープさえ使えばい
       つでも出れるからの・・・ 」
        勇者を見ている村長の目は本当に勇者を心配しているようで、勇者は村長に向かって
       ぺこりと頭を下げました。
        さて、これからは勇者がひとりで‘聖地’に挑まなくてはなりません。勇者たちは一
       応‘聖地’の入り口まで4人で行くことにしました。勇者以外の3人もギリギリまで勇
       者を見送りたかったからです。「入り口の番人に『出直して参れ』と言われたら、出直
       せば良いじゃないですか。」と僧侶もそのつもりだったようです。
        4人はシリークを出た後、船に乗って‘マックルの聖地’に向かいました。カラッカ
       大陸の南北を分ける水路を西側から入り、海底トンネルの上を通過して、マックルの形
       をした島の中央に‘聖地’はあります。島に上陸した勇者たちは、マックルブレードを
       預けて武器のなくなった勇者に僧侶が‘祝福の剣+5[炎氷雷]’と‘奇跡の指輪’を
       貸し、勇者がそれらを装備してから聖地の森に入りました。
        聖地の入り口にいる番人に話し掛けると「ここはマックルの聖地。純粋なマックルの
       みが入れる場所じゃ。お前たちのなかで入れるのは1人だけじゃな。しかし、すでにマ
       ックルロードの称号を得ているようじゃが・・・ お前は聖地に修行に参ったのか、それと
       もマックルマスターの称号を得るために参ったのか・・・ そうか、マックルマスターにな
       りたいんじゃな。うーむ、残念じゃが、お前はマックルマスターになるための要件を満
       たしておらぬな。出直して参れ。要件を詳しく知りたければ、そこの立て札を読むがい
       い。」と番人に言われてしまいました。
        「えっ、Lv. 63の勇者はんでも入れんのかいな。何でやねんな。」とモンクが思
       わず口にしました。早速、入り口の横に立っている立て札を読んでみると・・・
    
        『マックルマスターになる為に聖地に入るには、以下の要件をすべて満たさなければ
       ならない。』
    
            1.勇者であること
            2.マックルロードであること
            3.勇者としての魔法をすべて習得していること
            4.ワープで12箇所の町・村・里へ行けること
            5.1人で聖地に入ること
    
       と、書かれてありました。勇者が書かれてある要件を一つひとつ確認していくと・・・ 4
       番目の要件を満たしていないことが判りました。ラントからフィンクルの里まで11箇
       所の行き先しか無かったのです。勇者は愕然としました。「まだ行っていない町がある
       というのだろうか・・・ 」
        ラント(1)を出発しマックルエルフの村2(カウントしない)からリッパー(2)
       へ、マザレルナ(3)、デリナダ(4)カラ(5)龍の王国(カウントしない)と行っ
       てカラッカ大陸へ渡り、ウェイダン(6)、シリーク(7)からマックルエルフの村1
       (カウントしない)を経由して、ランガート(8)、トロン(9)、カラッカ(10)
       フィンクルの里(11)、そして海底トンネル北の町(カウントしない)と、何回数え
       直しても11箇所しかありません。その他の‘町’とは呼べない職業神殿やコイン王の
       部屋、水門、そして、ディコスの実家や漁師の家、祠でさえ全部訪れています。
        「勇者さん、良く思い出して下さい。マザレルナで私たちと合流してからは間違いな
       くすべての町に行っています。もし、行っていない町があるとしたらその前だと思いま
       す。」と僧侶が言いました。僧侶の意見を取り入れて、勇者は3人と合流する前のこと
       を思い返しました。「ラントからレオンのテレポーテーションでサザラド大陸へ飛ばさ
       れて、エルフの村2でゴールデンマックルと戦って・・・ えっ、ゴールデンマックル?」
        勇者の記憶に何かが引っ掛かったようです。「そういえば・・・ 確か『是非、立ち寄っ
       て下さい。』とか言っていたような・・・ ひょっとしたら・・・ 」
    
        勇者はワープを唱え、4人はリッパーへ到着しました。リッパーの町へは入らず船に
       乗り込み、サザラド大陸北岸を目指して南下しました。岩礁の間をすり抜け、サザラド
       大陸北岸のごく限られた範囲の浜に船を着け、上陸した一行は3×3の正方形の形をし
       た小さな森に入って行きました。
    
                                          つづく

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