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■156 / inTopicNo.1)  続マックルストーリー あとがき 最終回
  
□投稿者/ ぴよきち <マックルロード(78回)>-(2004/12/13(Mon) 02:27:20/220.22.84.102)
        最終回なので、色々と思い切ったことも書いてみようと思います。前回「勝手に新し
       い町やダンジョンは作らない。」と書きました。理由も書きました。では、新しいキャ
       ラは? ということになります。続マクストでは新しいキャラ(パーティーを除く)が
       何人か出てきます。また、元はモンスターだったキャラが、喋るキャラになっています。
        本当は新しいキャラもなるべく創りたくなかったのですが、ストーリーを進める上で
       ‘仕方なく’作ったキャラが育っていったというケースが殆どです。
        順番に話をしましょう。「サイモン」は物語を書きながら‘思い付き’で書いたキャ
       ラで「最後の祠」を造った人が要るなあ・・・ と考えて誕生したキャラです。勇者が‘祝
       福の花’を入手して‘スラックの護符’をどこに貼らせようかと考えた時に、元グラン
       デ国王という設定を作りました。このあたりの件(くだり)は、最初から考えていた訳
       でも何でもなく、その場でテキトーに書いてしまったというのが真相です。ただ、サイ
       モンに喋らせれば喋らせるほど、サイモンは己の存在感を輝かせ、結局、続マクストの
       中でも最重要的なキャラに育っちゃいました。正直、作者もびっくりなんです。
        暗黒魔道については前回書いたので、重複しない部分を話すと、作中でこの人のこと
       を書いている内に、ディアーザの悪さを強調させちゃえというスケベ心が働いたのも事
       実です。続マクストにおける悪玉のボス「ディアーザ」は悪玉のボスとして、読者にと
       ことん嫌われなくてはなりません。そこで、コトある毎にディアーザの‘狡さ’‘汚さ’
       を強調する必要があるのです。ゴールデンマックルの身体に乗り移る作戦が失敗すると、
       龍の国王に乗り移り、心優しきドラゴン族を騙して国ごと支配しようとします。また、
       旅の扉を壊したり、水門を閉めたりと他人の迷惑など一切考えず、勇者たちの移動を妨
       害します。何の罪も無いカラの道具屋まで牢に入れたりします。そして自分と同じ魔界
       の住民でさえ騙して、平気で裏切ったりします。もうやってることは最低です。ココま
       でやらせると読者の中で「ディアーザの気持ちもわかるよな・・・ 」何て言う人は居なく
       なります。それが作者である私の目的なのです。ディアーザを倒せ!と読者が思ってく
       れないとファイナルバトルやそこに至るまでの緊張感が半減してしまうのです。
        他にも、デリナダの渡し舟の船頭や、今出てきたカラの道具屋、エルフの村1の新村
       長などストーリーを進める上で‘止むを得ず’作ったキャラもいます。ストーリーを盛
       り上げるためだけに作った‘宝玉の守護神’というのもいました。
    
        また、ドラゴン族やゴールデンマックルのようにMS1では敵だったキャラが、普通
       のキャラになっていたりもします。何故でしょう。それは「MS1」と「続マクスト」
       では、スタート時の状況がぜんぜん違うからなんです。MS1はディアーザのマックル
       狩りの真っ最中からスタートしています。続マクストではディアーザは黒い霧となって
       逃げ回っています。MS1のエンディングで「悪に染まったマックル達も、やがて正気
       を取り戻し・・・ 」と表示されます。ですから続マクストでは「悪マックル」や「悪ミラ
       ックル」果ては「マックルバルーン」「ロックルライダー」といったモンスターは出現
       しません。では何故ドラゴンが?と言うと、種類や種族の違うひとたちが一切の差別無
       く生活するマックルの世界を書きたかったからです。「以前はその外見から勝手に勘違
       いをされて色々と酷い目にあった」ドラゴン族は、外見で人を判断する馬鹿馬鹿しさを
       一番知っています。ですからカラの道具屋や見た目はモロにモンスターの暗黒魔道をも
       自然に受け入れ、心の通い合った生活ができるのです。龍の王国に入った勇者たちは一
       瞬ドキッとしますが、やがてドラゴン族の清い心に気付き、龍の衛兵との戦いを拒否し
       ます。勇者たちマックル族もドラゴン族も心が通い合えば種の違いなど何の問題にもな
       らない。というメッセージをこの物語に取り入れたかったのです。そのために外見はメ
       チャ凶暴なドラゴンを選んで、敵キャラから‘友人’に変更したのです。
    
        皆さんはお気付きでしょうか? この続マクストは‘宝玉の袋’や、エキス集めの廃
       止など「一人旅」がし易くなっていることを。この物語がMS1というRPGを元に作
       られている以上、読者に「この続マクストを実際にやってみたい」と思わせることがで
       きないと、ストーリーとしては失格になってしまいます。また‘冒険物語’ですから読
       者が主人公になったつもりでストーリーに入り込むような文章にしないと、物語として
       も失格になってしまいます。その為には、読者が主人公やパーティーの仲間たちに感情
       移入できるように作らないといけません。主人公である勇者が無口で何も喋らないとい
       う設定はMS1の設定をそのまま受け継ぎました。ラント東の洞窟でレオンをくっ付け
       たのは‘喋るキャラ’が必要だったからです。勇者自身は何も喋らなくとも、勇者の性
       格はレオンやその後のゴールデンマックルとのやり取りで段々と浮き彫りにされていき
       ます。その‘性格’が読者に受け入れられないと、続マクストはその時点でアウトです。
       パーティーのメンバーに名前を付けなかったのも、読者が好きなように名前を付けられ
       るMS1の方式を尊重したからで、読者がそれぞれに好きな名前で呼んでくれたら良い
       な・・・ との私の思いもありました。
        実は、最後まで一人旅をさせようかな・・・ と考えていました。まあ、やろうと思えば
       できたのかも知れませんが、それをやめたのは私自身がMS1で一人旅をやった経験が
       無いことと、レオンのお陰で‘喋るキャラ’の有り難さを痛感したからです。
        勇者以外の戦士・モンク・僧侶の話し方を、それぞれ極端に違うものにしたのは3人
       を全く違う個性で書きたかったことと、誰が言った、彼が言ったというのをいちいち書
       かなくても済むように、と考えたからです。結局、書いているんですけどね。
        漫画やゲームではなく文章ですから、今、喋っているのは誰かということを、説明で
       はなく直感で読者に伝えなくてはなりません。読者がいちいち戻って「あ、今のは戦士
       の言葉だったのか。」などと確認するようではシラけてしまいます。
        3人を登場させた以上、今度は3人を読者に受け入れられるよう仕上げなければなり
       ません。「また、つまらぬモノを斬ってしまった。」という戦士の決めゼリフは「ルパ
       ン3世」の五右衛門の台詞をそのままパクりました。まあ、ロックル戦士と五右衛門で
       はだいぶイメージが違いますが・・・ モンクが使う‘妙な’関西弁も、実際に関西在住の
       方が読めば「なんや、この目茶苦茶な関西弁は・・・ 」と思われたことと思います。この
       場をお借りしてお詫びします。その冷静さと鋭い判断力でパーティーの行動決定権を握
       った僧侶は、まさに孤高の人というイメージで書きました。
        まあ、人それぞれ好みがありますので、4人の内、好きなキャラは誰?との質問に、
       返ってくる答えはバラバラだと思いますが、少なくとも‘主人公’ですから物語の中で
       ディコスやスラックの存在感に負けるようでは困るんですよね。ですから、4人につい
       ては、相当リキ入れて書いたつもりです。
    
        少なくとも、今、この文章を読んでいる方は「マックルストーリー」が大好きな方ば
       かりだと思います。そんな方々が、読みながら実際に「続マクスト」というRPGをプ
       レイしているような‘夢’を見て欲しい・・・ そう思ってずっと書いていました。
        ともあれ、長かった?「続マクスト」も‘無事’に終わり、長かった「あとがき」も
       もう終わりです。本当に「続マクスト」を読んで頂いた皆さんには心からお礼を申し上
       げます。ありがとうございました。今のところ毛ほどの予定もありませんが、もし、次
       の物語を書くとしたら、勇者の父親の話でも書こうかと思います。ではまた。
    
                                       了 ぴよきち

引用返信/返信 削除キー/
■158 / inTopicNo.2)  お疲れさまでした
□投稿者/ tickle(管理) <マックルナイト(50回)>-(2004/12/13(Mon) 22:04:25/203.136.171.97)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tyruster/0-Line/
    2ヶ月に及ぶストーリー製作、お疲れ様でした。
    そして、ありがとうございました。

    ゲーム中ではあまり登場の機会が少なかった「レオン」や「ディコス」などのサブキャラがいいところで顔を出していて良かったんじゃないかと思います。
    (ちゃっかりマクレルも登場してましたね。。)
    「レオン」の仲間入りで行動や、マックル族以外のキャラの登場も、マクストとしては画期的でした。
    あと、個性色の強い仲間たちがいる中で、主人公をほとんど無口で通していましたが全然違和感がありませんでした。
    個人的には、僧侶とモンクが特に色濃く残ったような気がします。でも逆に、それでよかったのかもしれませんね。

    -----------------------------------------------------------------------
    この次はどうしましょうか・・。
    私も書いてみようとは考えていますが、
    マクスト系なら主人公以外のキャラを主人公にするのも悪くないですね。
    「こんなキャラ」の実体化も悪くないですが。。
    (でもマクストのイメージを破壊する可能性もあったり(というより高いです)。
     でもそれはそれでいいと思いますが。)
引用返信/返信 削除キー/
■225 / inTopicNo.3)  Re[2]: お疲れさまでした
□投稿者/ ぽくみん <マックル(2回)>-(2004/12/28(Tue) 20:39:20/219.116.245.161)
    お疲れ様です。私も作ってみたいけど、
    才能ないんです〜作るって決めたらアドバイスください!!
引用返信/返信 削除キー/



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