![](./icon/cackle.gif) | さて、どこまで走っただろう。いつの間にか町を出て、よく分からないところにきていた。 「さっきの場所がどこかもわからないのに、がむしゃらに走ってもウェイダンがどこかわからないよ」とピピル。
グロスから逃げ回っているうちにわけの分からないところまで来てしまっていた。 島を抜けたのだから同じ大陸には違いないが、残念ながら地図もなくさまよい歩いている状態だった。 とりあえず、ちょっとした池のようなところに落ち着いた。
するとフィアロンが、「さて、この辺で食べ物を・・・」とどこからとってきたかわからないような食べ物の山を持って食べ始めた。 皆疲れていたので、その食べ物の山を見て食べようと思ったことはいうまでもなく、グロス抜きで食べることにした。
「さて、これからどうするか・・・」とピピル。 「グロスもいないしね〜 ディコスもいないしね〜 どうするんだろうね〜」と他人事のように話し始めるフィアロン。 「グロスのことだから、まぁ死にはしないだろうけど、回復魔法とかはないし、薬草が少しだからねぇ・・・。 たとえ力があっても、例のトゲトゲくらいしか武器がないし・・・。 また例の鍛冶で何とか乗り切るといいけど・・・」とピピルは少し心配していた。 「ま〜ぁこっちのほうも安全とはいえないけど〜」とフィアロン。 確かに、戦力はかなりダウンしているし、この状況で敵が大量に押し寄せるとひとたまりもない。 が、とりあえずこの区域には敵は出てこないらしい。 何か不思議な力でもあるんだろうか。
そうしているうちにもう食料の大半を平らげてしまった。 フィアロンがさらに食べつくそうとしたので、2人でなんとか止める始末。 「1日で食べちゃうと、後々困るから残してもらわないと」とピピル。 なんとか食料を持っていかれずに済んだ。 といってもどこから持ってきたんだ、この食料・・・。
「まぁ、しばらくここにいて周りを様子見ですね。そんなに離れていないはずだし」とピピル。 いつになったらウェイダンに着くんだろう・・・。
一方、無視されつつあるグロスはというと・・・。
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