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Re[8]: BM 第2章 6:イブレム周辺のトンネル (修正1回)
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□投稿者/ レイジ <マックルロード(71回)>-(2005/01/26(Wed) 23:08:29/219.19.72.172)
| いよいよ例のトンネルに行くことにした。 「じゃぁ着いてきてねぇ」 とは言っても洞窟まで行くのに丸一日かかるのに食料も何も持たずに言っているのには驚いた。 仕方なく町に戻って食料を調達した。しばらく歩いて夜になり、野宿することにした。 フィアロンはキャンプ気分で少し興奮していた。
翌日ガビルについていくといかにも怪しい地面があった。 「ここがトンネルだよ。1人じゃ開けられないから皆も手伝って。」 皆は何も言わずに手伝った。フィアロンは持ち上げているふりをしている。
枦を降りていくと、中は真っ暗だった。 「また真っ暗だぁ。もっとケーキ食べればよかったぁ。」 「ケーキを食べると真っ暗でも平気なのか?!」とグロスが怒鳴った。やっといつものグロスに戻ったようだ。 グロスの声がトンネルの中にこだました。 「やっぱりかなりの距離があるみたいだね。」 ピピルも頭の切れるピピルに戻ったようだ。 会話もなく歩きつづけていると、 「ねぇ本当に抜けられるのぉ?疲れたよぉ。」 「……。」 「ねぇ〜。」 「………。」 「ねぇ聞いてるのぉ??」 「うるせぇ黙ってろ!!!抜けられなかったらこんなとこ歩いてねえよ!!!静かにしてろ!!」 (そういうグロスが静かにしろよ…。)と声に出しそうになったがまたうるさくなりそうなので黙っていた。 「でもよぉ、何かねぇのか?近道とかトロッコとかよぉ。」 「トロッコならあるよ。」 「テメェーそんなもんがあんならとっとと出しやがれバカやろぉ!!!!!!」 ピピルですら怒鳴りそうになったんだからグロスがキレるのは無理もない。
ガビルが灯りをつけ床を調べ始めた。 「ランプも持ってんじゃん…。」 「あったあった。皆ここに入って。」 穴に入ると今まで進んでいた方向と反対に進み始めた。 「ねぇ、こっちは反対方向だよ。」 「トロッコがあるとこは通り過ぎちゃったんだよぉ。アハハ。」 (アハハじゃねえよ。)とピピルがまた突っ込みそうになった。
しばらく歩くとトロッコがあった。 「あぁ〜しばらく使ってないから木が腐ってるよぉ。」 とガビルが言ったとたん皆はグロスを見た。 (頼んだぞ鍛治師)という顔をしている。 「わかったよ。やればいいんだろやれば!材料はどこだ?!」 「あっ…。」 当然こんな所に木も鉄もあるわけがないハズが、 「鉄ならあるよ。木もあるんだけどもう腐ってるだろうね。予備に置いてあるんだよ。え〜とこの辺の壁だったかな?」 と言って壁を押すと中には腐った木と鉄があった。 4人を睨みながら渋々作業を創めた。
トロッコの修復が終わり5人はトロッコに乗った。 「これなら1日くらいで着くかな?」 「楽だねぇ〜これでゆっくりお菓子が食べれるよぉ。」 風で寒い以外は特に問題はなかった。
「眠くなってきたな、もう夜かな?」 何時かわからないがとりあえず寝ることにした。
ガンッという音と共に5人は吹っ飛び壁にぶつかった。 「イテテ…。どうやら奥に着いたみたいだね。」 上の床を押し上げ上に上がった。 「枦は?」 「えっとね…思いっきり蹴ると出てくるはずなんだけど。」 と言ったとたんにグロスが何度も蹴り始めた。 「オラオラ!!出てこいよ!」 壁の土が崩れ、枦が出てきた。 「ぬわぁ!!」 下にいたグロスが落ちてきた土に埋もれてしまった。 「ちきしょう!!こんなとこ、とっとと出てやる!」 そう言ってグロスは先に枦を上がっていってしまった。 「そういえば寝てる途中だったんだよね…。フィアロンも寝てるし僕たちも寝よっか。」 そう言ってトンネルの中で寝ることにした。 (いびきがないのはいいけど床が固いや…)
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