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■481 / )  Re[10]: BM 第2章 8:魔術師の正体
□投稿者/ レイジ <マックルロード(73回)>-(2005/01/28(Fri) 21:01:19/219.19.72.172)
    グロスが枦を上りきって一息ついていると突然後ろから声がした。
    「フレイムS!」
    「うわぁ!」
    グロスは火に囲まれてしまった。
    「誰だ貴様は!?」
    「それはひどいねぇ、さっきまで一緒にいたのに…。」
    「なに言ってんだ?!」
    「僕だよ、ガビルだよ。」
    「はぁ?」
    「あのミラックルは優秀な魔術師の家に生まれたみたいで、糖分等を摂取すると頭がよくなるみたいだね。危うく正体がばれるところだったけど、魔法で何とか記憶を替えてやったよ。後で消す予定だけどね…。」
    「記憶を替える?そんなことが出来るわけねぇだろ!」
    「それが出来るんだよ…。」
    「なに言ってんだ…。」
    グロスがだんだん不安を感じ始めた。
    「君に教えてあげよう。」
    ついにグロスは返事をしなくなった。
    戻って他の3人に知らせようとしたが、火があって通ることが出来ない。

    「僕達の種族は魔法が得意な種族だった。昔はね…150年程前に戦争が起こったんだ。
    イブレムは知ってる人がほとんどいないから大丈夫だと思っていた。
    ところがある日、大勢のマックル達が攻めてきた。得意の魔法で一度は世界の頂点に立った。
    平和に暮らしていたときに、他の町のマックルのほとんどがやって来た。
    魔法を使おうとしたが使えなかった。町の周りに角界を張り、使えなくしていた。
    今度は何人かの魔術師が出てきて町の人たちを全員一ヶ所に集めた。
    すると魔術師たちが何かの魔法を唱え始めた。魔法を封印したんだよ。
    おかげで今もろくな魔法がつかえないのさ。最も、魔法を使えるのは僕だけだけどね…。
    僕達の種族しか使えない魔法だってあったさ、それが使えれば君たちもあの盗賊たちも今ごろ…。」

    「お前とディコス達は仲間じゃねぇのか?」
    「そもそも僕達の存在は秘密だったんだよ。200年ぶりに客が来たなんていうのも嘘さ。戦争のときに存在が知れてしまったんだよ。」
    話している間にグロスの周りの火が弱まっていた。
    (今ならいける)そう思って引き返すと急に動けなくなった。

    「君にはちょっと喋りすぎたね。このことを知ったまま帰れるとでも思っているのかい?」
    「さっきのことは無かった事にしてやるよ。ウェイダンに行かせないようにしようと思ったけど君たちにはやってもらいたいことがあるから…。さて、記憶を消すことにするかな…」
    するとグロスは気を失ってそこに倒れてしまった。
    「さっき言ったことを消しただけだから心配しなくていいよ。」

    翌朝

    「なんだぁまだ朝じゃないのぉ?」
    何事もなかったかのようにフィアロンが喋っている。
    「トンネルの中だから暗いだけだよ。行くよ。」
    他の2人もそうだった。

    枦を上るとグロスが倒れていた。
    「こんなところで寝て…起きて!」
    「うぉ!なんだぁ朝かよ。」
    「早くウェイダンに行こう!」

    そう言って4人(ガビルはイブレムに帰っていた)はウェイダンに行くことにした。
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