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No575 の記事


■575 / )  BM 第3章 3:強力な?協力者?
□投稿者/ viper(ヴァイパー) <マックル(14回)>-(2005/03/29(Tue) 23:15:53/218.119.157.149)
    主人公とピピルは階段を下りた 下りたと言うよりは飛び込んだといった方が正しいのかも知れない
    いや飛び込んだと言うよりは落っこちたという方が適切である
    「いっ、痛っ・・・」
    「あ、大丈夫?」
    「平気です」
    疲労と焦りで二人は階段に近づくと同時に足を滑らせ、転がるようにして地下室に落ちていったのだ
    「おっ、お前らは・・・!」
    その物音に気付いてかディコスが近寄ってきた
    「何故ここが判ったんだ!」
    かなり動揺しているようである それだけこの隠し部屋の隠密性に自信があったのだろう
    主人公は冷静に突っ込みを入れた
    「いや判ったも何も入り口丸見えだったから」
    「なっ、マジかよ・・・俺とした事が・・」

    「お前だなー!」
    ピピルが起きあがってディコスにつかみかかってきた
    「お前が真犯人だな!お前のせいで僕たちがどんな目に遭っているか知ってる!?」
    「何の話だよ、つかあのイブレムの街の奴に邪魔された筈だろ?それなのに何でこんなに早くお前達がこの街に来ているんだ?」
    「そんな事はどうでも良いー!宿を荒らした濡れ衣着せられてものっそい額を請求されているんだー!」
    「はあ?」
    「白状しろー!自首すれば罪は軽いー!」
    ピピルは怒り心頭で完全に理性を失っていた

    主人公は何とかピピルをディコスから引き離し、ピピルを落ち着かせた
    それからディコスに事のあらましを話した
    「だからそりゃ俺のせいじゃねえよ。第一俺ならそんな派手にやらない。荒らしたりしたら証拠残って足がついちまうだろうが」
    「じゃあ他に誰がいるんだ!」
    「知らねえよ、でも俺じゃない」
    ピピルが突然倒れ込んだ 元より疲労とストレス続きでやっと真犯人にこぎ着けたと思ったらはずれ
    糸がぷつんと途切れてしまった
    「とにかく君ではないんだね、すまなかったよ」
    ディコスの機嫌は直っていない様である
    「全く、その宿荒らしももっと上手くやれっつーんだよ、お陰で俺が・・・」
    そして主人公の肩を叩いてきた
    「協力してやる、真犯人探そうぜ」

    「え?」
    「このままじゃ俺の気が済まない。盗賊のプライドにかけてもそいつ見つけて俺の無実を証明してやる」

    ・・・という訳でディコスが協力してくれることになった
    糸が切れたままのピピルはこのことを知らぬまま床に転がったままである
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