![](./icon/cackle.gif) | 街の捜索を始めた主人公とフィアロンはというと・・・
飴の効果か、フィアロンは異様なほどピンピンしている。 そこで、いろいろ聞いて回ることにした。 が、いろいろ聞いて回っても反応は同じ。 話をうまくかわされ、まともに話を聞いてくれるものはいなかった。
「どうしようか・・・」と街を捜索していると、 街の端っこで座り込んでいるキャックルが。 近づいてみると、ひどく疲れたような様子で「ハァ・・・」とため息すらついていた。 「どうしたんですか?」とフィアロン。 「いや、何でもない・・・」 「何でもなくないじゃないですか。ひどく疲れている様ですよ」 「ん、まぁ、そうだが・・・」 「とりあえず、宿屋にでも行ったほうが・・・」 とフィアロンが宿屋に誘導しようとすると、 「いや、それは絶対にダメだ」 とそのキャックルは頑なに否定した。 そんな態度を取られると、さらに追及したくなるが。。 「なぜダメなんですか? 何か問題でも?」 「・・・」
そのキャックルはしばらく黙りこみ、う〜んと下を向いたまま 何か考えている様子でじっとしていたが、 ようやくけじめがついたのか、 「ちょっと街の外まで来てくれるか・・・」 と町を出たちょっと先の村まで誘導した。
「こんなところに村があったのか・・・」 そう思ったのも無理はない。 村は森に囲まれ、目立たないようなところにあったのだから。
そしてキャックルに誘導されるままに、 主人公とフィアロンは、村にある一つの家に案内された。 中に入ると、いきなりオニオンファイターが出てきたのでびっくりしたが、 「いや、こいつは悪さをしないから大丈夫さ」と例のキャックル。 どうやらフィールド上のものとは違うらしい。
皆がイスに腰掛けると、 「さて、いきなり本題に入るが・・・。いや、名前を言ったほうがいいかな」 とキャックルが話を始めた。 「私はこの村に住んでいるノイというもの。まぁ実質移住させられたに等しいが・・・」 フィアロンが突っ込もうとしたが、ノイはさらに話を続ける。 「確かに言うとおり、あの町の雰囲気ははっきり言ってよくない。 最近、大臣が旅行にいったのでその代わりと言う形でツムックがついたんだが・・・」 「ツムック・・・」フィアロンがつぶやく。 「ツムックの評判は良くないような感じを受けましたが、それになにか関係が・・・」 「ツムックは確かに評判は良くないが、町の秩序を守るためと、ある程度のことはしてくれているんだ。ただ・・・」 「ただ?」 「あまりにも急に税金をつり上げたり、町の封鎖を始めたので、 他の町を旅している人たちにはほとほと困った状況になってしまった」 「確かに。城の入城料とか・・・」 「そう。しかも、国の外を無断で越えたり、 勝手なまねをしようものならかなりひどい刑罰に・・・ 私の仲間の一部も、この前無断で国境越えをしようとしてつれていかれてしまったし・・・」 話は聞けば聞くほど暗くなっていった。どう考えてもこれにはなにかある。 さらにノイの話は続いた。
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