| 「やっぱりディコスだ!」主人公が叫んだ。 「な!おまえら!なんでこんなとこいるんだ?っていうかどうしてこの場所がわかったんだ?今度は完璧に工作を・・・」 「バレバレだったよ^^」笑顔でひどいことを言うフィアロン。 「くそう・・・・で?おまえら俺に何か用か?」早速主人公は事を説明した。 「へ〜・・・なるほどね・・・たしかにここのやつらはおかしいな。で、扉を開ける鍵がお前らは欲しいんだな?」主人公はうなずいた。「そうか・・・まあ協力する義務はねえけどよ・・・しかたねえから俺の持ってる鍵のスペアをやるよ。」 「ホント!?ありがとう〜」少しずつ眠そうな声をだすフィアロン。 ディコスは袋から・・・ナイフを取り出した。「・・・へ?」フィアロンがとぼけたような声をだした。「なんでナイフ?」「え?ああ、俺は盗賊だろ?だからいちいちかぎなんか作らねえで、ナイフで開けるんだよ」 「・・・・・」流石にナイフで扉を開けることは主人公でもフィアロンでもピピルでも、グロスでさえできない・・・グロス?「そうだ!グロスに頼んでかぎにしてもらおうよ!」フィアロンが提案。主人公も同意。「またくるよ〜」とフィアロン。「二度とくるな!!」とディコス。とりあえず宿屋に帰った。 しばらくするとグロスとピピルが帰ってきた。フィアロンは疲れきって寝ていた。 早速主人公がディコスからもらった妙な金属でできているナイフをグロスに渡し、 鍛治をしてもらうことになった。「はあ・・めんどくせえなあ・・・」魔物の皮を はがすのは得意なくせにちゃんとした鍛治は嫌いならしい・・・・ 作業を始めて10分程たった。「・・・・・金属がたりねえな・・・」 商人から買った鍛治専用の木槌片手に袋から何かの塊を取り出した。 どうやら鉄?・・のようなものが岩石のような大きさになっている。 「そうか。おまえらは見たことねえかもな。これが鉄鉱石さ。」グロスは軽々と 片手で持っているがピピルではもてそうもないほどでかく、そして重い。 それを少しずつ削り始めたグロス。数分すると金箔のように薄い鉄が何枚もできていた。それを木槌でナイフ(もう形状は変わっている。)に叩き付け始めた。 カーン!カーン!金属が高い音を出す。・・・・・・作業を始めて1時間程たって ついに・・・・「できたぞ!」グロスも大満足のようだ。グロスが作ったとは思えないほど綺麗な出来栄えだった。「よし!じゃあ城にいってみよう!」ピピルが 飴をフィアロンの口に投げ込みながら元気いっぱいに叫んだ。
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